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AFP通信が伝えるは、米軍の新型小型無人機「スイッチブレード」。リュックに入る大きさで重さは2kg。専用発射筒から発射されて翼を展開し、撮影画像を地上に伝え、指令によって指定目標を小型爆弾で攻撃すると言うから、「山椒は小粒でもピリリと辛い」を地で行く様な小型無人機だ。尤も「重さは2kg」では搭載できる「小型爆弾」は余程軽量である必要があり、爆撃と言うよりは手榴弾攻撃のイメージだろう。
1> 「スイッチブレード」は、無関係な人々の犠牲を回避できる点が売りだ。
とも報じられているから、此の「小型爆弾」による攻撃は、威力・爆発力・破壊力よりも精度を売り物としているらしい。尤も、小型爆弾の「投下」と言う時点でその精度には疑問符が付いてしまうのだが、小型UAVの特性を活かして投下高度を超低空とし、言い換えれば「辛うじて体当たりはしない」超低空爆撃とすれば、宣伝文句どおりの精度は得られよう。それまでに相手の「対空砲火」に撃ち落されなければ、であるが、「小型の電動モーターを電源として(*1)」居る事と小型である事から、こっそり忍び寄る秘匿性(*2)と、発見されても距離の判定を誤る欺瞞性が期待されるのだろう。
1> 「スイッチブレード」は、無関係な人々の犠牲を回避できる点が売りだ。
とも報じられているから、此の「小型爆弾」による攻撃は、威力・爆発力・破壊力よりも精度を売り物としているらしい。尤も、小型爆弾の「投下」と言う時点でその精度には疑問符が付いてしまうのだが、小型UAVの特性を活かして投下高度を超低空とし、言い換えれば「辛うじて体当たりはしない」超低空爆撃とすれば、宣伝文句どおりの精度は得られよう。それまでに相手の「対空砲火」に撃ち落されなければ、であるが、「小型の電動モーターを電源として(*1)」居る事と小型である事から、こっそり忍び寄る秘匿性(*2)と、発見されても距離の判定を誤る欺瞞性が期待されるのだろう。
此の小型軽量さと電動モータ駆動である事は、小型無人機「スイッチブレード」の航続距離が、相当制限される事を意味するのだが、恐らくは離陸=発射と回収を前線の兵士が行う事で、敵位置の特定や攻撃指令を出す操作者を見方前線の背後に置く構想なのだろう。以前記事にもした米国本土からアフガニスタンの最前線にある無人機を操作する(*3)のには衛星通信が必要だろうから、一寸重量2kgに軽量化されたスイッチブレードには載りそうに無い。
ひょっとすると、前線の兵士自身が発射・回収のみならず、操作・モニター・攻撃まで行う構想かも知れない。そうであるならば、小型UAVスイッチブレードは、兵士の投擲距離を飛躍的に伸ばす長い腕であり、遠くや物陰を遮蔽物の陰から見通す高い潜望鏡だ。そのまま、安全地帯に居るまま、相応の攻撃も出来るのだから、以前の記事で述べた「戦争現実の希薄化」をさらに助長する手段でもある。
しかしながら、以前の記事でも述べたとおり、その「戦争現実の希薄化」が、より安全に、より確実に、勝利する方法なのであるから、此の小型UAVスイッチブレードも、その効果が確認されれば相当に普及する物と思われる。特に、前線の兵士が自ら操作出来るのならば、「前線からの要望」は俄然強烈になりそうだ。
但し、そうなればなおさらの事だが、「誤爆防止」の効果は、期待されるほどには上がらないだろう。
現米軍のUAV攻撃は、主としてヘルファイヤATMである。ATM対戦車ミサイルであるから相応に弾頭威力はあるが、その誘導はセミアクティブ・レーザー即ち友軍からレーザー照射機で照射された反射光へ向けてヘルファイヤは誘導されている。命中精度、例えば半数必中界CEPと言う点で件の小型UAVスイッチブレードの超低空精密爆撃に遜色があるとは思われない。
となれば、「スイッチブレード」は、無関係な人々の犠牲を回避できる」のは、弾頭威力の減少により、目標周囲の婿の民を巻き込む可能性が減った事と、ヘルファイヤには無い「目標直前の小型爆弾投下前までは攻撃中止可能」な点だけであり、「誤った目標を指定されれば、それを攻撃する」と言う点では変わりがない。「目標誤指定による誤爆」は減らない」と言う事だ。
で、これまた前回記事にしたことだが、米軍は「誤爆防止」の効果が仮に全く確認されなかったとしても、「確実に勝てる」効果さえ確認されれば、此の小型UAVスイッチブレードを、採用・配備することだろう。
戦争の本質は、勝利の追求なのであるから。
ひょっとすると、前線の兵士自身が発射・回収のみならず、操作・モニター・攻撃まで行う構想かも知れない。そうであるならば、小型UAVスイッチブレードは、兵士の投擲距離を飛躍的に伸ばす長い腕であり、遠くや物陰を遮蔽物の陰から見通す高い潜望鏡だ。そのまま、安全地帯に居るまま、相応の攻撃も出来るのだから、以前の記事で述べた「戦争現実の希薄化」をさらに助長する手段でもある。
しかしながら、以前の記事でも述べたとおり、その「戦争現実の希薄化」が、より安全に、より確実に、勝利する方法なのであるから、此の小型UAVスイッチブレードも、その効果が確認されれば相当に普及する物と思われる。特に、前線の兵士が自ら操作出来るのならば、「前線からの要望」は俄然強烈になりそうだ。
但し、そうなればなおさらの事だが、「誤爆防止」の効果は、期待されるほどには上がらないだろう。
現米軍のUAV攻撃は、主としてヘルファイヤATMである。ATM対戦車ミサイルであるから相応に弾頭威力はあるが、その誘導はセミアクティブ・レーザー即ち友軍からレーザー照射機で照射された反射光へ向けてヘルファイヤは誘導されている。命中精度、例えば半数必中界CEPと言う点で件の小型UAVスイッチブレードの超低空精密爆撃に遜色があるとは思われない。
となれば、「スイッチブレード」は、無関係な人々の犠牲を回避できる」のは、弾頭威力の減少により、目標周囲の婿の民を巻き込む可能性が減った事と、ヘルファイヤには無い「目標直前の小型爆弾投下前までは攻撃中止可能」な点だけであり、「誤った目標を指定されれば、それを攻撃する」と言う点では変わりがない。「目標誤指定による誤爆」は減らない」と言う事だ。
で、これまた前回記事にしたことだが、米軍は「誤爆防止」の効果が仮に全く確認されなかったとしても、「確実に勝てる」効果さえ確認されれば、此の小型UAVスイッチブレードを、採用・配備することだろう。
戦争の本質は、勝利の追求なのであるから。
<注釈>
(*1) これは多分誤訳だな。モーターが電源になる訳が無い。「動力源として」だろう。(*2) 「飛び出しナイフ」と名付けられたのは此の秘匿性を期待しての事と、推定される。「飛び出しナイフ」即ち暗殺用の隠匿武器と言うイメージを、重ねたのだろう。(*3) 私的戦争論序説―アフガンのゲーム的戦争を題材に http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36132026.html