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日本の治安も、外国人の増加や日本人の劣化などもあって、かつて誇ったほどではなくなってしまったが、こんなニュースを読むと、「まだまだ、我が国の治安も捨てたものではないぞ」と、意を強くしてしまう。
何故かって言うのは、その問題の報道の後で、縷々述べるとしよう。
何故かって言うのは、その問題の報道の後で、縷々述べるとしよう。
転載開始=========================================
「戦争始めるつもりか」 北九州、ロケットランチャー発見で避難する住民 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120628/crm12062822250029-n1.htm
2012.6.28 22:23 [暴力団]
ロケットランチャーなど銃火器が見つかった現場付近を調べる捜査員=28日午後8時半ごろ、北九州市戸畑区
夕食時間帯の突然の避難要請。住民は「何が起きているのか」とおびえた。北九州市戸畑区の住宅街で28日、ロケットランチャーなどの銃火器が見つかった。福岡県警の捜査員は「戦争でも始めるつもりか。発射したらビルが吹っ飛ぶぞ」と顔をこわばらせた。
現場近くの市民センターには、午後8時45分までに約100人が避難した。戸畑署の捜査員が「爆発物処理班が向かっています。落ち着いて」などと状況を説明すると、住民は「いつ帰れるんだ」などと声を上げた。
自営業の女性は「戸締まりだけして避難した。何も分からず怖いです」と声を震わせた。
銃火器が見つかった現場は規制線が設置され、警察官が「爆風で破片が飛ぶ可能性があります。建物の中に入って」と通行人に呼び掛けていた。
北九州の住宅街にロケットランチャー 暴力団関与か、住民避難
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120628/crm12062821330025-n1.htm
2012.6.28 21:32 [暴力団]
ロケットランチャーなど銃火器が見つかった現場付近を調べる捜査員=28日午後8時半ごろ、北九州市戸畑区
28日午後2時ごろ、北九州市戸畑区浅生3丁目の木造2階建てアパートの一室に、ロケットランチャーや拳銃5丁、実弾数十発などがあるのを、捜査のため立ち入った福岡県警の捜査員が見つけた。
県警は、暴力団が関与している可能性があるとみて、銃刀法違反などの容疑で調べている。
県警と北九州市は、午後7時50分ごろ、周辺住民の安全確保のため、半径25メートル以内に住む93世帯、計181人に避難を呼び掛け、約40分後に全員が近くの公共施設などに避難した。
県警によると、捜査員は暴力団が関与したとみられる事件の捜査のため、この部屋に立ち入ったという。
現場はJR戸畑駅の南東約500メートルの住宅街。================================転載完了
「悪いニュースばかりだ」は良いニュースだ by立川談志師匠
さて、如何であろうか。
「何処が日本の治安に安心するニュースだ!拳銃5丁にロケットランチャーなんて銃火器が、事もあろうに住宅街に隠されていたニュースじゃないか!」
正に然り。左様なニュースであるし、左様な状況を以って私が「我が国の治安の良さに意を強くした」訳ではない。二番目の記事では「実弾数十発」とも報じられているが、放送では「実弾50発」と言う情報もあるから、発見されたのは「①拳銃5丁 ②実弾50発 ③ロケットランチャー」であるらしい。他の報道ではロケットランチャーは「全長70センチほどで中に実弾が入っている模様」と言うから、M72LAW(*1)の類のようだし、数は明記されていないから、一門なのだろう。
1> 福岡県警の捜査員は「戦争でも始めるつもりか。発射したらビルが吹っ飛ぶぞ」と顔をこわばらせた。
私が「我が国の治安の良さに意を強くした」のは、上記1>福岡県警捜査員の言葉故、だ。
上記の通り「①拳銃5丁 ②実弾50発」と言う事は、拳銃1丁辺り実弾たった10発。自動拳銃ならば1弾倉にも不足するかも知れない程度。それに「③ロケットランチャー」、これは1発撃ったらお終いだ。その貫通力は侮り難いが、上記1>「発射したらビルが吹っ飛ぶぞ」は過大評価だ。
で、もっと過大評価なのが上記1>「戦争でも始めるつもりか。」・・・ああ、「戦争を始める」だけならナントカなるかもしれないな。第1次大戦はセルビアの一青年がオーストリア皇太子に放った銃弾から始まった。
だが、「戦争をする」には、全く不足だ。③ロケットランチャーは景気づけにはなるだろうが、一番都合よく言って「戦車1両撃破」が叶うかどうか。「①拳銃5丁と②実弾50発」は暗殺や暴動、ヤクザの喧嘩ぐらいには役に立つが、歩兵の標準装備・軍用自動小銃「突撃銃」1丁にも対抗するのが難しそうだ。つまり、「戦争するには全く役に立たない」。拳銃なんてのは、戦争では通常はSide Arm・補助的武器であり(*2)、下手すると「将校の権威を示す物」=お飾りだ。(*3)
そんな銃火器を、「戦争」に擬えてしまえるのが、それも一般人ではなく銃火器にある程度精通している筈の警察官が擬えてしまえるのが、逆説的に聞こえようが、我が国の治安の良さ、銃火器に対する馴染みのなさを、美事に表している。
とは言え、平和は結構だが、「平和ボケ」は困るんだがねぇ
「何処が日本の治安に安心するニュースだ!拳銃5丁にロケットランチャーなんて銃火器が、事もあろうに住宅街に隠されていたニュースじゃないか!」
正に然り。左様なニュースであるし、左様な状況を以って私が「我が国の治安の良さに意を強くした」訳ではない。二番目の記事では「実弾数十発」とも報じられているが、放送では「実弾50発」と言う情報もあるから、発見されたのは「①拳銃5丁 ②実弾50発 ③ロケットランチャー」であるらしい。他の報道ではロケットランチャーは「全長70センチほどで中に実弾が入っている模様」と言うから、M72LAW(*1)の類のようだし、数は明記されていないから、一門なのだろう。
1> 福岡県警の捜査員は「戦争でも始めるつもりか。発射したらビルが吹っ飛ぶぞ」と顔をこわばらせた。
私が「我が国の治安の良さに意を強くした」のは、上記1>福岡県警捜査員の言葉故、だ。
上記の通り「①拳銃5丁 ②実弾50発」と言う事は、拳銃1丁辺り実弾たった10発。自動拳銃ならば1弾倉にも不足するかも知れない程度。それに「③ロケットランチャー」、これは1発撃ったらお終いだ。その貫通力は侮り難いが、上記1>「発射したらビルが吹っ飛ぶぞ」は過大評価だ。
で、もっと過大評価なのが上記1>「戦争でも始めるつもりか。」・・・ああ、「戦争を始める」だけならナントカなるかもしれないな。第1次大戦はセルビアの一青年がオーストリア皇太子に放った銃弾から始まった。
だが、「戦争をする」には、全く不足だ。③ロケットランチャーは景気づけにはなるだろうが、一番都合よく言って「戦車1両撃破」が叶うかどうか。「①拳銃5丁と②実弾50発」は暗殺や暴動、ヤクザの喧嘩ぐらいには役に立つが、歩兵の標準装備・軍用自動小銃「突撃銃」1丁にも対抗するのが難しそうだ。つまり、「戦争するには全く役に立たない」。拳銃なんてのは、戦争では通常はSide Arm・補助的武器であり(*2)、下手すると「将校の権威を示す物」=お飾りだ。(*3)
そんな銃火器を、「戦争」に擬えてしまえるのが、それも一般人ではなく銃火器にある程度精通している筈の警察官が擬えてしまえるのが、逆説的に聞こえようが、我が国の治安の良さ、銃火器に対する馴染みのなさを、美事に表している。
とは言え、平和は結構だが、「平和ボケ」は困るんだがねぇ
<注釈>
(*1) ダーティー・ハリー シリーズでクリント・イーストウッドが、Death Wishシリーズでチャールズ・ブロンソンがぶっ放していた、肩撃ち式使い捨てロケットランチャー。本来の用途は対戦車用(*2) 特殊部隊になると、一寸異なるが。(*3) 第二次大戦に於ける米軍切手の戦車使いジョージ・S・パットン将軍には、コルトSAA45回転式拳銃をこれ見よがしに携帯している写真がある。コルトSAA45は、西部劇の拳銃だ。回転式で6発しか装填できないのはまだしも(第二次大戦当時でもイギリスの軍用拳銃は回転式だ)、装填が1発づつなのは第二次大戦の軍用拳銃として失格だ。無論、「将軍が拳銃を撃つなんて事態( それは、日清戦争の樺山資之が最後ではなかろうか )は滅多にない」からこそ、なのだが。