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 「ネタに困ったら武田いじり」ってのは、以前転載させて頂いた記事冒頭の決め台詞だが、どうも、私にとっての「ネタに困った時のいじり対象」は、三赤新聞=朝日・琉球新報・沖縄タイムス であるらしい。
 
 いうも更ナリであるが、それは、私の主張と三赤新聞の主張が、往々にして天と地ほども違うからであり、彼我の主張は対立しているのがデフォルト状態だ。特に、「当ブログでは個人ブログとしては相当しつこく取り上げている」普天間基地移設問題に対する意見は、それこそ歩みよりも交渉も余地がないほどに乖離している。
 
 因みに、以前から表明しており、まとめても居る当ブログの普天間基地移設問題に対する主張は、以下の通りである。
 
(1) 普天間基地移設問題は、普天間基地に現在駐留する米海兵隊を、どこに配置転換するか、或いはしないのか、と言う問題である。
 
(2) 上記を検討するうえで最優先すべきなのは我が国の安全保障の確保である。沖縄は普天間基地に米海兵隊が駐留する事で確保している抑止力が低下するような「普天間基地移設問題」解決策は取りえない。この条件は、昨年の尖閣諸島沖中国「漁船」体当たり攻撃事件でさらに露骨になった中国の船殻死闘のみならず沖縄本島にまで及ぶ領土的野心を受けて、益々譲れない条件となっている。
 
(3) 現行日米合意である普天間基地の辺野古移設は、今の普天間基地を日本に返還する物であり、普天間基地周辺の基地負担軽減と抑止力確保を両立する案である。
 
(4) 上記(3)の辺野古移設案以外の「普天間基地移設案」が仮にあるとしても、ヘリ部隊と地上部隊の連携は抑止力確保の絶対条件であるから、沖縄県外の移設は上記(2)の安全保障の観点からあり得ない。それはMV-22オスプレイの画期的な輸送能力を以ってしてもである。将来「超音速垂直離着陸輸送機」なんて物でも実用化・配備されれば、九州移設ぐらいはナントカなるだろうが、現状では九州移設すら容認できない。
 
(5) 沖縄県民が全県民一人の例外も無く「普天間基地の県外移設」を求めたとしても、日本国の安全保障上、それは容認できない。そのような場合であっても、日本政府は日本国民の代表なのであるから、「普天間基地の県外移設」なぞ実現するべきではない。デフォルト状態は日米現行合意の辺野古移設であるし、それが「不可能」であるならば、普天間基地の継続使用がデフォルト状態である。現状辺野古に変わる沖縄県内移設案は、アイディアぐらいはあるが、まともに形を為した物はない。それは、「ゼロベースから検討した鳩山政権の成果」である。
 
 さて、では上記の私の主張とは全く異なる琉球新報社説を、御一読願おうか。
 
転載開始========================================= 

琉球新報社説 普天間問題 県民の心と政局弄ぶな 「撤去」で首相の大局観を

  http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-184799-storytopic-11.html
2011年12月4日      Tweet
 野田佳彦首相をはじめこの国の中枢にいる政治家、官僚に求めたい。口先だけの謝罪や、問題の表層だけをあげつらって、県民の心や政局を弄(もてあそ)ぶのはやめてほしい。
 米軍普天間飛行場の移設計画に伴う環境影響評価(アセスメント)評価書提出をめぐる田中聡前沖縄防衛局長の暴言問題は、本人の更迭にとどまらず、一川保夫防衛相の進退問題に発展する雲行きになってきた。
 暴言問題の本質は、アセス手続きを性的暴行にたとえ「犯す前に、これから犯しますよと言いますか」と述べ、女性や県民を侮辱した前局長のゆがんだ沖縄観と人権感覚、「基地のない、平和な島はあり得ない」と言い切った偏った歴史認識にある。
◆問題のすり替え
 監督責任などで最高責任者が責めを負うのは当然だが、大臣の適格性だけに問題をすり替えてはならない。
 県民は、今回の暴言を深く悲しみ、怒っている。容易に拭い難い疑念も抱いている。今回の暴言は、一官僚の“舌禍”というより、防衛官僚の本音、官僚組織の体質を反映しているのではないか、と。
 一川防衛相は、仲井真弘多知事と会談し、暴言について「許し難い」「人道的にも由々しき発言」と問題視し、謝罪した。国会審議で1995年の米兵少女乱暴事件の「正確な中身は詳細には知らない」とした件は「詳細に説明する事案ではないと思い、ああいう発言となった」と釈明した。
 県民は言い訳など聞きたくない。勉強不足を素直に認め「心を入れ替え、県民の意をくんで全力で取り組む」となぜ言えないのか。
 防衛相は「不適切発言は大きな課題。県内の防衛省、自衛隊の職員の任務に悪影響のないようしっかり責任を果たす」とも述べたが、ピント外れも甚だしい。
 防衛政策や職員への悪影響を心配する前に、普天間問題の発端とも言える95年の事件について十分な説明を怠った、沖縄問題に関わる官僚組織の職務怠慢は問題にならないのか。
 暴言に対する県議会の抗議決議は防衛相の「任命責任」を追及すると同時に、「沖縄の基地問題に対する防衛省や国の姿勢が問われる」と指摘。そこには官僚組織に潜む構造的な差別体質を改めない限り、根本的な問題解決にはならないとの問題意識が見て取れる。
 この点を、野田政権や与野党各党も看過してはならない。
 県民は熟議を重ねた末、県知事選や県議選、名護市長選、国政選挙で普天間飛行場の名護市辺野古移設に「反対」の審判を下した。
 政権や与野党各党は、大多数の民意を正面から受け止めてほしい。これが原発建設ならば、政府はこれだけ民意がはっきりしていても建設を強行するだろうか。民意無視の不条理に気付くべきだ。
◆障壁は安保マフィア
 米側の環境も厳しい。米上院は1日の本会議で、普天間移設計画と連動する在沖米海兵隊のグアム移転関連経費1億5千万ドル(約117億円)の支出を認めない、2012会計年度国防権限法案を可決した。今後、政府支出を認めた下院と法案の中身を最終決定する協議に入るが、民主、共和両党の有力議員が普天間移設の実現性を強く疑問視しており、移転関連経費の行方は不透明な情勢だ。
 マイク・モチヅキ氏ら米国の日米関係・安全保障の有力専門家が在沖米海兵隊の米本土移転を主張し、従来の米軍再編計画そのものに懐疑的な見方を強めている。
 96年に県内移設条件つきの普天間返還を主導した元米国防次官補のジョセフ・ナイ氏も、最近の論文で県内移設に関し「沖縄の人々に受け入れられる余地はほとんどない」と分析し、訓練環境が整うオーストラリアへの海兵隊移転を「賢明な選択だ」と提唱した。
 辺野古移設にこだわるのは事実上、06年の米軍再編合意に参画した当事者か、その流れをくむ一部の官僚だけだ。これら「安保マフィア」こそが日米関係正常化の障壁ではないか。米側有識者の変化、沖縄の民意を直視し、「県外・国外移設」を追求することが普天間の危険性除去と日米関係改善の早道だ。
 野田首相は目先の利害にとらわれず、大局観を示す時だ。政策の民主主義的正統性を担保するという道理に従い、日米合意見直しをオバマ大統領に求めてほしい。
=================================転載完了

「安保マフィア」ならざる者の反論

 さて、如何であろうか。
 何しろ、琉球新報社説に拠れば、普天間基地移設問題を、「辺野古移設にこだわり」阻害しているのは「安保マフィアだけ」なのだそうだ。以下1>~3>に再掲する社説終わり近くのパラグラフが、明白にそう主張している。
 
1>  辺野古移設にこだわるのは事実上、06年の米軍再編合意に参画した当事者か、
2> その流れをくむ一部の官僚だけだ。
3> これら「安保マフィア」こそが日米関係正常化の障壁ではないか。
 
 琉球新報の主張する「日米関係正常化」が、まともな物であるかどうかは甚だ疑問であるが、何しろ「日米関係正常化の障壁」とされるのだから、「安保マフィア」なるものは、相当な悪役であるし、また「安保マフィア」とは罵詈雑言の類なのであろう。
 
 所で、私の普天間基地移設問題に対する主張は先述の通りであり、要約すれば「辺野古移設か、普天間継続使用。他の選択肢はない。」と断じている。従って琉球新報の主張からすれば、私は「辺野古移設にこだわって」おり、立派な「安保マフィアの筈」である
 
 所が私は、「06年の米軍再編合意に参画した当事者」でもなければ、「その流れをくむ一部の官僚」ですらない。それを証明する事は、私自身の個人情報と来歴を明かさない限り困難ではあるが、そんなことはしなくとも、上記二条件の何れにも全く合致しない事は私自身が良く知っていて、記憶喪失にでも陥っていない限り、誤りようがない。
 
 「辺野古移設にこだわる者」と言う定義からすれば、私は「安保マフィア」である。これは私自身が認める。
 だが、「06年の米軍再編合意に参画した当事者」もしくは「その流れをくむ一部の官僚」と言う定義からすると、私は「安保マフィア」ではありえない。
 
 私と言う存在は当然ながら一人であり(*1)、記憶喪失や二重人格、或いはルーピー並み二枚舌、ないし琉球新報得意のダブルシンクを使わない限り(*2)、私自身の主張は矛盾しない筈である。
 
 故に、「06年の米軍再編合意に参画した当事者」でもなければ、「その流れをくむ一部の官僚」ですらないにも拘らず「普天間基地辺野古移設の拘る」私自身の存在が、上掲琉球新報、なかんづく上記1>~3>に対する生きた反証となる。特に上記1>~2>を琉球新報を「だけだ。」断言しているのだから、私からすれば矛盾にしかなりようのない主張だ。
 
 如何に、琉球新報。
 イヤ、実に愉快だ。私の存在そのものが、琉球新報社説に対する生きた反証になろうとはな。

<注釈>

(*1) ああ、当ブログを複数の人間で管理する、と言う手があったか。だが、そんな面倒臭い事はしていない。
 
(*2) ダブルシンク此処に極まる―琉球新報、クラーク基地跡地利用を絶賛  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36367945.html