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 私に言わせれば、「同性婚」と言う言葉は言語矛盾である。何故ならば、「結婚とは成人男女が為す物であるから」だ。私には殆ど自明の事だ。
 
 言うまでも無い事だが、古今東西を問わず社会の最小単位は家族であり、さらに突き詰めれば夫婦だ。夫婦とは即ち「結婚している男女」であり、男女間に年齢差があろうが、子供が居ないないし成せない事情があろうが、「結婚している男女」ならば夫婦である。無論法的には、婚姻届を出していなければ「夫婦」と認められないが、通念的観念的常識的には「内縁の妻」で正式に婚姻届が出ていなくても「夫婦」と認識される。これは殆ど万古不易と思われる「真理」だ。
 
 男同士にせよ女同士にせよ、同性の二人が同居同棲し生計を一にしようとも、或いは如何にその二人が親密で「愛し合って」いようとも、その同性同士の二人は「夫婦」とはみなされない。従って、「結婚/同性婚している」とはみなされない。それはたとえ盛大に「結婚式」を挙げていようとも、変わりがない。少なくとも私はそう考えるし、主張する。
 ああ、私の知り合いに同性愛者、少なくとも公言している同性愛者が居ない事も付記しておくべきかな。

 だが、まあ、世の中私のようには考えない者には事欠かない(※1)訳で、以下掲載する記事の通りだ。



<注釈>

(※1) くどいようだが、だからこそ民主党は今政権与党の座にある。 



転載開始========================================= 

①同性婚支持を宣言したオバマ米大統領の「賭け」、時流読んだ政治的手腕か 

2012年05月10日 18:36 発信地:米国   

クリッピングする 拡大写真を見る 写真をブログに利用する メディア・報道関係・法人の方 写真購入のお問合せはこちら米カリフォルニア(California)州のエル・プエブロ・デ・ロサンゼルス(El Pueblo de Los Angeles)州立歴史公園で開かれた同性婚支持集会で、同性婚支持を訴える参加者のTシャツ(2009年3月4日撮影)。(c)AFP/Mark RALSTON 

【5月10日 AFP】同性婚に関する政治的立場を長らく曖昧にしてきたバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が9日、一歩踏み込み、米ABCテレビ(ABC News)とのインタビューで同性婚支持を明言するという賭けに打って出た。11月の大統領選を控えた米政界には波紋が広がり、再選を目指すオバマ大統領にこの発言が不利に働くのではないかなど早速、憶測が飛び交っている。

 同性婚は米政治を二分するテーマだ。オバマ大統領はこれまで同性婚支持に対して自分の考えが「進化している」と述べるにとどまる安全策を取ってきたが、支持を得られず、ついに曖昧な立場を捨て去る選択をした。

■前回選挙の支持層から逆風の恐れ

 同性婚支持を公言したことによるリスクは明白だ。オバマ大統領が今まで支持基盤のリベラル層から強い圧力を受けつつ、明確な立場を示さずにきたのはそのためだ。賛否の割れる倫理的な問題を唐突に持ち出したことで、再選の鍵を握る重要州でのオバマ陣営の選挙戦は難しくなるかもしれない。

 オバマ大統領は白人層や労働者層、保守的な無党派層の取り込みに苦戦してきたが、同性婚支持発言もこれらの層における支持拡大の助けにはならないだろう。その好例が、2008年大統領選でオバマ氏が1%未満の僅差で辛勝したノースカロライナ(North Carolina)州だ。同州では8日、同性婚を違憲とする州憲法の改正の是非を問う住民投票が行われ、61%が賛成票を投じた。

 08年の大統領選では、信仰心の厚いヒスパニック系やアフリカ系の有権者の圧倒的な支持がオバマ氏をホワイトハウスへと導いた。だが今回は、この層からオバマ大統領に逆風が吹くのではないかと見る政治専門家らもいる。

 既に保守派は、同性婚支持発言の代償を選挙で払わせると宣言している。

■鍵を握る中間層

 アイオワ(Iowa)州にあるドレイク大学(Drake University)のデニス・ゴールドフォード(Dennis Goldford)教授(政治学)は、オバマ大統領の発言は「選挙に向けた戦略的な計算」に基づいたものとの見方を示す。なぜなら、民主党支持者が同性愛者のより完全な権利を求めている一方、同性婚に反対する人々の多くは共和党支持者で、どのみちオバマ大統領には投票しない層だからだ。

 そこで問題となるのが、同性婚問題について態度を決めかねている中間層にオバマ大統領の発言がどのように受け止められたか、だ。発言が中間層を遠ざけた可能性もあるが、ゴールドフォード教授は「現時点ではまだ分からない」と語る。

■変わる米社会、時流に乗った決断か

 一方、発言はオバマ大統領の見事な政治的手腕の表れで、まさに絶好のタイミングで同性婚をめぐる時流に乗った決断とも考えられる。ある政府高官が指摘するように、数ある米政治問題の中でも同性婚に対する米国民の見方は急速に変化しつつあるからだ。

 米国では、同性カップルのいる家族と交流を持つ人々が増加している。オバマ大統領もABCテレビとのインタビューで、娘のマリア(Malia Obama)さんやサーシャ(Sasha Obama)さんにも同性カップルを親に持つ友達がいると明かした。
 
 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)の調査によれば、同性婚の合法化を支持するとの回答は06年には36%だったが、直近では52%に上昇。オバマ大統領と同様、米国民も同性婚に対して「進化」している様子がうかがえる。

 いずれにせよ同性婚支持発言がオバマ大統領の政治基盤を勢い付けることは間違いない。08年大統領選のような熱意を見せていない若年層の起爆剤ともなるだろう。

■なぜ、今?

 富裕層の同性愛者たちもオバマ大統領再選の鍵を握る重要な存在だ。共和党の大統領候補指名が確実視されているミット・ロムニー(Mitt Romney)前マサチューセッツ(Massachusetts)州知事は、合衆国憲法を修正して同性婚を禁じるよう主張している。

 オバマ陣営ではロムニー氏を強硬派と印象付けることで中道層の支持を獲得しようとしており、今回オバマ大統領が同性婚に賛成の立場を示したことで、ロムニー氏とはっきり一線を画すことができたと大統領側近の1人は語っている。

 ウィルクス大学(Wilkes University)のトム・ボルディーノ(Tom Baldino)教授(政治学)は、大統領選直前の10月ごろになって同性婚支持を言い出すよりは、早めに立場を明確にするほうが政治戦略として懸命だと指摘。「もし私が大統領の選挙対策顧問なら、同性婚の問題を後回しにするよりは、なるべく早く切り抜けてもらいたいと思うだろうね」と述べている。(c)AFP/Stephen Collinson 

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同性結婚、ミッキーマウスも支持 東京ディズニーリゾート  http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2878096/8945995

「同性婚が時流」とは恐れ入る

 さて、如何であろうか。
 
 上掲記事①にある通り、「私のようには考えない」一人は、オバマ合衆国大統領である。報じられるとおり、同大統領は以前から同性婚に理解を示す「進化した考え方」を公言していたが、
 
>  同性婚に関する政治的立場を長らく曖昧にしてきたバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が
> 9日、一歩踏み込み、米ABCテレビ(ABC News)とのインタビューで同性婚支持を明言するという賭けに打って出た。
 
のだそうである。ここで言う「賭け」とは言うまでも無く今年予定されている合衆国大統領選挙へ向けて、現職大統領としては珍しい事に再選が危ぶまれているとするオバマ大統領の「再選へ向けての努力」つまりは「大統領選へ向けてのアピール」だ。

 従来肯定していただけの「同性婚」を公認する事で「大統領選へ向けてのアピール」なんかになるのかと、真っ先に疑問に思うのだが、これが案外そうでもないらしい。
 
>  米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)の調査によれば、
> 同性婚の合法化を支持するとの回答は06年には36%だったが、直近では52%に上昇。
> オバマ大統領と同様、米国民も同性婚に対して「進化」している様子がうかがえる。
 
と、同じAFP通信は報じるから、なるほど「同性婚公認」はアメリカ選挙民向けのアピールにはなるようだ。なるようだ、が・・・・正直、先日記事にした「米国民の相当数が進化論に否定的( で、インテリジェントデザインだの、ネオ天地創造だの、似非科学とも言い難い似非宗教を信じているらしい )」 (※1)共々、「自分はアメリカ国民ではなくて良かった。」と思わせてくれる事象である。先述の通り私は「同性婚とは、言語矛盾だ」と断じる程、保守的な(※2)結婚観を持っているため、斯様な米国世論調査が示す米国社会は、私にとっては相当住み難そうだ。

 だが、「だから日本は安心だ」などと言っていられそうにないのが、上掲②の記事。我が国で同性婚を認めようなんて動きは、まだマイナー、少なくとも「世論を二分する程」の大勢力にはなっていないが、ディズニーリゾートならば「同性同士の結婚式」を挙げられてしまう、そうだ。
 
> 東京ディズニーリゾートの子会社、ミリアルリゾートホテルズ(Milial Resort Hotels)の広報担当者は、
> AFPの取材に対し、同ホテルで同性結婚の申し込みを拒否したことは過去に一度もないと語り、
> 同性ウエディングでの衣装については従業員の1人が間違った説明をしていたと述べた。

とも報じられているから、既に何度か「同性結婚式」を実施した「実績」もあるようだ。
 
 東京ディズニーリゾートならば「ある種アメリカの植民地だ」と割り切る事も出来そうだが、私が知らないだけで同性婚式を挙げられる施設は他にもあるかもしれない。そう思って検索をかけてみたら、こんな記事が引っかかった。
 
③ 日本初レズビアン議員を目指す尾辻さんが、同性愛「結婚式」  http://www.afpbb.com/article/politics/2236123/1664899
 
> 民主党の小沢一郎代表ら、同党の幹部らからも祝電が届いた。

とも報じられている。どうやら小沢一郎ら民主党の結婚観・家族観も、米国流に「進化している」らしい。

 日本に於ける同性婚式が未だ極少数事例である事が確認できて安堵すると共に、益々民主党が嫌いになれた、と言うオチまでついたぞ。


<注釈>

(※1) 非科学的態度―米テネシー州で「教室で進化論に異議を唱える権利」認める法律、成立か http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36986495.html 

(※2) 私としては「常識的な」と主張したいところだが。