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 都内で「さようなら原発」集会、17万人参加
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2889792/9258250
 
 言うも更ナリであるが、私に言わせれば「我が国の脱原発」なんてのは「愚挙にして暴挙」である。無論、私は福島原発事故を経てなお原発推進論者であり、お陰でゴジラだかガミラス人だかに擬えられてしまうぐらいだ。が、我が国のエネルギー政策の目的が見通せる将来に渡って電力の安定供給であり、この「電力の安定供給」に「安価な電力」と言う意味も含むものである以上、現状既に原発を有する上に島国で「隣国から電力を買う」なんて逆立ちしないと出来ないような(※1)我が日本に於いて、「脱原発」なんてのは、正気の沙汰ではない。
 
 そうは言っても放射能ヒステリーの反原発アレルギーが猖獗を極める現状では、大江健三郎だの坂本隆一だのの「有名人(※2)」を担ぎ出しての「さよなら原発」集会とやらが東京都内で開催され、参加者が「主催者側発表で17万人」なんだそうだ。ま、「17万人」と言うのは「主催者側発表」であるから、良いところ話半分、下手すると「警察発表は1/10」であり、実数は「警察発表に近い(※3)」のであろうが、同記事の写真からすると相応の数の参加者は居るようだ。とは言っても「参加者数1000人」であっても、これぐらいの写真は撮れそうではあるが。
 
 この報道記事や、この写真や、或いは世論調査を楯にとって「脱原発は民意だ!」と主張する輩は、掃いて捨てるほどあろうさ。
 
 民意だぁ?それがどうした。少なくとも10年スパンで考え、冷徹に議論するべきエネルギー政策の根本を為す原発の要否を、ロクに議論もせずに住民投票や世論調査で決めようと言うのは、正気の沙汰ではない。
 
 主催者側発表の17万人と言う数字が真実ならば、我が国民の放射能ヒステリーと反原発アレルギーは未だ狂気のレベルである証左であり、「脱原発可否を決める国民投票」どころか、まともにエネルギー政策の未来さえ議論出来る状態ではあるまい。
 
 繰り返すが、我が主張は「我が国の脱原発なぞ愚挙にして暴挙」である。
 「脱原発可否を決める国民投票」以前に、この私の主張とまともに冷静に議論するだけの環境と時間が必要であろう。
 

<注釈>

(※1)  大陸なり半島なりと電力ケーブルを結ぶだけではなく、大陸なり半島ナリに余剰でな力がある、ぐらいの「逆立ち」をしないといけない。その長大な海底電力ケーブルによる送電損失は別にして、だ。 
 
(※2) ソリャま、後者は兎も角、前者は「ノーベル文学賞受賞者」だから、有名人には違いなかろう。が、「日本語が下手な作家」ってのは言語矛盾だと思うし、それが「ノーベル文学賞を受賞した」のは翻訳者が偉かったんだと思うぞ。
 私は大江健三郎が大嫌いだ。まともに日本語を書けない作家を「日本の作家」とは認められるならば、鳩山由紀夫は雄弁家だろう。 
 
(※3) デモ隊参加者数を「多く言いたい」理由は主催者側には多々あろうが、「少なく言いたい」理由は警察にはあまりないから。 
 

私の原発推進論&自然エネルギー推進論


① エネルギー政策の目的は、見通せる将来に渡って「電力の安定供給」である。電力を電力需要にあわせた必要充分な電力量を停電させずに安価に安定した電圧で給電する事である。
 
② 現時点においては大容量の電力を蓄電する技術はない。精々が揚水式水力発電の上の方のダムに水として蓄える程度である。また、将来的に大容量蓄電技術が確立普及したとしても、蓄電して取り出す電力には必ず損失が付きまとう。
 
③ 大容量蓄電技術が普及するまで、電力は、必要量に応じて発電し送電しなければならない。
 
④ 必要に応じて発電できる、制御可能な発電力は、火力、原子力、大分落ちて水力である。
 
⑤ 「再生可能な自然エネルギー」太陽光、風力、地熱、潮汐力などは、「態と発電しない」ことしか出来ず、原理的に制御不可能な発電力である。これは、発電コストが如何に安くなろうと変わりようが無い。
 
⑥ 従って、大容量の蓄電技術が普及するまで、「再生可能な自然エネルギー」は発電の主役たり得ない。
 
⑦ 少なくとも大容量の蓄電技術が普及するまで、発電の主役は、火力、原子力、大分落ちて水力である。これに付け加えられるとすれば、バイオマス火力発電ぐらいである。
 
⑧ 従って、火力と原子力は共に不可欠な発電方であり、水力以外の「再生可能な自然エネルギー」の発電量は、全体の1割程度とすべきであろう。
 
⑨ 福島原発事故の昨年末時点での賠償額を含めても、なお原発の発電コストは火力よりも安価である。尚且つ我が国には既に原発も、その内部にまだ使用出来る核燃料もある。昨今の「原発50期稼動停止」による電力不足は、現状火力発電で補っているが、使える原発も使える燃料も止めておいての火力発電であるから、当然燃料代が嵩み、電気料金値上げ圧力となっている。
 
⑩ この7月に始まった「太陽光発電量等強制高価買い上げ」制度に拠って、太陽光発電電力などは火力発電の数倍の値段で電力会社が買い上げさせられているから、今後太陽光発電量や風力発電量が増えれば、これも電気料金値上げ圧力となる。
 
⑪ 以上から当然ながら、我が国に原発も原発技術もは不可欠である。従って、我が国の現時点での脱原発なぞ、愚挙にして暴挙である。
 
⑫ ドイツやスイスやベルギーが(※1)お気楽に「脱原発」を実施できるのは、電力が足りなければフランスの原発から電力を輸入できるからである。
 
⑬ 今後新規に原発を建設すと判明している国は、アメリカ、ロシア、チェコスロバキア、ヴェトナム、リトアニア、中国である。

 

<注釈>

(※1) イタリアはチェルノブイリ事故の際に脱原発を決めた。それでも電力が足りなくなって、「脱原発を辞めるか否か」を国民党表にかけ、否決されたに過ぎない。 
 

当ブログの原発関連記事【抜粋】


(1)私の原発推進論―または私が福島原発事故を経てなお原発を推進する理由。―前進せよ、人類。   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35630668.html
 
(2)石棺幻想 -福島原発事故処理法としての石棺方式を考える  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35166775.html  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35166813.html
 
 (3) 私の「自然エネルギー推進論」―フクシマ後も原発推進の立場から― http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35778036.html  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35778053.html  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35778071.html
 
 (4) 原発如きが人類を滅ぼすオーバーテクノロジーなものか-ホーキング博士「銀河系の知的文明はオーバーテクノロジーで100年と持たずに絶滅」   
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35039419.html#35711429
 
 (5) 余剰電力は防衛力である-脱原発騒動と電力不足に状況によせて   
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35687699.html
 
 (6) 元衛星国の意地 
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36226766.html 
 (7) ドイツ降伏-独シーメンス社 原子力事業から撤退  
http://www.afpbb.com/article/economy/2828751/7793213
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36006950.html
 (8)  入原発論  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36713808.html   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36713836.html
 
 (9) アメリカ前進 
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36685754.html
 
 (10) 前進せよ、日本。―日立がリトアニア原発を海外初受注  URL:
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/37210626.html
 
 (11) 小説「鉛の部屋に住む男」  URL:
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/37206766.html