第2次大戦直後にもらったラードの缶詰、今でも食用可能 ドイツ  http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2855843/8398635
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 「ラード」と言えば、「豚の脂」。日本じゃあまり馴染みの無い食材(*1)だが、ドイツでは第二次大戦の陸軍兵士装備に「ラード入れ」なんて容器があったぐらいだから(*2)、結構ポピュラーな食材なのだろう。バターよりも保存が効いて、パンに塗って食べたりもするそうだ。でAFP通信が報じるのは実に64年前の第二次大戦直後に貰ったと言う缶入りラードが未だに「食用可能」と言う鑑定結果が出た、と言うもの。ラードと言うのが元々保存の効く食材であるとは言え、缶詰と言う食品保存法としても、此の缶詰めを作った工場としても、面目躍如と言ったところだろう。

1> 「当然ながら香りと味が多少失われている」と述べ、
2> 「ざらざらとした感触があり、溶けにくく、見た目も古い」と付け加えた。
3>  しかしフェルトフーゼン氏は、
4> 「鮮度と成分を考慮すると、おおむね満足のゆくものと評価できる」として、
5> 現在の基準に照らしても十分食用に耐えるだろうと述べた。


と、メクレンブルク・フォアポンメルン(Mecklenburg-Western Pomerania)州食品安全当局のフレルク・フェルトフーゼン(Frerk Feldhusen)氏は評価し、「食用可能」との判定を下した、と報じられている。

だが、お気付きだろう。上記1>2>4>のように判定するには、成分分析や嗅覚触覚のみの判定では、多分、不十分だ。

実際に食べて見る必要がある。64年間保管されていた缶詰ラードを。

無論、実際に食べる前に色々検査をして、有害な成分だの腐敗の進行だの細菌その他の汚染などが無いことを確認し、「健康上有害ではない」と判断する事は出来ただろう。だが、上記1>「味が多少失われている」と判定するには味覚が必要であり、実際に食べたのだと考えられる。

私は、此の64年間缶詰を保存していたハンス・フェルトマイアー(Hans Feldmeier)氏も、此の缶詰を作った工場も、此の缶詰を開けて実際に食べた(と思われる)フレルク・フェルトフーゼン(Frerk Feldhusen)氏も、尊敬する。「製造後64年を経て尚食用に供しうるラード」と言うのはある種人類の英知の結果であり、此の尊敬すべき人々は、その英知を実証して見せたのだから。

「お前の尊敬はそんなに安いのか。」と問われれば、「私は安いとは思わない。私は尊敬すべき人は尊敬する。」と答えよう。

さらには、「そんな安い私の尊敬すらも、欠片も勝ち取れない。否寧ろ、侮蔑と嘲笑ばかり勝ち取っているのが、現民主党政権である。」とも、付け加えよう。

序でだから付け加えると、「脱原発」だの「反原発」だのと、熱と流行に浮かされて人類の英知と未来を蔑ろにする奴バラもまた、私の侮蔑の対象だ。今のご時勢、そ奴等は数限りが無いが、な。

 敵は幾万ありとても、全て烏合の勢なるぞ。 
烏合の勢にあらずとも、味方に正しき道理あり。  
―軍歌「敵は幾万」―
 

<注釈>

(*1) 豚の脂身はばら肉なんぞにもタップリ付いているし、ロースカツの脂身は私も好物だが、スキヤキなんかに使う「牛脂(こちらはヘットと呼ばれる)」と違って豚の脂身を集めて食材に供すると言う事は、日本では珍しい。プロの食材であって一般の店には置いていないだけ、らしいが。 

(*2) 円盤状の、背の低い丸缶、だったと思う 
ったと思う