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「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」と言うのはP.KディックのSF小説だが、ハリソン・フォード主演の映画「ブレードランナー」の原作と言った方が通りが良かろう。尤も、何処まで原作に忠実かと言うと「全くの別物」とは言わないまでも、「背景と登場人物とストーリーの1/4ほどを借用した」とは言えそうな位原作とは異なるのだが。まあ映画「アイ・ロボット(※1)」よりはマシか。少なくとも、人間と人造人間・レプリカントとの葛藤を描く中で、「人間とは?」と言う根源的質問と言う点では映画も小説も通底している。タイトルが「ブレードランナー」と俗受けしそうな「カッコイイ」モノになって、小説の邦題が直訳ながらも美事にその根源的質問を織り込んでいるのが映画タイトルでは失われてしまったのが惜しいぐらいだ。
そんな古い小説のタイトルを思い出させたのはWSJ紙の「記事自動作成ソフト」の記事。
1> 「すでに新聞のコンテンツの20%は当社のソフトで自動的に生成できる」
と、同ソフト作成会社・ナラティブ社CEO殿は豪語する
2> 同社のソフトは与えられたデータを分析し、その都度、人間のように原稿の切り口を決めてから文章を書く。
3> だから、事前に作成済みの原稿に数字や言葉を穴埋めして行く従来の技術と違って、金太郎飴のような原稿にはならないし、
4> 言われなければ人間が書いたものと区別が付かない。
と言うから、仲々出来の良いソフトであるらしい。上記2>「切り口を決める」ってのがミソなような気もするし、それをどう決めるか、こそノウハウ(※2)でありそうだが。同記事によると、実際「安く、大量の情報処理が必要な記事を書かせる」のに使っている顧客が半数で、残りの半数は、単に「記事を自動作成する」と言うよりは「莫大なデータを要約して提示する」機能の方に注目し、売り上げ分析や統計解析に利用されて居ると言う。後者の方が如何にも「コンピュータの得意そうな」仕事であるし、実際それで実績を上げているから、このソフトも売れているのであろう。
当該記事は以下のパラグラフで此の記事を〆る。
5> う~む。そうなると最後に肝心の質問をしなければ。私の雇用確保はいかに?
6> 「心配しなくて大丈夫。(ソフトには)こんなインタビューはできないし、将来もできないから。」(フランケルCEO)。
7> ほっ。
そんな古い小説のタイトルを思い出させたのはWSJ紙の「記事自動作成ソフト」の記事。
1> 「すでに新聞のコンテンツの20%は当社のソフトで自動的に生成できる」
と、同ソフト作成会社・ナラティブ社CEO殿は豪語する
2> 同社のソフトは与えられたデータを分析し、その都度、人間のように原稿の切り口を決めてから文章を書く。
3> だから、事前に作成済みの原稿に数字や言葉を穴埋めして行く従来の技術と違って、金太郎飴のような原稿にはならないし、
4> 言われなければ人間が書いたものと区別が付かない。
と言うから、仲々出来の良いソフトであるらしい。上記2>「切り口を決める」ってのがミソなような気もするし、それをどう決めるか、こそノウハウ(※2)でありそうだが。同記事によると、実際「安く、大量の情報処理が必要な記事を書かせる」のに使っている顧客が半数で、残りの半数は、単に「記事を自動作成する」と言うよりは「莫大なデータを要約して提示する」機能の方に注目し、売り上げ分析や統計解析に利用されて居ると言う。後者の方が如何にも「コンピュータの得意そうな」仕事であるし、実際それで実績を上げているから、このソフトも売れているのであろう。
当該記事は以下のパラグラフで此の記事を〆る。
5> う~む。そうなると最後に肝心の質問をしなければ。私の雇用確保はいかに?
6> 「心配しなくて大丈夫。(ソフトには)こんなインタビューはできないし、将来もできないから。」(フランケルCEO)。
7> ほっ。
Negative! 否定。
記事自動作成ソフトは誰かにインタビューする事は将来も出来ないかもしれない(※3)。だが、質問の電子メールを送り、返信を解析する事は出来るだろう。「初音ミク」の様な仮想人物をPC画面に投影し、リアルタイムに受け答えさせるのも、それに次ぐぐらい簡単な話しだ。現状記事自動作成ソフトがインタビューできないのは、インタビューと言う情報収集手段がコンピューターに不向きであるからだが、不向きなだけで、メールインタビューや電話インタビュー、仮想インタビューならさして苦もなく出来よう。
つまり本記事の執筆者・影木准子女史は、フランケルCEOの甘言に惑わされる事なく、記者として、記事自動作成ソフトならぬ人間の記者として、今後益々の精進が必要だと言う事を、肝に銘じるべきだろう。
それを言うなら、斯様な駄文を日々ブログにアップしている、私のようなブロガーもまた「記事自動作成ソフト」とは異なる付加価値を、その記事に付けねばならない、と言う事でもあるが。
ああ、ブログ記事をアップしなくなったからと言って、給料がなくなる訳でも生活に困る訳でもないが、「記事自動作成ソフト」に劣るような記事ばかり書いていては、プロならざるアマチュアとは言え、「人間の尊厳」が問われよう。
況や、記事を書いて給料を貰っているプロの記者に於いては、それこそ存在理由にも関わる、「記者とは何か?」と言う根源的質問に直面して然るべきであろう。
言い換えれば・・・
記事自動作成ソフトを記者の悪夢とせぬ為には、記者諸君の一層奮励努力が必要なのである。
記事自動作成ソフトは誰かにインタビューする事は将来も出来ないかもしれない(※3)。だが、質問の電子メールを送り、返信を解析する事は出来るだろう。「初音ミク」の様な仮想人物をPC画面に投影し、リアルタイムに受け答えさせるのも、それに次ぐぐらい簡単な話しだ。現状記事自動作成ソフトがインタビューできないのは、インタビューと言う情報収集手段がコンピューターに不向きであるからだが、不向きなだけで、メールインタビューや電話インタビュー、仮想インタビューならさして苦もなく出来よう。
つまり本記事の執筆者・影木准子女史は、フランケルCEOの甘言に惑わされる事なく、記者として、記事自動作成ソフトならぬ人間の記者として、今後益々の精進が必要だと言う事を、肝に銘じるべきだろう。
それを言うなら、斯様な駄文を日々ブログにアップしている、私のようなブロガーもまた「記事自動作成ソフト」とは異なる付加価値を、その記事に付けねばならない、と言う事でもあるが。
ああ、ブログ記事をアップしなくなったからと言って、給料がなくなる訳でも生活に困る訳でもないが、「記事自動作成ソフト」に劣るような記事ばかり書いていては、プロならざるアマチュアとは言え、「人間の尊厳」が問われよう。
況や、記事を書いて給料を貰っているプロの記者に於いては、それこそ存在理由にも関わる、「記者とは何か?」と言う根源的質問に直面して然るべきであろう。
言い換えれば・・・
記事自動作成ソフトを記者の悪夢とせぬ為には、記者諸君の一層奮励努力が必要なのである。
<注釈>
(※1) 此の映画の原作が「我はロボット」ですと言われたら、故アイザック・アシモフ老は化けてでて来るんじゃないかと思うぐらい、「原作と違う」。と言うよりは、「原作との共通部分を探す方が難しい」映画。(※2) 単純には、いくつかの選択肢を用意してあり、その内から判定で選ぶなり、ランダムに選ぶなり、するのだろうが。(※3) それとて、「インタビュー用端末」として人型レコーダーを作成すれば、出来そうだ。受け答えと通信だけだすれば良いなら、さほど難しい技術ではない。