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 何度も繰り返しているが、私は今もまだ人気があると言う(*1)橋下市長ナル政治家を、「胡散臭い大衆迎合政治家」と断じており、未だその評価を修正する必要を見出していない。震災ガレキを受け入れるという点は評価すべきだろうが、それは「人道上当然の事」であって、何やら騒ぐ奴バラに阿って震災ガレキ受入れは困難だ」などと抜かす首長共が人非人であるのに対する相対評価に過ぎない。「人非人ではない」と言うのは、良い評価ではあろうが、消極的であるし、第一、彼奴が福島県産の橋桁を「放射性物質が検出された」と言う理由で拒否した事実を、忘れる訳には行かない。つまりは今の「震災ガレキ受入れ」と言うのも大衆迎合の一環であろうと、推定している。その意味では「風向きが変わった」のかも知れないし、その風向きを真っ先に知らせる「風見鶏」としては橋下市長も役立つだろう、ぐらいに考えている。
 その橋下市長が市長のまま国政目指して「日本維新の会」を結党。これに参加した国会議員(*2)が作った次の選挙向け「日本維新の会」公約案を非難している、と言うのが報道記事だ。



<注釈>

(*1) 一時期ほどの勢いはない、らしい。 

(*2) って事は、原則的に、先の選挙では「日本維新の会」以外の政党の候補として当選した議員。 

転載開始========================================= 

橋下氏失笑!国会議員団に“ダメ出し”連発
2012.10.26 13:13 [west政治]   http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/121026/waf12102613160017-n1.htm



「全然違う」「表現の出し方も拙(つたな)い」。次期衆院選に向けて日本維新の会の国会議員団がまとめた公約原案を批判した代表の橋下徹大阪市長は26日、さらに「原発政策はぜんぜんダメ。メカニズム論を理解してもらわないと」と一蹴し、国会議員団に追い打ちをかけた。記者団から外国軍の駐留全廃について聞かれると、吹き出しながら「(どういう根拠か)知りません。表現も稚拙」とこきおろした。

自身の発言が物議をかもした竹島などの領土問題については、「政治と物事を解決する手法の区分けも、今の国会議員団には認識がないのか」と批判。「どうやって解決するのか国会議員団に問う。この辺は激論する」と述べ、今後協議していくとした。

また、維新幹事長の松井一郎大阪府知事も「まだ決まった公約ではなく、国会議員団が考えているたたき台。これから修正していく」と強調。「国会議員団も政策を語りたがる、という印象。ある程度のアピールはいいが、具体的な数字を入れることの大変さや、責任の部分をもう少し考えてもらったほうがいい」とくぎを刺した


=================================転載完了

報じられる公約案要旨

①政治機構改革
任期4年の首相公選制

②行財政改革
衆院定数を240人に削減。
キャリア官僚の40歳定年制

③外交・防衛
集団的自衛権の憲法解釈を変更し、法整備を行う。
2045年を目標に外国軍の国内駐留を全廃

④経済・雇用・税制
環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉に参加。
ベーシックインカム的な考え方を導入

⑤社会保障制度改革
年金は積立方式に移行。
高齢者向けの社会保障関係費の圧縮

⑥エネルギー
既設の原子炉を持つ原発は2030年代までに全廃

⑦教育改革
教育委員会制度の廃止


噴飯ものの公約だが、それ以上に噴飯ものなのは「日本維新の会」だ。


 さて如何だろうか。
 
 無論、私に言わせればこの公約案からして噴飯ものだ。素直に首肯できるのは上記③1行目「集団的自衛権の憲法解釈を変更し、法整備を行う。」ぐらいであるが、これとて「憲法解釈変更」としか言っていないから、今の「集団的自衛権はあるけれども使わない」なんて変な「憲法解釈」ではなくなる、と言うだけ。「集団的自衛権はあるし、使える」と言うごく普通の解釈になるとは限らない。上記③2行目2045年を目標に外国軍の国内駐留を全廃と言う、何をどうやるかもサッパリ判らない公約と一緒になって居ればなおさらだ。
 上記④2行目ベーシックインカム的な考え方を導入、以前にも糾弾する記事を書いた処(*1)。「的な考え方」なんて婉曲表現になってはいるが、ベーシックインカムなんぞは勤労意欲を破壊し、日本を怠け者だらけにする、亡国の道以外の何物でもない。
 上記⑥既設の原子炉を持つ原発は2030年代までに全廃も案の定ひどいものだが、「新型炉の原発を代替建設する」ならば、少なくとも「エネルギー政策」と呼ぶには価しそうだ。それならば、電力を安定供給する目途は立ちそうだから。
 
 とは言え、突っ込み所満載のこの公約案。未だ「案」であってダメ出ししているというのが橋下市長の主張な訳だが・・・
 
1〉 「全然違う」「表現の出し方も拙(つたな)い」

2〉 吹き出しながら「(どういう根拠か)知りません。表現も稚拙」とこきおろした。
 
 タイトルにもした「一つだけ、明白な事」と言うのは、「日本維新の会」に属する国会議員がまとめた「公約案」と橋下市長の考え方には相当な乖離がある、と言う事。それ即ち、「日本維新の会」に「馳せ参じた(*2)」国会議員は「橋下氏の考えに共鳴した可能性は低、案の定、やっぱり、ある意味「理の当然」、「橋下市長と維新の会と言う看板・御神輿が欲しかっただけと言う事だ。
 
 今後この公約案がどう変わって行くかは判らない。ひょっとすると橋下市長は立派な政策政治論を持っていて、「激論」の末に美事な公約が出来上がる、かも知れない(*3)。だが、少なくとも「日本維新の会」が、「橋下市長と維新の会と言う看板・御神輿が欲しさに集まった烏合の衆を起源とする」事は、一寸疑いようがない。
 
 それでも・・・・結党以来幾星霜。未だに綱領が無いうちに、政権与党となってしまい、間もなく政権与党の座を失い、ひょっとすると綱領を作らないまま消滅しようと言う民主党よりは、まだマシな未来を築く可能性(*4)を、残してはいるが。



<注釈>


(*2) 思わず「(爆)」とか「(失笑)」とか、追記してしまいたくなるが。こう言う表現法を使う奴に、ロクな論者を知らないんで、止めておく。

(*3) 全く期待できないし、する気もないが。 

(*4) 美事な公約と、それよりも美事な綱領を作り、その理想に党員・党議員が賛同すれば、だが。