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瑛太主演『ワイルド7』はスケールでかっ!ハリウッド級のド派手アクション満載!

  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111021-00000005-flix-movi
シネマトゥデイ 10月21日(金)8時0分配信
 
ド迫力アクション、見逃せません! - (C) 2012『ワイルド7』製作委員会
 俳優・瑛太がアクション映画初主演を飾った『ワイルド7』のWEB版予告編が解禁され、ハリウッド顔負けのド迫力アクションシーンの一端が明らかになった。
解禁された映画『ワイルド7』WEB版予告編
 1969年から1979年まで「週刊少年キング」に連載され、テレビドラマ化もされた望月三起也の伝説の同名漫画を映画化した『ワイルド7』。“ワルが悪を裁く”という奇抜な設定から生み出される人間ドラマやバイクアクションが見どころで、警視庁によって犯罪者から結成された超法規的警察組織「ワイルド7」の活躍が描かれている。主演の瑛太は、愛した人を守るために殺人を犯した過去を持ち、二度と人を愛さないと誓って生きてきた「ワイルド7」の一員、飛葉大陸を演じている。
 そのほかの「ワイルド7」のメンバーに、椎名桔平や阿部力、平山祐介、宇梶剛士らが名を連ね、家族を殺され復讐(ふくしゅう)を誓うミステリアスな女性ユキにふんする深田恭子、警視庁の警視正でワイルド7の発案者を演じる中井貴一ら豪華キャストがそろっている。解禁されたWEB版予告編からは、それぞれの迫真の演技が見て取れるだけでなく、公道で車&バイク&銃&炎が入り乱れるハリウッド級のアクションシーンや、致死率90パーセントのウイルスが盗まれたことにより起こる街中での大パニックなど、スケールの大きい映像描写が満載。
 また、「国家機密」をキーワードに動き出すストーリーや、仲間のきずな、守るべき大切なものなど、次々と浮かび上がる本作のドラマ性も見逃せない。映画『THE LAST MESSAGE 海猿』などを手掛け、ド迫力映像に定評のある羽住英一郎監督が、現代版「ワイルド7」を見事に打ち立てている。(編集部・小松芙未)
映画『ワイルド7』は12月21日より全国公開

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何かありそうなあの七人。何かありそうなワイルド7

 「ワイルド7」とはまた、古い漫画の映画化である。報じられるとおり、
 
> 1969年から1979年まで「週刊少年キング」に連載され、テレビドラマ化もされた望月三起也の伝説の同名漫画
であるから、連載開始は40年以上前で、10年間連載されたのだから、「こち亀」には適わないまでも(*1)ロングセラーと言って良かろう。文庫版も出ていて、結構な冊数になるので、私なんぞはそうおいそれとは手が出ない。
 ストーリーも報じられるとおり「“ワルが悪を裁く”という奇抜な設定」であるが、現代(当時)日本で凶悪犯罪・組織犯罪に対抗するために、前科者や未決囚を「素っ裸でベトナムの戦場に放り込むような」過酷なテストで篩にかけた「精鋭(*2)」チームの7人(*3)が、武装バイク(*4)と拳銃(*5)、それに「警視正」と言う結構な肩書きと殺人許可で、悪を裁く。早い話が「必殺仕置き人」現代版だが、捜査や処刑は可也大っぴらだ。
 見た事は無いが、テレビドラマで実写化もされたそうだ。トラックの牽引するトレーラーに榴弾砲が搭載されていて、屋根がバカッと開く設定だそうだからこのまま射撃する気満々らしい(*6)と言う、日本のテレビドラマとは思えないようなブッ飛んだ設定だったとも聞く。
 
 「毒を以って毒を制す」が如く、「ワルが悪を裁く」と言うコンセプトは、時代劇に「必殺」シリーズあり、西部劇にマカロニウエスタンあり、戦争映画の囚人部隊モノ(*7)あり、漫画で「北斗の拳」「ジーザス」「カンプグルッペZbv」など数多あるが、その「悪を裁くワル」の壮大さに於いて「ワイルド7」を凌ぐ物は少ない。なるほど、記事にもあるとおりハリウッド映画張りの作品とするには、うってつけの原作であろう。
 
 久々に、「映画館で見てみようかな」と思わせる邦画である。何しろ、この前「見てみようかな」と思わせた邦画は「男達のYAMATO」で、実際に見たのは「亡国のイージス」まで遡るのだから、「私は、戦争映画と西部劇のファンであり、殆ど自動的に古い映画のファン(*8)ではあるが、映画ファンではない。」と自覚しているとは言え、邦画産業にとっては面白からぬ事態であろう。
 
 だが、その一方で、邦画に限らず映画産業が不振であるのは隠れもない事実であり、それ故に古い映画のリメイクや、日本のアニメや漫画の実写化や、人気シリーズの続編は、今だ本場であるハリウッド映画を含めて跳梁跋扈している。これ即ち「確実に売れる映画」為の策ではあるが、エンタテイメントとしての映画の老朽化でもある。
 
 週刊映画ニュースなんて今からすると信じ難いような情報媒体としての任を負っていた頃の「映画黄金時代」は既に過去の物とは言え、柳の下にドジョウを追い求めても、その数は有限であろうに。
 
 言い換えれば、映画「ワイルド7」には私も期待する所大である。が、そんな原作にばかり頼っていては、邦画も映画も老朽化は決定的となろう。
 
 
おまけ: 
> 致死率90パーセントのウイルスが盗まれたことにより起こる街中での大パニック
 確か、肺ペスト黒死病の死亡率がそれ位ではなかったっけ。であるならば、たかが「致死率90%」如きで「大パニック」を引き起こす謂れはないのだ。第一、「致死率が高い伝染病」と言う事は、それだけ感染者が感染してから死亡するまで移動距離を稼げ無いと言うことだ(*9)。が、作今の放射線パニックを見ると、ありうることとせざるを得ないな。
 

<注釈>

(*1) 「こち亀」こと「こちら亀有公園前派出所」は1976年以来現在に至るまで連載中。実にコミックで176巻を数える超ロングセラー。、「少年誌の最長連載記録」のギネス記録の保持、更新を継続中と言うから恐れ入る。
 
(*2) ではあるが、絶対にエリートではない。隊長の草波を除いては。
 
(*3) メンバーは殉職などにより入れ替わりがある。覚えている限りで言うと、飛葉ちゃん、チャーシュー、オヤブン、世界、八百、両国、ヘボピー、草波隊長、で7人か。
 
(*4) サイドカーがロケットランチャーだったり、車軸が銃身だったりする。
 
(*5) 望月三起也はガンマニアで有名。でも飛葉の使う「コルト・ウッズマンを44口径化」と言うのは、未だに納得が行ってない。原型のウッズマンは22口径の22LR弾。自動拳銃だから、銃身を太くすれば良いと言うものでもない。ちゃんと作動させているから、「スライドストップを使って単発銃として使う」なんて裏技も使っていない。大藪晴彦「凶銃ワルサーP-38」のダブルカラムマガジン化とは、訳が違うぞ。
 
(*6) 第二次大戦で有名なドイツの88mm対空砲だって、ハーフトラックの荷台から横向きに撃つと車体がひっくり返るのではなかったっけ。そりゃ88mmの砲弾重量は軽かろうが、初速はあろうから、榴弾砲(ッて事は、最小でも105mm。標準的なのは155mm)の反動が「ハチハチ」より小さいとは思えんし、車体はトレーラーの方が軽いに決まっている。射角を取るから良いのか、前後方向にしか射撃しないのか・・・
 
(*7) 「特攻大作戦」シリーズ、「兵隊ヤクザ」シリーズ、「コマンド戦略」など
 
(*8) かつ、ある程度「古い洋画のファン」となる。邦画の西部劇なんて物が滅多にないのだから、仕方が無い。「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」と「East Meets West」ぐらいだろう。
 
(*9) 伝染病で人類が滅びることはない。-新型インフルエンザ拡大-  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/26724835.html