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 先行する記事では「当ブログは辛口」と宣言したのであるが、批判・非難・糾弾ばかりの記事が続いては、読むほうにも、それ以上に書く方にも健康に悪い。無論、当ブログの目的は「私の健康法」ではないのであるが、「健康を害してまで当ブログを続けよう」とは思わないから(*1)、偶には批判・非難・糾弾ではない、「健康に良い」記事もアップすべきだろう。
 ASUSと言えば「ネットブック」と呼ばれる小型のノートPCで一世を風靡した台湾のメーカー。光学ドライブなしでSSDを記憶媒体とし、小型で安価で稼働時間の長いEee-PCなる「ネットブック」を引っ提げて鮮やかなデビューを飾った会社、と記憶している。そのEee-PCはSSDの記憶容量の小ささと、キーボードのピッチ間隔の狭さから「我が愛機(*2)」とはならなかったが、今流行のI-Padなんかよりもはるかに大きく私の食指を動かしたものである。
 
 そのAsusが、少なくともその社員が、人知れず日本の復興を願っていたらしい、と言うのが下掲の記事。先ずは御一読の程を。
 

<注釈>

(*1) 逆に言えば、当ブログが続いて居ると言うことは、私に健康上の不安がない、と言う事である。
 
(*2) 我が愛機となったのは、HDDによる記憶容量と、若干の大型化でキーピッチを確保した、後発Asusのネットブックだった。 
 
転載開始========================================= 
台湾製パソコン基板、小さな字で「日本に神のご加護を」  http://sankei.jp.msn.com/world/news/120627/chn12062709570001-n1.htm
2012.6.27 09:56 [台湾]
 私たちの知らないところで、私たちの知らない人が、私たちが遭遇した困難のために祈ってくれている。東日本大震災に際して、世界中の人々から多くの救いの手が差し伸べられたことは記憶に新しい。が、私たちが知らないこんな話もあった。(フジサンケイビジネスアイ)
 先日、フェイスブックの会員の間で反響を呼んだ1枚の写真があった。写真は何の変哲もないただのパソコン基板。だがよく見ると小さな字で「God Bless Japan(日本に神のご加護を)」と祈りの言葉が印刷してあったのだ。
 基板とはパソコン内部に装填(そうてん)されている主要部品で、普段はまったくユーザーの目に触れることはない。そこに日本への思いやりのメッセージがあった。 会員からは次々と「ありがとう。感激です」「感動した」など感謝のコメントが書き込まれた。同時に、いったい誰が、何のために、パソコンの内部基板にこのようなメッセージを印字したのだろうかと、大きな話題となった。
 「日本に神のご加護を」と印字された基板を搭載したパソコンを製造したのは台湾のASUSで、同社も日本から問い合わせがあるまではこの事実を認知していなかったようだ。ASUSによれば、印字は同社の技術者が独断で行ったことで、誰かは特定できていないがたぶん日本の一日も早い復興を祈ってやったのだろうとのことで、本件は黙認しているそうだ。
 一人の台湾人技術者が独断で思いつき、会社の許可も得ずに印字した日本の復興を祈るメッセージが、マスコミではなくソーシャルメディアを通して日本人の心を揺さぶった。「神のご加護を」は日本では一般的な言葉ではないが、英語圏では最もなじみの深いフレーズの一つで、God Bless JapanのスローガンはTシャツやポスターのデザインとなり、Pray For Japan(日本のために祈ろう)とともに世界中で東日本大震災の義援金集めの標語となった。
 ASUSは台湾の大手パソコンメーカーの一つで、同社には技術革新やイノベーションの創出と並び謙虚、誠実、勤勉を訴える社是がある。デジタル新時代のリーディングカンパニーを目指すと標榜(ひょうぼう)する一方で、企業人として誠実さと勤勉さを忘れまい、と明確に会社の哲学を従業員に訴えている。
 台湾の技術者は何を思って「日本に神のご加護を」という文字を印字してくれたのだろうか? 大災害への同情心からか、日本に多くの友人がいたからか、それとも単に日本が好きだからなのか? そして、考えてみた。もし台湾に大災害が起こり、日本の技術者が誰の目にも留まらないだろうからと、会社の許可も得ず、「ガンバレ台湾」と台湾向け製品の基板にメッセージを印刷したら、会社は黙認するだろうか?
 ASUSの社是「Integrity(誠実)」が重く、価値あるものに感じられた。(実業家 平松庚三)
=================================転載完了

実効は無い。が、影響力はある -「気は心」と言う奴よ-

 さて、如何だろうか。
 
 事実関係だけを追うならば、以下の如くなろう
 
① 台湾Asus社の作ったPC基板に小さな字で「God Bless Japan(日本に神のご加護を)」と印刷してある。
 
② PC基板はPCの外からは見えない。どころかPCを相当分解しないと見えない(*1)。
 
③ 上記②にも拘らず上記①が発覚し、知られるようになったのはFacebookの情報による
 
 これだけ。他に何も無い。普通にこのAsus製PC基板の入ったPCを使ったところで、上記①の事実には気付きもしないだろう。逆に言うと上記③でFacebookに証拠写真をアップした人は、よくまあ気づいたものだ、とも言える。
 
 章題にもした通り、上記①②の事実は、「祈りの言葉が見えない処に印字されている」だけであり、報じられるとおりAsus社の公的措置ですらない。以前記事にした、「聖書からの引用が刻印されている望遠式照準器(*2)」とは違う。とは言え、特定の文字を印字すると言う製造工程に変更しているのだから、「単独犯」と言う事は無いだろう。Asus社内の設計・製造・検査各部門の「結託」が無ければ、こんな事はできそうにない。
 
 所詮は「祈りの言葉が書いてある」だけであり、それも上記②の通り、普通ならば気付きもしない。従って章題にした通り、このAsusu社の秘かな印字に「実効」は、呪文や掛け声ほどにさえ、無い。
 
 だが、上記③の通りその事実は、故意か偶然かわからないが、知られるようになった。こうなると、これまた章題にした通り、「影響力はある」。事実、上掲報道記事にもなれば、当ブログが(珍しく)賞賛記事を書くほどの「影響力」を発揮している。
 
 而して、その「影響力」は、Asus社の評価を高めるものであるし、台湾―日本間の有効にも資するものである。
 
 Asus社の評価が高まるのは日本でばかりではないだろう。だが、斯様な奥ゆかしい、密やかな「祈り」は、日本では尚一層高く評価されるであろう。
 
 「気は心」とも、「秘すれば花」とも、日本語では言うのであるから。
 
 Asus社に対し、敬礼!
 

<注釈>

(*1) CPUやCPUクーラーを換装するとか、メモリーを増設するとかで 
 
(*2) 尤も、聖書に精通していなければ何のことかも判らないような、半ば暗号だったが。