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第四幕「交渉」
やあ、知事、ご足労をおかけします。まずお掛け下さい。
早速ですが本題に入りましょう。資料は御覧いただけていますね。結構。ならば私の言いたい事は自明の筈ですね。かねてより公言している通り、普天間基地の沖縄県外移設など、日本として、日本政府として、許容できません。今沖縄から駐留米軍を減らすことは、沖縄放棄に等しい。なおかつ沖縄は我が国南西航路の要であることも、資料に述べていることですね。ご理解いただけていますが。
ますます結構。ではこちらの提案もご理解いただいていますね。財務とも調整の上、可能な限りの沖縄支援を提示させていただきました。無い袖は振れないものですが、ある袖はめいっぱい振ったもの。これでご不満でも、これ以上の譲歩は、まずないと言えましょう。
その交換条件も、資料には明記していましたね。左様「交換条件」です。私は前の首相やその前の首相やその前の首相もどきとは違って、沖縄振興と基地問題を一体と考えています。「飴と鞭」という批判もあるようですが、交渉ごとというのは基本的に飴と鞭の使い方ですからな。
では、今回の会談の趣旨も明らかですね。日本としては、日本政府としては、普天間の沖縄県外移設はあり得ない。これは我が国の安全保障上現状ではあり得ないのですから、たとえ沖縄県民がただ一人の例外もなく「普天間基地県外移設」という「民意」を示したとしてもやはりあり得ない。これも再三繰り返す通り国防・国家の安全保障は国の所轄であり、米軍の配置は日米合意の結果ですから日米両政府の合意事項。沖縄県民は確かに日本国民の一部ですから、日本政府としては配慮も必要ですが、米国政府には直接の影響はない。これも資料で述べている通りですね。
さて、そうしますと、沖縄は普天巻き地に駐留する米海兵隊をどこに配置するか、というこの「普天間基地移設問題」の結論は、二通りの選択しかない。すなわち辺野古移設か、普天間の継続使用か。この二択です。日本政府・日本国としては、別に辺野古以外の沖縄県内移設でも構わないのですが、その選択肢もすでに議論され尽くしていますね。それは民主党政権ばかりではなく、自民党政権時代の、辺野古移設が決まる前からの「長い宿題」ですからな。
で、今回会談の席を設けていただいたのは、その二者択一を知事、貴方に委譲すると伝えるためです。
辺野古移設ならば現行日米合意のまま。知事に埋め立て許可をいただいて、当初予定よりも遅くなりましたが粛々と手続きを進める飲みです。費用はかなりかかりますが、ま、費用だけの問題ですな。
普天間継続使用ならば、現行日米合意の改訂が必要であり、そのための交渉が必要となります。が、こちらは現状維持ですから、米国との交渉も十分生産はあります。財政的にはこちらの方がありがたいのは事実です。「沖縄の基地負担」は現状のままですが、辺野古移設ができないとあればいた仕方ありますまい。これも何度も公言している通り、「沖縄県の基地負担」は二義的目標、「できたら良いな」であって、日本国・日本政府にとっては必要条件でもなければ原点でも無いのですから。
知事の苦しい立場はお察しします。苦渋の決断となるでしょう。期限はおわかりですね。そのために十分考える時間をとっった心算です。ま、考える時間にはなっても、議会などに諮って合意をとるには不足かもしれませんが、そんな時間はいくらとっても「十分」と言うことはないですからな。
資料で明記しましたとおり、期限までに知事の御決断が無い場合は、「普天間継続使用」と判断し、その方向で米国とも交渉します。これならば、知事の辺野古埋め立て許可も不要ですからな。
公的には以上です。本日の内容はこの後記者会見で公表するつもりですが、それで構いませんね。結構。
ところで、まだお時間はありますか。あるようならば、完全オフレコを条件に、今少しお話があるのですが。
ああ、有り難う御座います。
秘書君、聞こえたろう。呼ぶまで外してくれ。
秘書君、聞こえたろう。呼ぶまで外してくれ。
(間)
さて、知事。
私は先ほど、知事に二者択一を迫りました。辺野古移設と、普天間基地継続使用という。苦しい選択を。
私は先ほど、知事に二者択一を迫りました。辺野古移設と、普天間基地継続使用という。苦しい選択を。
日本国首相として、日本政府としてはこの二者択一しか迫れません。一日本人としての私でもそうです。だが、私が仮に沖縄県人だったとしたら、第三の選択が、一応考えられます。
それは「独立」です。日本国から離脱し、独立した国となることです。そうなれば日米安保条約は関係ない。普天間に限らず駐留米軍に「国外追放」を宣言できるでしょう。「駐留米軍基地負担」は軽減されます。その意味では「理想的解決」ですな。
それは「独立」です。日本国から離脱し、独立した国となることです。そうなれば日米安保条約は関係ない。普天間に限らず駐留米軍に「国外追放」を宣言できるでしょう。「駐留米軍基地負担」は軽減されます。その意味では「理想的解決」ですな。
但し、それは沖縄県、今や独立して「琉球国」ですかな。その「琉球国の安全保障」を「琉球国」自身が確保しなければならないと言うこと。具体的には周辺海域の通商の安全と主権の保持とを、米軍にも、我が国の自衛隊にも頼ることなく確実にすること。ふつうに考えれば民兵組織が最低限必要ですし、沖縄が島々からなり、尖閣を中国が狙っている現状では、海軍力も不可欠です。さらには、沖縄「琉球王国」自身が中国に併呑されてしまうことも防がねばならない。これを「琉球王国」単独で行うには、独自核武装が必要でしょう。
その独自核武装と海軍の即時装備と独立の、覚悟と準備が十分にあるのならば、「独立」という選択肢を、沖縄県人としての私は真剣に考えるでしょう。
「独立の覚悟」だけで、核武装も海軍もなしであるならば、そんな独立「琉球王国」は日本国・日本政府としては許容できません。その場合は「琉球王国独立」は暴動と見なして警察力を投入。場合によっては自衛隊による治安出動も検討するでしょう。こちらは無論、日本国首相としての、立場ですがね。
以上は、完全オフレコ。どうか知事の胸一つにお納め下さい。
ああ、良い時間のようですね。それでは知事、ごきげんよう。苦渋の決断となりましょうが、知事の決断を、私は実行するつもりですよ。
それは、知事が決断しない、ないしできなくなった場合に、先にも言った通り「普天間継続使用」を進めるのと同じぐらい確実です。
知事との決闘
「沖縄はユスリの名人だ」と「暴言」をはいたとされて問題となったメア長官の例は未だ記憶に新しいが、沖縄二紙「琉球新報」「沖縄タイムス」の社説やら記事やらを読んでいると、「なるほどユスリの名人だ」と感じることは確かにある。例えば先行記事にした護衛艦「いせ」の那覇入港を報じる沖縄タイムスの記事。この記事で「護衛艦の那覇入港」を非難している「恩知らず」は直接的には港湾労組であるが、そんな「声」を特出しで取り上げることで「沖縄タイムス」はその「恩知らず」ぶりを発揮している。「恩知らず」と「ユスリの名人」も直接的には結びつかないが、「恩知らずに恩を要求し続けること」は「ユスリ」と同根であるから、両者の精神的土台は共通するものがあろう。
「沖縄振興策と基地問題は別」と言う沖縄二紙によくある主張もまた「ユスリ」に他なら無い。基地問題はでは「県外移設」を要求し続けながら、振興策はいくらでも受け取ろうというのは、随分虫の良い話だ。
それ故に、前記「第四幕」の日本国首相たる私は、そんなユスリ根性という甘えを断ち、知事に二者択一を迫っている。ついでに「琉球国独立」と言う「第三の道」の非現実性にも触れている。
「沖縄振興策と基地問題は別」と言う沖縄二紙によくある主張もまた「ユスリ」に他なら無い。基地問題はでは「県外移設」を要求し続けながら、振興策はいくらでも受け取ろうというのは、随分虫の良い話だ。
それ故に、前記「第四幕」の日本国首相たる私は、そんなユスリ根性という甘えを断ち、知事に二者択一を迫っている。ついでに「琉球国独立」と言う「第三の道」の非現実性にも触れている。
第五幕一場「妥結」
やあ知事、ご苦労様です。どうでした、地元の方は。ははぁ、反知事デモがそんなでしたか。まあ、予想された範囲ですが。
誤解なさらないで下さい。何しろあのルーピーが「最低でも県外」と「民主党党首の勝手な口約束」を口走り、「Trust Me!」とオバマ大統領を騙したときから。本件はちょいとした騒ぎぐらい無いことには収まらなくなっているのですから。問題は、その騒ぎを、どこで、どの程度に押さえるか。いわば被害の極限、ダメージコントロールという奴ですな。
その局限された被害を最も被っているのが、お気の毒だが知事だと言うこと。お気の毒ではあるし、同情もしますが、さんざん強調する通り私の第一目標は我が国の安全保障、我が国の安泰ですからな。
今日知事にお越し頂いたのもそれが第一。沖縄県内で知事の命を狙うものがあるなんて情報もありましたが、そちらは第二の理由です。しかし、どうせ狙うなら私を狙えばよいものを。さすれば我が鉄壁の警備陣が必ずや返り討ちにしてくれる。失敗しても私が死ぬだけだ。知事のような有為な人材を失うより遙かに良いでしょう。
ま、それはさておいて、書類はお持ちですね。職印も。結構。ではさっさと手続きをしてしまいましょう。
ああ、その前に。どうです、このまましばらくこちらに居られては。先ほども言われた通り、地元の方はそこそここの騒動でしょう。そいつが収まるまで・・・
ああ、やはりそういわれると思っていましたよ。わかりました。ならばこれだけ。私の「鉄壁の警備陣」の一部をしばらく知事にお貸しします。全部はいけませんし、長いことも無理です。全部をお渡しできないのは、どうも私を狙う動きもあるらしいから。長いこと無理なのは、知事より私の方が先に現職を追われるでしょうから。「元首相」なんて肩書きでは、この「鉄壁の警備陣」殿は指一本動かしてはくれませんんからね。その代わり、私が現職の間は、知事の身辺は日本一の警備陣がしかれることになります。地元沖縄県警も気づかないうちに、ね。ちなみに二番目は私の警備陣、「居残り組」でしょう。
それにしてもよく決断されましたな。普天間基地移設問題。そのために先ほど言われた「反知事」デモが酸鼻を極めて居ますが、なに、長くは続きません。知事の決断が実行に移されれば、知事の正しさは証明され、「反知事」デモも自然消滅しましょう。
現時点で知事の再選が難しいことは確かでしょうが、やがて勝機も訪れましょう。
誤解なさらないで下さい。何しろあのルーピーが「最低でも県外」と「民主党党首の勝手な口約束」を口走り、「Trust Me!」とオバマ大統領を騙したときから。本件はちょいとした騒ぎぐらい無いことには収まらなくなっているのですから。問題は、その騒ぎを、どこで、どの程度に押さえるか。いわば被害の極限、ダメージコントロールという奴ですな。
その局限された被害を最も被っているのが、お気の毒だが知事だと言うこと。お気の毒ではあるし、同情もしますが、さんざん強調する通り私の第一目標は我が国の安全保障、我が国の安泰ですからな。
今日知事にお越し頂いたのもそれが第一。沖縄県内で知事の命を狙うものがあるなんて情報もありましたが、そちらは第二の理由です。しかし、どうせ狙うなら私を狙えばよいものを。さすれば我が鉄壁の警備陣が必ずや返り討ちにしてくれる。失敗しても私が死ぬだけだ。知事のような有為な人材を失うより遙かに良いでしょう。
ま、それはさておいて、書類はお持ちですね。職印も。結構。ではさっさと手続きをしてしまいましょう。
ああ、その前に。どうです、このまましばらくこちらに居られては。先ほども言われた通り、地元の方はそこそここの騒動でしょう。そいつが収まるまで・・・
ああ、やはりそういわれると思っていましたよ。わかりました。ならばこれだけ。私の「鉄壁の警備陣」の一部をしばらく知事にお貸しします。全部はいけませんし、長いことも無理です。全部をお渡しできないのは、どうも私を狙う動きもあるらしいから。長いこと無理なのは、知事より私の方が先に現職を追われるでしょうから。「元首相」なんて肩書きでは、この「鉄壁の警備陣」殿は指一本動かしてはくれませんんからね。その代わり、私が現職の間は、知事の身辺は日本一の警備陣がしかれることになります。地元沖縄県警も気づかないうちに、ね。ちなみに二番目は私の警備陣、「居残り組」でしょう。
それにしてもよく決断されましたな。普天間基地移設問題。そのために先ほど言われた「反知事」デモが酸鼻を極めて居ますが、なに、長くは続きません。知事の決断が実行に移されれば、知事の正しさは証明され、「反知事」デモも自然消滅しましょう。
現時点で知事の再選が難しいことは確かでしょうが、やがて勝機も訪れましょう。
それでは、手続きと行きましょうか。
我が国と沖縄の未来のために。
第五幕二場「暴動」
やれやれ、これで何回目かな。「県民と首相の直接対話」。「直接対話」と言うより「直接対決」だな。何しろやたらとやじる奴とか、投石に専念する奴とかが混じっているからな。日本の政治家で、火炎ビンを投げつけられたってのは、ひょっとすると戦後では俺だけかもな。ま、直撃ではなかったから、派手な花火でしかないが。直接当たっても、中のガソリンの熱さよりも、瓶のガラスの方が痛そうだな。なるたけ避けるようにしよう。
愚痴を言っても仕方ないが、知事があんなことにならなければ、もう少しましだったのだろうな。あんなことになったから、普天間は「自動的」に継続利用。米国も日本も財政的にはうれしいから、対米交渉はトントン拍子に進んだが、収まらないのが沖縄県、の一部。これも想定内ではあるけどね。
だから始めた「直接対話」。「ガス抜きでしかない」って批判もあるが、そういうこと言う奴に限ってまともに反論して来ないんだよな。ま、まともに議論になったら、負けるから、「直接対話集会」に出て来ないのはある意味正解だが、その出て来ないこと自体をつ突いたこちらの論説は、相応に聞いているようだな。
さて、今日も直接対決、もとい、直接対話だ。この前の集会では火炎ビンが四本飛んでくる新記録だったが、それでもヤジや投石の勢いは一頃ほどではないし、仕掛けてくる議論は大した事無い。沖縄県民に知性と理性がある限り、究極的庭が方の勝利は疑いようがない。
愚痴を言っても仕方ないが、知事があんなことにならなければ、もう少しましだったのだろうな。あんなことになったから、普天間は「自動的」に継続利用。米国も日本も財政的にはうれしいから、対米交渉はトントン拍子に進んだが、収まらないのが沖縄県、の一部。これも想定内ではあるけどね。
だから始めた「直接対話」。「ガス抜きでしかない」って批判もあるが、そういうこと言う奴に限ってまともに反論して来ないんだよな。ま、まともに議論になったら、負けるから、「直接対話集会」に出て来ないのはある意味正解だが、その出て来ないこと自体をつ突いたこちらの論説は、相応に聞いているようだな。
さて、今日も直接対決、もとい、直接対話だ。この前の集会では火炎ビンが四本飛んでくる新記録だったが、それでもヤジや投石の勢いは一頃ほどではないし、仕掛けてくる議論は大した事無い。沖縄県民に知性と理性がある限り、究極的庭が方の勝利は疑いようがない。
であるならば・・・今日も、やるとするか。