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 ちょっと前の記事だが、これは全文転載に値する。まずはご一読を。

尖閣購入「間違ってると思う日本人がいたら、お目にかかりたい」
2012.4.27 22:01 [尖閣諸島問題]



 東京都の石原慎太郎知事は27日の定例会見で、沖縄県・尖閣諸島購入問題について、「国が頼りにならないから、東京がイニシアチブを取って領有しようと思っている。間違ってると思う日本人がいたらお目にかかりたい」。と述べ、改めて購入に向けた意慾を示した。会見は、東京電力への株主提案、小沢一郎元民主党代表の無罪判決にも及んだ。詳報は以下の通り。


 石原知事「冒頭、たくさん申し上げる。まず、尖閣諸島について、本日幹部を集めて購入に向けた具体的なロードマップについて議論した。今後東京として現地調査のための上陸に向け、国の承諾を求めるなど、購入のための手続きを進めていく。そのための実動部隊と事務局組織を5月1日から立ち上げる。また、東京都に対して、寄付や寄付をしたいという声が多数寄せられている。なかには10万円とかもある。インターネットのページをみると、どこに振り込んだらいいのかという問い合わせや、協賛の声があってありがたい。こうした志を受け止めるための口座を開設する」

 「次いで、東電への株主提案。東京電力の構造改革については、これまで猪瀬直樹副知事が精力的に取り組んできてくれた。これをさらに進めるため、本日、東京電力の株主総会に向けた東京都としての株主提案を行う」

 --野田佳彦首相と会談したが、尖閣の話は

 「ほとんどしてない。横田基地についてもそうで、尖閣についても、一番のバリア(障害)は外務省であることを事例を挙げて言った。尖閣については、せっかく作った灯台を数年間、シナを気にして海図に載せないというばかなことを行ってきた。あそこを航行するのに、灯台がちゃんと載ってないと危ない」

 「(中国漁船衝突事件で)体当たりしてきた特殊船も、装甲が厚く、ぶつけられた海上保安庁の船に穴が開いた。その船長を一地方の検事や権限で釈放できますか? そんなものは外務省が命令して、しかもその晩、2晩目かな? 石垣の空港を無理やり夜中2時半に開けさせ、特別機でかなり偉い人物が船長を迎えに来て連れ帰った。こんなものは保安庁の差し金、検事の差し金ではできない。結局、外務省の外圧じゃないですか。いや、内圧だ。(野田首相には)そういうことを言ったんで、横田の問題も、こないだも(訪米で)地ならししてきたから、今度オバマとの会談で、小泉純一郎元首相とブッシュ大統領の時みたいに、もう1回国事マターとして登録してくれ、と。その根回しはしてあるからという話をした。ついでに尖閣のことも、外務省がいかに駄目かと話した」
 
  --野田首相からは何か返事は

 「外務省は気をつけた方がいいよ、あなたのイニシアチブでやりなさい、と言ったんだけど、『分かりました』と。向こうも聞き取っただけでしょう。彼は外務省にひどい目にあった経験がないんだから」

 --尖閣について、最終的には議会の理解を得ないといけないことになるが

 「しかるべきときに、購入のプロセスが進んで、たとえば仮契約ができるとか、そういう段階で議会に諮ろうと思っている。4定(12月の第4回定例会)くらいになるんじゃないか」

 --横田について、ボールは日本にあるという発言があったが、知事の感触は

 「まさにそう言った。現役のキャンベル米国務次官補もそう言ったし、今は政権に入ってないが、(講演した米保守系シンクタンクの)ヘリテージ財団の幹部は、閣僚クラスとか軍の参謀総長とかいたので、その人たちも、『これまでアメリカが管理している空軍基地の共同使用で失敗したことはない、すべて成功しているので問題ないと思う』という意見もあった。小泉内閣の時に、小泉君がブッシュにこの問題を登録して、国事マターになった。そうしないと外務省は動かない。彼らはおごっていて、地方が国家的な大事なことやって『生意気なこと言うな、俺たちを差し置いて僭越(せんえつ)だ』という意識を持っている。東京で成功した大気汚染対策や複式簿記・発生主義の新しい会計制度もやらない。それと同じだ、外務省の姿勢は」

 --首相はワシントンのバイ会談で取り上げると言ったか

 「取り上げてくれっていった。あまり人気のない内閣だから、せめてそれぐらい国益に通じることやったらどうだと言ったら、『分かりました』と言ってたけど、また、横で外務省がどんな圧力をかけるか分からない。錚々(そうそう)たるヘリテージ財団の幹部も、同じ思いを言ってくれたので、力を得て帰ってきた」

 --都が購入した後、尖閣を国が買い取りたいと申し出てきたらどうするか

 「おそらく国はそんなこと言ってこないね。言ってこないこと分かってて買ったんだ、こっちは」

 --知事は2倍で売るという報道もあるが
 
 「それは冗談だ。国が本当にやる気あったら、いくらでもお譲りしますよ。本来なら国が買い取るべきことなんだ。安倍(晋三)内閣のときもオファーしたが、オファーの仕方が間違っていて、向こうは向こうの事情がある。財政事情もあるし、そんなことも斟酌せずに高飛車に持ち主にもちかけたって、持ち主はちっともありがたくないわな。それがやっぱり国の役員は杜撰(ずさん)でね、現場行かずに、現実の事情も知らずに、持ち主の事情も知らずにそんなこと言うから、はねつけられた」

 --現地調査のためには上陸はいつごろを考えているか

 「仮契約できてからだと思いますね。できるだけ急いでますが」

 --仮に上陸許可が下りなかった場合、下りなくても上陸することを考えているか

 「許可がおりないって、下ろさなきゃ、下りるまでやりますよ。あなた方も許さないんじゃないの? 尖閣を東京都がみんなの拠金でせっかく守ろうと思っているときに、その調査のために、国が上陸させないというのは理が通らないでしょ。理が通らないことをただすのが、メディアの責任なんじゃないですか」

 --尖閣購入に関して、中国の軍部などの暴走を危惧するが

 「あなたとは信条が違うかもしれないが。さっき●(=猪の日の右上に「、」)瀬直樹副知事も非常にいい指摘したが、これは社会心理的な問題だけど、尖閣の問題で、私がオファーしたことで、これだけ多くの国民が共感してくださるというのは、東日本大震災で国土がああやって荒廃した。私たちが住んでいる国の国土がいかに大切かということを、潜在意識が呼び起こされて、国民がこの問題に強い関心持ってきたんじゃないか。たとえば、自分の家族を犯そうと思って強盗が入ってきたら、素手でもそこの主人は戦わないといけないんじゃないですか。甘んじて、奥さんや娘が強姦されて、ものを盗られて、暴力沙汰に及ぶからと、あえてすべてを譲ったところで済むんですかね」
 
 「中国もそんなにばかじゃないと思う。彼らは暗示的なことを言った。『日本の実効支配を壊すために思い切った行動をする』と。これを見ようじゃないですか、何をやってくるか。もし軍隊を派遣して、軍事行動でこちらもそれを守ったら軍事紛争になって、これは即時に安保が発動します。そのときに原子力爆弾の問題は出てこない。核兵器戦争にはなりっこない。そんなことしたら世界中がひっくり返って大変なことになるが、通常兵器の戦闘で、中国は数は多いかもしれないが、そんなに戦闘能力持っているとは思えない」

 「中国が持っている航空母艦、あんなちゃちなものは世界中の笑いものだ。あんな航空母艦が1隻あっても、1、2発のミサイルで沈みますよ。タスクフォースは2、3台の航空母艦そろわないと用はなさない。そんな能力はない。あいつらがあれを持っている目的は、東南アジアに行って、フィリピンやタイやインドネシアとか、比較的軍事力の弱いところで威嚇になるかもしれないけど、そんなもの通用しませんな。日本はアメリカとも協力して、しっかりと守りを、場合によっては安保発動を踏まえて、ものを言ったらいい。私は、彼らが日本の実効支配をぶっ壊すためにどういう行動取るか分からないが、それに備えるために、国が頼りにならないから東京がイニシアチブとってあそこを領有しようと思っている。これ間違ってると思っている日本人が居たらお目にかかりたいね」

 --知事が対中国の決意と覚悟で尖閣を購入するという考えを現政権が理解してと思うか

 「僕は何も現政権だけに対峙(たいじ)しているわけではなく、自民党の政権とも長く対峙してきた。青嵐会のころ、あそこが物騒になってきた。もともと、佐藤栄作首相のときに沖縄返還が行われた。佐藤さんが一番気にしてたのは台湾の漁船がいっぱい尖閣諸島の周辺にいたことだった。これは沖縄返還という大きなポリティカルイシューの中では、指に刺さった小さな棘かもしれないが、とても気になっていた。そこで、蒋介石を説得し、蒋介石の大側近を説得して、とにかく理解した。実際どうなるかなと思って、沖縄返還のとき、沖縄担当の大臣に現地行って調べさせたら、1隻もいなくなっていた。それから落ち着いてきたが、大陸の中共政権が力をつけていくとだんだん怪しくなってきて、向こうも言い出した。台湾も代替わりして言い出した。それで今日、あそこが一体どこの所属か、非常に混乱している」
 
 「日本は非常に迷惑して、アメリカにハーグの国際裁判所に尖閣の領土権について訴えるから、一緒に証言してくれと言ったら、アメリカはつれなくて、どういうタクティカルな思惑か知らないが、『われわれはあの地域の政治的な支配権を日本に返還したが、領土として返還したことにはならない』と。とってもおかしな判断で、アメリカはそれで逃げた。いまだにその問題はくすぶっているが、現にあそこで戦争中、日本人が住んで、工場も作って、あの島を活用してきたのは間違いない。ただ、経済が進み、世界の技術が進んで海底資源の発掘が可能になってきたら、急に中共政府があそこに強い関心を持ち出した。今は国際法にのっとって、領海の線が引かれているが、その線のすぐ向こう側で試掘されると地下でつながっている日本の資源をみんな吸い上げられる。こういうことは協定で慎まないといけないが、向こうは聞かない。日本の領海の線引きの中にある尖閣諸島まで、俺たちの領土だと言い出した。これ典型的な悪辣(あくらつ)な覇権主義じゃないですか。同じように、内モンゴルも吸収された。チベットも民族浄化ということで、無理矢理に混血を強いられて、肝心のチベット人はインドに逃げた。ダライ・ラマは私に会いに来ても、外務省が妨害して会わせない。こんな外交ってありますか」

 --首相との会談で外務省に気をつけろと言ったということだが、尖閣は都に一任してくれということまで言ったか

 「主に横田の話をした。ただ、いかに横田の問題もバリアが外務省かという話をしたのと、問題になっている尖閣で、いかに外務省が日本にとってひどいことをしたかを言いましたな」

 --見守ってくれというような要請みたいなものはしてないのか

 「要請? 誰に? いま、国に頼むことないもん。こっちは上陸して測量しようと思ったら、黙ってやらせたら、新しい地主になるんだから。それだったら、私たち買いますと言うんだったら、結構ですよ。国が買ったらよろしいよ。そうはいかないでしょ」