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評価―普天間基地移設問題解決の影響

 いずれのケーズにせよ、「反本土暴動の鎮静化」を以て、めでたく「普天間基地問題」は解決を見ることになる。
 なに、解決になっていないって?「沖縄の県民感情は納得とはほど遠い」って?maybeかもね。だがany Trouble Boy? だから、何かね。
 散々強調する通り、私の目的は我が国の安全保障であり、そのために米海兵隊の沖縄駐留、少なくとも撤兵の素振りを見せず基地平坦機能を維持することが目的だ。沖縄県の民意も叛意も、その範疇に収まるならば、いくら長かろうが深かろうが、気にすることはない。否、気にする必要がない。
 「必要」、左様、目的が明確であるから、何が「必要」かも自ずと明確だ。日本の安全保障のために必要なのは米軍の存在というプレザンスであり、沖縄の民意・同意は「あるに越したことはないが、無くても特段困らない」のが日本国・日本政府の立場である。首相としての私の立場も、また然り。
 従って、前者さえ確保すれば私の任務「普天間問題解決」は達成である。

第六幕「退陣?」

 衆議院議員諸君。先ずは私の不信任案議決の前に斯様な発言の機会を設けていただいたことに、謝意を表します。
 
 諸兄ご承知の通り、私は日本国首相就任以来、その就任に当たって大いに期待され、陛下から勅語まで戴いた「普天間基地問題」に邁進し、殆ど此の問題のみに尽力して参りました。これでは日本国首相としての責務を全うしているとは言えない、と言うのは全く以って御指摘の通りであります。これは弁解のしようも無いことには、私も同意します。
 
 ひょっとすると、弁解の必要すらないのではないかとも考えております。
 
 以前から申し上げている通り、私が日本国首相にして民主党党首と言う職責に着いたのは、偏に「普天間基地問題」解決の為であり、またそれのみを為す事が就任の条件でありましたから、「普天間問題ばかりにかまけて他の問題をないがしろにしている」と言う「非難」は、私には「非難」には聞こえず、寧ろ「就任当初の約束どおりに実施している」と言う誉め言葉に聞こえるのであります。
 
 「普天間問題は解決していない」或いは「寧ろ悪化し、さらにこじれた」との声もあると承知しております。特に某全国紙の私に対する非難キャンペーンは、実に執拗で大規模なものでありましたし、同紙系列のテレビ放送ラジオ放送も凄まじい物がありました。実のところ私はこれら非難キャンペーンを、実に心楽しく視聴しておりまして、録り貯めた動画音声はブルーレイディスクに永久保存版として居るほどであります。無論、これら非難批判を以って「他山の石」ならぬ「自山の石」として、反省材料にするのが理想的なのでありますが、何しろ頓珍漢なものばかりで、大笑い・大爆笑の種となり、以って私の健康増進に役立っておる次第であります。
 
 これも以前から申し上げている通り、「普天間問題解決」のターゲット・目的・最終ゴールは、「我が国の安全保障」であります。私が「普天間基地問題解決策」として推進してきた方策に、沖縄県民、少なくともその一部に大いに不満があることは承知しておりますが、それは私が首相就任する当初から覚悟していたものであり、「我が国の安全保障」の前には「大事の前の小事」どころか「コップの中の嵐」にしか過ぎません。喩え嵐であろうとも、コップの中に止まっている限り何ほどの事もなく、実際私は何度も沖縄訪問も実施し、「沖縄県民」の中にも分け入って、声を聞いて来ながら、此の通り無事生還を果たしております。言い換えれば、生還を果たした私自身の身が、私の「普天間基地問題解決策」に対する非難の嵐がコップの中に止まって居ると言う証拠であります。
 
 その嵐が、今国会は衆議院に到来し、その他諸々の問題共々本日提出されました不信任案として結実している、と承知しております。また、某全国紙は勿論の事、多くの下馬評が此の不信任案可決を予想している事も。
 
 さらに言うならば、私の主張するところの「普天間基地問題解決策」は、私の言うところの「解決」と言う点で相当に成果を挙げ、完了している事も、私が喜びと共に認めるところであります。また、私の首相就任が「普天間基地問題解決」を目的とした以上、その目的は、私の言う意味では「ほぼ達成した」と言う事も認めます。
 
 しからば、首相就任の目的を果たしたのだから早々に退陣すべきであろう、何故に未だ日本国首相と言う地位にあるのか、と言う問責の意味も、本日の不信任案には込められている、と承知しております。
 
 本日の不信任案提出に至る前に、私自身が内閣総辞職、或いは解散総選挙を決断すべきであったという批判には、大いに的を射ていると言わざるを得ません。その決断に至らなかったのは、「私の不徳の致すところ」と言うべきでしょうが、実のところは内閣閣僚も、政府与党たる民主党も、こぞってこれに反対したから、であります。
 公式の理由は一応あります。「政治空白を避ける」。実に都合のよい理由であり、此の理由を掲げればどんな無能な政府も存続を余儀なくさせられる、「魔法の呪文」であります。私なんぞはそんな呪文は使いたくない「公式の理由」であります。
 
 言い換えれば、私は、本日の不信任案が、「可決すれば良い」とは流石に思いませんが、「可決しても構わない」とは思っております。
 
 だが、もし、万一、本日の不信任案が否決されたら、と想像するのも、実に楽しいものであります。

 例えば、次の国会の施政方針演説。

 私が今国会の施政方針演説をまともに行わなかったのは、記憶に新しいところでありましょう。「普天間基地問題専任大臣」が、首相としてまともな施政方針を打ち出せる道理が無かったから、であります。が、本日の不信任案が否決されたならば、次の国会での施政方針は、まともに首相として演説しなければならなくなります。
 
 これは楽しみな事であり、同時に恐ろしくプレッシャーを感じる事でもあります。唯、今国会のような「施政方針演説」にはならないことは、お約束出来ましょう。
 
 さて、私の演説は以上であります。議院諸君の良心に従い、不信任案に賛否の程、宜しくお願い致します。

Ending-これは、ハードファンタジーではない!(多分)

 最終幕・第六幕に描き出したのは、内閣不信任案提出を受けての首相たる私の国会演説。
 
 先述の通り、或いは当ブログの数多の記事で明言している通り、私は民主党が嫌いであるし、野党時代から嫌いで、与党になってからはそれこそ「大嫌い」では到底追いつかないぐらいに嫌いだ。そんな私が「民主党党首」にして「日本国首相」に就任してしまった此の仮想世界であれば、就任目的である「普天間基地問題解決」の目処が立ったら、サッサと解散総選挙をして民主党政権を終らせるのが「最もハッピーエンド」だ。
 
 「だが、きっとそうならないだろう」と考えたからこその前述の第六幕、「不信任案提出を前にしての国会演説」である。
 
 「きっとそうならないだろう」と考えるのは、首相( にして民主党党首 )に就任した此の仮想世界の私が、権力の甘い蜜の味に魅せられて首相の椅子にしがみつくだろうと予想したから、ではなく(※1)、民主党嫌いを公言し、民主党に対する宣戦布告を為し、その宣戦布告の勝利条件を民主党政権の終焉に置いている私が、「民主党党首」に就任するに当たっては、民主党の方も相当用心するだろうと考えたからだ。具体的には「内閣総辞職及び衆院解散総選挙権の制限」を条件にしてくるだろうと予想したのである。無論これらは首相の専管事項であるから、表立っては制限し難かろうが、「党首就任に当たって合意事項」として「内閣総辞職については閣僚の半数以上の同意、衆院解散総選挙については民主党幹事長などの同意を必要とする」と言った「密約」ならば充分ありうるだろう、と考えた/想像した/空想した/仮想した からだ。
 
 斯様な密約を無視するなり、破棄するなり、「密約があった」と公開するなりする、と言う想像も仲々楽しいのだが、それでは私の仮想世界の中の私の言動とは言え、あまりに都合が良すぎよう。此処ではその「密約」を遵守し、遂にスーパーゾンビたる前首相の官直人宜しく「内閣不信任案提出」に至ったとして、第六幕を書いた。第六幕のタイトルを「退陣?」としたのは、先述の通りその内閣不信任案が決議される可能性を相応に高く考えたから。何しろ、此の仮想世界の中でも私は私であるから、民主党党首の癖に民主党が嫌いであるし、衆院はやはり民主党が「日本憲政史上最多」ではなくなっているかも知れないが多数を握っているのである。「普天間基地問題」が「解決」しようがしまいが、民主党と私の乖離はやがては全面対決に至る公算大であり、そうなれば斯様な不信任案は「民主党議員の賛成票」で可決しうるだろう。先述の「(1)民主党の解党的総括」が実施していれば尚の事。と言うより、「(1)民主党の解党的総括」を実施してなお私が民主党党首にして日本国首相の座にあるというのでさえ、相当ご都合主義だ。ま、そこは、「普天間基地問題が未だ未解決」且つ「解決策が未だ不明」で乗り切った、と考えていただこう。所詮は空想だ。
 
 さて、以上六幕にわたる仮想小説は、如何であったろうか。
 「普天間基地問題」の「解決」と言う内容については、さして新味はないと思う。表現だって今まで書いてきた表現が殆どそのままだ。
 
 だが、自らが首相としてどう行動するか、その想像は仲々楽しかった。つまりは、自己満足と言う意味では「成功した小説」と言う事が出来るだろう。書いた側の感想で言うならば、自己表現としても悪くは無いな。
 
 如何に、読者諸君。


<注釈>

(※1)  菅直人を「スーパーゾンビ」と非難し続けている私だ。そうはならないように、少なくとも自戒する。