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 「弁護士」と言う、普通は「社会的地位が高い」とされる商売が、甚だ胡散臭い事は、元辣腕弁護士」であるらしい仙谷由人の、鳩山由紀夫にはさすがに及ばないが並外れた常識のなさと厚顔無恥ぶりを見ていれば明らかなところである。ああ、無論、今は民主党の代議士に成り果てている元弁護士が、「弁護士の代表」と断じるのは早計な訳だが、現役弁護士だって仙谷に負けちゃ居なさそうだ、と言うのが、下掲報道記事だ。


転載開始========================================= 

【光市母子殺害】「実母の虐待で精神的発達妨げられた」 弁護団、再審請求 新証拠提出へ
2012.10.29 14:01 [光市母子殺害事件]   
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121029/trl12102914030007-n1.htm

山口県光市母子殺害事件で再審請求し、記者会見する安田好弘弁護士(右から2人目)ら弁護団=29日午前、広島市中区
平成11年に起きた山口県光市の母子殺害事件で、殺人や強姦(ごうかん)致死などの罪で死刑が確定した大月(旧姓福田)孝行死刑囚(31)の弁護団が29日、差し戻し控訴審判決に重大な誤りがあるとして、広島高裁へ再審請求した。

広島市内で会見した弁護団(本田兆司団長)は、「殺害や強姦する意図はなかったとして立証請求し、新たな審理を求める」と再審請求理由を説明。科学的根拠として、差し戻し上告審で提出したが証拠採用されなかった心理学者による供述や精神状態の鑑定書などを、新証拠として提出するという。

弁護団の安田好弘弁護士は、鑑定結果をふまえ、乱暴目的で押し入ったとした確定判決について、「実母の虐待で精神的発達が妨げられ、女性を強姦しようとするまで精神的に成長していなかった」と述べた。

確定判決によると、大月死刑囚は11年4月、光市の会社員、本村洋さん方に乱暴目的で押し入り、妻=当時(23)=と、長女=同(11カ月)=を殺害するなどした。

大月死刑囚は広島高裁の差し戻し控訴審判決で死刑が言い渡され、最高裁が上告を棄却したため、今年3月に死刑が確定した。


=================================転載完了

一から十まで意味不明。これで良くもまあ弁護士だな。


 さて、如何だろうか。
 
 まず事実を数え上げよう。当該事件の裁判で詳らかとなり、恐らくは当該弁護団も事実と認めるだろう「衆目の一致する事実」だけを。
 
 (1) 大月死刑囚は、光市の会社員、本村洋さん宅に押し入った。

 (2) 大月死刑囚は、本村洋さん宅に居た妻=当時(23)に性的暴行を加えた上、殺害した。

 (3) 大月死刑囚は、同時に長女=同(11カ月)=を殺害した。
 
 私に言わせるならば、これだけの事実関係が確定して居れば、情状酌量もへったくれもない。死刑の目安として被害者の人数と言う「定量的評価」もあるそうだが、どう考えても泣き声を上げる以外抗議も抵抗も手段がない11か月の乳呑児を殺した時点で死刑に処するには十分だ(*1)。だが、まあ、そこは弁護士様だから、私とは違った意見であっても、当然ではあろうが・・・
 
1〉 「実母の虐待で精神的発達が妨げられ、女性を強姦しようとするまで精神的に成長していなかった
 
……なんだ、これは。精神的に成長していければ強姦できないと言う理論が仮に成り立ったとしても(*2)、事実として性的暴行は加えられているのだから、「強姦出来ている」ではないか。精神的成長のレベルも、「少なくともこの時強姦出来た」と言う事実に基づいて判断されて然るべきだろう。
 或いは…あまり想像したくないところだが、「強姦して殺した」ではなく、殺してから屍姦した」から「強姦ではなく」、「強姦出来るほど精神的に成長して居なかった。」と言う主張なのかも知れない。が、屍姦は強姦よりも精神的に未熟でも実施できると言う主張も奇怪ならば、殺してから屍姦したのだから、精神的に未熟であり、死刑に値しない(*3)と言う主張の悍ましさは、正視に堪えないほどだ。
 
 さらに、弁護団の曰く。
 
2〉差し戻し上告審で提出したが証拠採用されなかった心理学者による供述や精神状態の鑑定書などを、新証拠として提出するという。
 
 つまり、差し戻し上告審で棄却された証拠が、どういう訳か新証拠として提出できてしまうし、するのだそうだ。それはふつう、既に「差し戻し上告審」で審議され、棄却されているのだから、「新証拠」なんぞではないだろう。
 
 とどのつまり、上記1〉奇怪な理屈上記2〉既に棄却済みの自称「新証拠」に基づく「再審請求」でしかないから、根拠不十分で拒絶されるのは明らかで、これで再審なんかになった日には、広島高裁の正気を疑うべきだろう。
 
 だが、それ以前に奇怪なのは、斯様な奇怪な理屈と、自称「新証拠」と言う屁理屈で、再審請求なんて事を実施できてしまう弁護団であろう。
 
 確定した死刑なんだから、法律に則り半年以内にさっさと死刑に処してしまえば済む話。大月死刑囚の精神的発達なんぞ、歯牙にもかける必要はない。
 
 法相は法相の職務として、粛々と死刑を執行すべきだ。それを朝日新聞の如く「死神」と呼ぶのであれば、「死神である事」も「法相の職務の内」だ。そんな覚悟もない奴が、法相になるべきではない。
 
 ああ、今の法相・田中角栄の娘にそんな覚悟があるとは、全く思えないが。それを言うなら現・民主党政権で大臣たる資格がありそうなのは、森本防衛相ぐらいしか思いつかないが。



<注釈>

(*1) もし、私の妻子がこんな殺され方をしたら、その犯人は私にとって確定死刑囚だ。法律がどうあろうと、判決が何と出ようと、そやつが刑務所から出てくれば、必ず殺す。 

(*2) この理屈からして私にはわからない。本当にガキで、女に興味が無くて、「勃起しない」と言う事か?だとしたら、そもそも性的暴行=強姦できない筈だろう。 

(*3) 「死刑に値しない」と判断しない限り、確定している死刑判決を覆そうという理由はない…筈。何しろ、一から十まで訳の判らない、鳩山由紀夫級の主張だから「精神的に未熟であると認定されれば、死刑判決のままでも構わない」とかナントカ訳の判らない事を考えている可能性を否定できない。