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 広く報じられている通り、強制起訴されていた「我が敵」小沢一郎に「無罪判決」が出た。号外まで出た上、翌日の各紙社説は一斉にこの「小沢一郎無罪判決」を取り上げるぐらいだから、大騒ぎである。
 
 再三繰り返す通り、弊ブログは小沢一郎に対して宣戦布告をなし、ブログ記事にするのに飽き足らず「小沢一郎HP」に対し投函もしているから、小沢一郎当人もそれを知って居る可能性は(一応)ある(*1)。
 
 その小沢一郎を「我が敵」と宣した当ブログにして見れば、今回出た無罪判決は凶報とは言わぬまでもBad Newsとは言わざるを得ないだろう。先行の「宣戦布告」に於いて「小沢一郎の政治的無力化」を勝利条件に置いているのだから、その意味でも後退と評するべきだろう。
 
 これを受けて、やれ「野田降ろし」(*2)だの、今年9月予定の民主党主戦に勝って「今度こそ首相」(*3)だのと、小沢派はかますびしいらしい。
 
 また、自称・人民解放軍野戦軍司令官(*4)殿に対する無罪判決に、ご本尊の中国も期待をかけているとも報じられている(*5)。
 
 だが、私自身は「我が敵」・小沢一郎に対する「無罪判決」に対して、さして焦ってはいない。
 
 理由の一つは、「推定無罪」の原則からすると、今回の「無罪判決」がありうるもの、と覚悟していたから。
 断っておくが、私は「我が敵」小沢一郎が清廉潔白なんて、鳩山由紀夫の知性ほどにも信じていない今回出た「無罪判決」とて、「秘書との共謀が明白とはいえない」と言うだけであって、「秘書からの収支報告書に目を通した事も無いと言う我が敵・小沢一郎の「自己弁護」が奏功した結果であるが、少なくとも「小沢一郎が金銭出納に関してだらしが無い若しくは無責任である事を露呈している。その自己弁護は、先頃問責決議を喰らった前田武志国土交通相の自己弁護サインはしたけど良く読んでいなかった(*6)」とあい通じるものがあり、民主党無責任体質の一環なのであろう
 
 焦っていないもう一つの理由は、鳩山由紀夫である。かの前々首相にして、最早その固有名詞が最大級の罵詈雑言と当ブログで認定された鳩山由紀夫が以下のように「我が敵」小沢一郎の無罪判決を寿いだ、と報じられている(*7)からだ。
 
1>  「小沢氏は混迷した政権の中で不可欠な人材だ。早く小沢氏にがんばってもらえる状況をつくってもらいたい」と述べ、
2>  党執行部が小沢氏の党員資格停止を早期に解除すべきだとの認識を示した。
 
 幾ら鳩山由紀夫とは言え、民主党内に( 実に不可解な事に )未だ一定勢力を持ち、( 実に不条理にして不義理な事に )未だ国会議員である鳩山由紀夫が「我が敵」小沢一郎に味方しようと言うのだから、宣戦布告した身としては懸念ないし憂慮するのが普通の反応であろう。が、事鳩山由紀夫に関する限りは、「我が敵・小沢一郎に味方が増えた」とは評価評定し難い。それは詰まる所その「増えた味方」が鳩山由紀夫であるから、だが・・・
 
 諸君、考えて見て欲しい。ここ数年、鳩山由紀夫が掲げた目標、公言した約束の内、実現した物、果たされた物は、一体幾つあるだろうか。
 
 「実現した物」の筆頭は、先の衆院選挙に於ける民主党の大勝即ち「政権交代」であろう。
 
 だが、その筆頭の次は?
 
 私に思い出せるのは、その衆院選挙の際に掲げた「民主党マニュフェスト」の一つ「事業仕分け」の「実施」のみだ。これは確かに「実施」はされた。が、効果の程は、少なくとも財源的な効果では「期待はずれ」と評するのも恥ずかしくなるほどの微々たる物。一方でその悪影響はと言うと、「事業仕分けのヒロイン」レンホー元大臣が「『何故二番じゃいけないんですか』などと言っては居ない」と「一世を風靡した」フレーズを否定して見せているのだから、自ずと知れよう。
 その「民主党マニュフェスト」からして、「国民の命令書」なんて大仰な事を衆院選大勝直後はのたもうて居た筈なのに、鳴り物入りで喧伝された「子供手当て」は半額実施しただけで立ち消え。ガソリン税値下げは「政権交代」前の一時実現しただけでうやむや。八つ場ダムはああだこうだの上でやっぱり建設再開。役人の人件費二割カットなんて、一体何処へ言ったのやら。ああそうそう、インド洋上給油だけは先の衆院選挙前の約束どおりに中止したな。これで漸く「実現した約束」二つ目だ。(*8)挙句の果てに「マニュフェストは生ものだ」とかナントカ言い出しているのだから、何をか言わんや。「生もの」であるならば、実現する前に腐ってしまったのであろう。
 
 マニュフェス以外に目を向けるというと、これはもう、凄まじいばかりだ。「友愛の海」や「東アジア共同体」は、言っている当人からして言う事がコロコロ変わるので目立たないが、東シナ海はきな臭さ立ち込める海になっているし、南シナ海はそれ以上にきな臭いから、「実現」と反対の方向に着々と進んでいる。
 勿論、普天間基地問題について「最低でも県外(移設)」と抜かした「民主党党首としての(勝手な口)約束」は自らの首相の座と引き換えに元の木阿弥に戻ったし、オバマ大統領相手に切った大見得「Trust Me!!」なんざぁ言った翌日に自らひっくり返している。ああ、何度か約束しているが未だ実現していない「外国人参政権」だけは幸いだな。これも「鳩山由紀夫の約束」であるために実現しないのであるならば、今後もドンドン約束し続けて欲しいぐらいだ。でも「実現していない約束」だから、国益ではあっても、実績には数えられないぞ。
 
 事ほど左様に、「鳩山由紀夫の約束」は実現から遠ざかる傾向が見て取れる。であるならば、上記1>に示された「早く小沢氏にがんばってもらえる状況をつくってもらいたいと言う「鳩山由紀夫の希望・願望」は、一種の呪詛として働いてくれないだろうか。言い換えれば「鳩山由紀夫が「我が敵」小沢一郎にとっての疫病神・貧乏神になってくれはしないだろうか」と、期待が持ててしまう。
 
 そうなれば・・・左様。これも再三繰り返すとおり、当ブログは民主党に対しても既に宣戦布告を為している。今回の「我が敵」・小沢一郎に対する無罪判決は、小沢・鳩山連合と言う実に醜悪な政治集団を通じてもう一つの「我が敵」民主党に対する「仇」となるのではなかろうか、と、期待してしまう。さらには、小沢一郎と民主党と言う「我が敵同士の闘争」に発展してくれないだろうかと。
 
 無論、期待・希望にしか過ぎない。予測・推論ですらない。そんな希望的観測をあてにするべきではない。現状認識は戦術の第一歩だ。
 だがそんな希望的観測が、「今度こそ首相に」と再び蠢動し始めた「我が敵」小沢一郎に対峙する勇気と気力を、私に与えてくれる事も否めない。
 
 Dum Spiro Spero.  生ある限り希望はある
 
 小説「我輩は高速艇である(*9)」 にて老朽船に語らせた名科白(*10)にある通り、「浮力ある限り、明日はある。」のである。
 我が敵・小沢一郎、覚悟。
 

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<注釈>

(*1) 決して、「高い」とは言わない。似たような抗議批判は小沢一郎HPに限らず数多来ていようから。 
 
(*2) 小沢氏「野田降ろし」へ 政権存亡かけた党内の主導権争い激化  http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120426/stt12042611120008-n1.htm 
 
(*3) 民主党に「ノーサイド」なし 小沢氏代表選目指す 首相、正面突破か大連立か  http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120426/plc12042623540015-n1.htm 
 
(*4) その「野戦=先の参院選挙」には敗れた筈だがな。 
 
(*5) 中国「復権」に期待大きく 国営メディアは淡々  http://sankei.jp.msn.com/world/news/120426/chn12042618190004-n1.htm 
 
(*6) ロクに読まなかろうが、精読しようが、サインしたなら契約成立だろうが。新谷かおる作「エリア88」を読んでいないな。 
 
(*7) 民主・鳩山元首相「小沢氏は政権に不可欠」 党員資格停止の解除を主張  http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120426/stt12042611010006-n1.htm 
 
(*8) 実施しだけで、効果の算定を全く誤っていた「事業仕分け」は「実現した」とは言えない。子供手当てを含む各種バラマキ財源のあてにしていたのだから、当然だ。 
 
 
(*10) と、書いた当人は思っている。書いた当人が言うんだから、間違いないか。