中国ネット利用者、名古屋市長の南京虐殺否定発言に怒り  http://jp.wsj.com/World/China/node_397372?reflink=Goo&gooid=nttr
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 「アメリカでは名の通った経済紙」との認識から「朗報」としたのだが、実はあんまり「朗報」でもなかったのかも知れない。何しろ「東京新聞がもう一紙増えただけ」なのだから。
 
 そのWSJ紙が伝える「河村名古屋市長の南京虐殺否定発言」。先ずは御一読、願おうか。


中国ネット利用者、名古屋市長の南京虐殺否定発言に怒り  

2012年 2月 23日  7:51 JST 

 【香港】河村たかし名古屋市長が中国南京市共産党委員会の代表団に対し、1937年の旧日本軍による南京市民虐殺はなかったのではないかと述べたことについて、中国のインターネット利用者は怒りをあらわにしている。 
 
 
Agence France-Presse/Getty Images
 
名古屋の河村たかし市長

   河村発言を受けて南京市政府は21日夜、名古屋市との交流を一時停止すると発表した。  

 日本が戦時中に南京を占領した際に残された歴史的な傷跡は、日中関係において今も発火点となっている。  

 河村市長は20日、名古屋市を訪問した南京市共産党代表団に対し、南京虐殺として知られる旧日本軍による南京市民の大量殺害は「恐らくなかったと思う」と述べた。同市長はその後、この発言に対する内外の批判にも屈していないもようで、東京で行った記者会見でもこの見方を繰り返した。共同通信によれば、同市長は「わたしは国会議員時代以降、市民を何十万人も殺害したとする南京虐殺なるものはなかったと(繰り返し)言ってきた」と述べ、「われわれはこれについて、舞台裏ではなく、公の場で躊躇せずに話す必要がある」と語った。  

 この河村発言は中国のネット利用者から激しい反発を呼んだ。ネット利用者たちはまた、非良心的な侮辱に直ちに反論しなかったとして南京市共産党代表団の対応も攻撃している。  

 中国版ツイッター「新浪微博(Sina Weibo)」では河村発言は最も書き込みの多い話題の1つになっており、あるユーザーは「南京市は河村に南京虐殺記念館を見学させるべきだ」と書き込んだ。  

 しかし南京市代表団の団長(Liu Zhiwei氏)の対応のまずさを批判しているユーザーもいる。同団長は河村市長と握手し、しばしばユダヤ人大虐殺のアジア版ともいわれる出来事を同市長が否定したことに異議申し立てを直接しなかった、と共同通信が報じたためだ。  

 ある微博ユーザーは「南京虐殺のあらゆる亡霊がLiu Zhiweiのドアを叩くだろう」と書いた。 

  これに対し南京市政府は、人民日報傘下の環球時報に対し、Liu団長は「河村市長の主張に対応した」と述べ、同団長を擁護したが、それ以上の詳細は明かさなかった。  

 名古屋市と南京市は日中両国が1972年に関係を正常化して6年後の1978年、姉妹都市となった。  

 名古屋にある中国領事館の代表は、名古屋市役所を訪れて河村発言に抗議、「河村市長の立場を理解できない」と述べ、日中両国が外交関係正常化後40周年を前にして、こうした発言が出たことは残念だと語った。 

 しかし同領事館は、問題が解決すると期待しているとも述べた。同領事館の報道官は「河村市長の発言は彼自身の見解であり、名古屋市は別の見方を持っているのではないかと思う」と語った。  

 旧日本軍は1937年12月13日、南京を占領した。各種の歴史的な推計では、その後6週間にわたって日本軍兵士は20万-30万人を殺害したとされている。これに対し日本側の推計では、南京市民の死者数は、2万人から20万人までばらつきが大きい。 

記者: Josh Chin and Yoree Koh   

此の程度の認識で記者とはな。もとい、記者とはこの程度のシロモノだ。

 さて、如何であろうか。
 
 大凡は、淡々と事実をつなげただけである。その意味では、実につまらないと言うか、「記者の腕と言うものを感じさせない記事」と言うべきだろう。端的に言って、私でも一寸情報を集めればこれ位の記事は書けそうだ。
 此の記事に登場する人物のうち、直接取材したと思えるのは、「河村市長の記者会見」と「名古屋市役所へ抗議に訪れた中国領事館の代表」だけ。中国版ツイッターは中国語が読めて適当な端末があれば誰でも見えるだろうし、「河村発言」を直接聞いたLiu団長のコメントは、「共同通信」と「環球時報」から取っているから取材は不要だ。記事にはならない部分、記事にした情報の裏取りなどには「記者の腕」が振るえるのかも知れないが、本件について「WSJ紙記者」の肩書きで「裏がとりにくい」のは、中国版ツイッターの発言ぐらいだろう。

 だが、まあ、ここまでは「タダのつまらない記事」に終っている。問題は、最後の方だ。

1>  旧日本軍は1937年12月13日、南京を占領した。
2> 各種の歴史的な推計では、その後6週間にわたって日本軍兵士は20万-30万人を殺害したとされている。
3> これに対し日本側の推計では、南京市民の死者数は、2万人から20万人までばらつきが大きい。 

 つまり、WSJ紙もまた「日中共同研究」を種にしているらしい。その程度の認識である。
 
 それ即ち、良くも悪しくもWSJ紙とは、東京新聞並みの新聞であることを示している。
 
 と同時に、やはり「日中共同歴史研究」なるものが、学問的にもさることながら、政治的にも大失敗であった事をも、明白に示している。
 
 国が違えば歴史観は違って当然。
 
 それを「溝を埋めよう」等とはおこがましい。
 
 況や、「正史しか認めない=時の権力者の歴史が(その時は)唯一の正しい歴史」とする大陸の中国共産党政権相手に、まともに「溝が埋まる」訳が無い。

)関連記事


(1)  中国共産党政権は真理省を目指す―「日中歴史研究」によせて―  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31587430.html


(3) 河村名古屋市長の評価見直しと、民主党政権の評価確定-「南京事件なかった」当事者の強みだな http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36728588.html

(4) 東京裁判が根拠と良い勝負―東京社説「河村市長発言 歴史認識はしっかりと」をブッタ斬る! http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36737178.html

(5) 笑止千万―東京社説「河村市長発言 なぜ素直に撤回しない」に大笑い http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36760602.html