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沖縄タイムス社説 [評価書年内提出]民主主義が泣いている
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-10-19_24912/
政治 2011年10月19日 09時27分 Tweet沖縄の米軍基地は、嘉手納飛行場のように旧日本軍の飛行場を整備拡張して継続使用しているものと、復帰前、絶対権力を背景に土地を接収し、新規建設したものがほとんどである。米軍統治下の軍事優先政策と、復帰後の基地維持政策の結果、沖縄は今なお、「小さなかご(島)にあまりにも多くの卵(基地)を詰め込んでいる」(米国務省高官)ような状態だ。この過重負担をどのように解消するかが普天間問題の出発点である(*1)。市街地のど真ん中にあって米軍の安全基準さえ守られていないような飛行場をこれ以上放置することは許されない。もう一つの普天間問題の原則は、地元自治体や住民の意向を無視して頭越しに移設作業を進めてはならない、ということだ。(*2)だが、野田政権は、米国政府から具体的な進展を求められ、この原則さえ、踏みにじろうとしている。(*3)一川保夫防衛相は、県庁で仲井真弘多知事と会談し、米軍普天間飛行場の辺野古移設に向け、年内に環境影響評価(アセスメント)の評価書を県に提出する方針を伝えた。評価書を受け取った場合、県知事は90日以内に意見書を提出することになるが、知事意見に沿って修正を加えれば政府は知事に埋め立てを申請することが可能になる。県知事、名護市長をはじめ自治体、議会、政党そして大多数の県民が反対しているにもかかわらず、これを無視して評価書を提出するのは、原則からの重大な逸脱だ。政府には再考を促したい。(*4)環境影響評価は(1)方法書の提出、公告・縦覧、意見書送付(2)準備書の提出、公告・縦覧、意見書送付(3)評価書の提出、公告・縦覧、意見書送付―などの手順を踏む。政権交代後、移設先をゼロベースで検証していた鳩山政権は(*5)、評価書の提出を「当面先送り」する方針を確認。現在に至るまで凍結状態が続いていた。この時期に凍結解除に踏み切るのはなぜか。理由はただ一つ。具体的な進展を求める米国の圧力に抗しきれなくなったからだ。(*6)オバマ政権はなぜ今、圧力を強めているのか。これも理由はただ一つ。海兵隊のグアム移転をめぐる米議会での審議が12月にヤマ場を迎えるからである。米議会が米政府に圧力をかけ、米政府が日本政府に要求し、沖縄の民意を背負って米政府と交渉すべき日本政府は逆に、米国の便益を優先して沖縄の頭越しにことを進める。こんなあべこべがまかり通っていいのだろうか。(*7)海兵隊のグアム移転経費は、当初の想定を大幅に超えて膨らんでいる。米議会が現行計画の見直しを求めているのは、財政負担が大きいことが主な理由だ。巨額の復興財源を必要とする日本も、台所事情は変わらない。復興増税に消費税増税、年金の支給開始年齢引き上げも検討されている。このような時期に、国は一体、どれだけの国費を辺野古移設に投入するつもりなのか。(*8)
=================================転載完了
<注釈>
(*1) 出発点ではあるかも知れないが、原点ではない。それは切っ掛けかも知れないが、目的ではない。(*2) こちらは明確に異議あり。普天間基地移設問題の原則は、我が国日本のの安全保障であり、日本の安全保障の為に沖縄県の民意に反することは、ありうることである。頭越しも何も外交権は国に属するからこそ、日米合意に基づく普天間基地移設=辺野古移設合意である。(*3) 先述の通り。それは、沖縄タイムスが勝手に「原則」と言っているだけのものである。(*4) 勝手に決めた「原則」に、違反も何もありはしない。それは一方的な沖縄タイムスの主張にしか過ぎない。(*5) オイ、言う事はそれだけか。「ゼロベースで検証」し、「昨年5月までに決着」と散々吹聴し、結局政府案どころか民主党案一つまともに取りまとめる事も出来ず、勿論「米国政府との交渉」の「こ」の字だって始める事すら出来ず、それが原因で首相を陣したんじゃないか。辞任する前に「現行日米合意=辺野古移設」に「学べば学ぶほど海兵隊が抑止力と知った」と言う迷科白と共に戻しているぞ。(*6) いいや違うな。ルーピー鳩は上記野通り「辺野古移設」に戻すといっただけで首相辞任してしまい、その後のゾンビ菅は何もしていなかったから。漸く野田になってまだいくらかまともに動き出した、と言う事だ。(*7) 日本政府が背負うべきは、日本国民の民意であり、日本の安全保障だ。(*8) 「だから普天間基地を動かすな」ならすっきり結論づくのだがね。先述の通り「普天間基地の基地負担軽減が出発点」だから「県外移設しかない」が沖縄タイムスの主張であろう。
どっこい私は、先述の通り「それは切っ掛けであって目的ではない」と断じているから、日米両政府とも普天間基地移設の費用が出ないというのであれば、「辺野古移設の撤回」即ち「普天間基地継続使用」と言う出発点に戻るだけだと、断じる。
辺野古移設が不可能ならば県外に移設出来るだろう、と言う願望=妄想
さて、如何であろうか。
突っ込むところはあらかた突っ込んだし、なんとも新味の少ない沖縄二紙社説である。私のほうも新味が少ないどころかもろに重複であるが我が主張を新ためて要約すると以下の通りである。
(1) 普天間基地移設問題は、普天間基地に現在駐留する米海兵隊を、どこに配置転換するか、或いはしないのか、と言う問題である。
突っ込むところはあらかた突っ込んだし、なんとも新味の少ない沖縄二紙社説である。私のほうも新味が少ないどころかもろに重複であるが我が主張を新ためて要約すると以下の通りである。
(1) 普天間基地移設問題は、普天間基地に現在駐留する米海兵隊を、どこに配置転換するか、或いはしないのか、と言う問題である。
(2) 上記を検討するうえで最優先すべきなのは我が国の安全保障の確保である。沖縄は普天間基地に米海兵隊が駐留する事で確保している抑止力が低下するような「普天間基地移設問題」解決策は取りえない。この条件は、昨年の尖閣諸島沖中国「漁船」体当たり攻撃事件でさらに露骨になった中国の船殻死闘のみならず沖縄本島にまで及ぶ領土的野心を受けて、益々譲れない条件となっている。
(3) 現行日米合意である普天間基地の辺野古移設は、今の普天間基地を日本に返還する物であり、普天間基地周辺の基地負担軽減と抑止力確保を両立する案である。
(4) 上記(3)の辺野古移設案以外の「普天間基地移設案」が仮にあるとしても、ヘリ部隊と地上部隊の連携は抑止力確保の絶対条件であるから、沖縄県外の移設は上記(2)の安全保障の観点からあり得ない。それはMV-22オスプレイの画期的な輸送能力を以ってしてもである。将来「超音速垂直離着陸輸送機」なんて物でも実用化・配備されれば、九州移設ぐらいはナントカなるだろうが、現状では九州移設すら容認できない。
(5) 沖縄県民が全県民一人の例外も無く「普天間基地の県外移設」を求めたとしても、日本国の安全保障上、それは容認できない。そのような場合であっても、日本政府は日本国民の代表なのであるから、「普天間基地の県外移設」なぞ実現するべきではない。デフォルト状態は日米現行合意の辺野古移設であるし、それが「不可能」であるならば、普天間基地の継続使用がデフォルト状態である。現状辺野古に変わる沖縄県内移設案は、アイディアぐらいはあるが、まともに形を為した物はない。それは、「ゼロベースから検討した鳩山政権の成果」である。
従来記事のもろに重複である私の主張に対し、今回沖縄二紙は前述の通り「民主主義」を錦の御旗にしている点が新味だ。琉球新報は「日本は「擬制」民主主義国か」と詰り、沖縄タイムスに至っては、「民主主義が泣いている」と来た。
だが、社説本文で突っ込んだ通り、沖縄二紙の言う「民主主義」とは「地元」を楯に取った「沖縄県民の民意」でしかない。そりゃ沖縄二紙は沖縄の地方紙だから、沖縄県民大事なのは仕方が無いが、日本国の安全保障は日本国民全体の問題。その問題による基地負担が「沖縄だけ重い」と言ったところで、地政学上の位置があるのだから、「安全保障のための基地負担」が平等になるほうがどうかしている。(*1)それは、日本全国で「琉球王国」として大陸は支那に二重朝貢していたのが今の沖縄県だけだったと言う歴史的事実を以って証されていよう。何度も書くが、沖縄は対中国の最前線なのであり、最前線に兵力を配備するのは当たり前だ。
日本政府は日本国の代表であり、日本の安全保障のためには沖縄県民の民意に反する事が許される、どころか、反するべきなのである。日本政府が日本の安全保障の為に沖縄県民の民意に反したとしても、それは「政府が非民主的」であるのではなく、日本政府は日本国民の代表としての責務を全うし、沖縄の地域エゴを排したに過ぎず、聊かも民主主義に抵触したりはしていない。「擬制民主主義」に堕した訳でもなければ、民主主義が泣いたりもしないのである。
言い換えれば、今回取り上げた沖縄二紙の社説は、民主主義を騙って「普天間基地県外移設」を政府に要求しているのである。
ま、その政府が「民主」と党名に銘打った民主主義の敵であるから、お似合いと言えばお似合いではあるが。
如何に、国民。
如何に、沖縄県民。
如何に、琉球新報、沖縄タイムス。
従来記事のもろに重複である私の主張に対し、今回沖縄二紙は前述の通り「民主主義」を錦の御旗にしている点が新味だ。琉球新報は「日本は「擬制」民主主義国か」と詰り、沖縄タイムスに至っては、「民主主義が泣いている」と来た。
だが、社説本文で突っ込んだ通り、沖縄二紙の言う「民主主義」とは「地元」を楯に取った「沖縄県民の民意」でしかない。そりゃ沖縄二紙は沖縄の地方紙だから、沖縄県民大事なのは仕方が無いが、日本国の安全保障は日本国民全体の問題。その問題による基地負担が「沖縄だけ重い」と言ったところで、地政学上の位置があるのだから、「安全保障のための基地負担」が平等になるほうがどうかしている。(*1)それは、日本全国で「琉球王国」として大陸は支那に二重朝貢していたのが今の沖縄県だけだったと言う歴史的事実を以って証されていよう。何度も書くが、沖縄は対中国の最前線なのであり、最前線に兵力を配備するのは当たり前だ。
日本政府は日本国の代表であり、日本の安全保障のためには沖縄県民の民意に反する事が許される、どころか、反するべきなのである。日本政府が日本の安全保障の為に沖縄県民の民意に反したとしても、それは「政府が非民主的」であるのではなく、日本政府は日本国民の代表としての責務を全うし、沖縄の地域エゴを排したに過ぎず、聊かも民主主義に抵触したりはしていない。「擬制民主主義」に堕した訳でもなければ、民主主義が泣いたりもしないのである。
言い換えれば、今回取り上げた沖縄二紙の社説は、民主主義を騙って「普天間基地県外移設」を政府に要求しているのである。
ま、その政府が「民主」と党名に銘打った民主主義の敵であるから、お似合いと言えばお似合いではあるが。
如何に、国民。
如何に、沖縄県民。
如何に、琉球新報、沖縄タイムス。
<注釈>
(*1) と言うよりは、「基地負担が平等な地政学的状態」と言うのが私の想像を絶している。机上の空論も極まれりだ。
<当ブログの参考記事> 仮説「民主党気質」シリーズ他
(1) 民主党気質―「法律でなければは守らない。公約は法律ではない。」 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33060543.html
(2) 続・民主党気質「法律でないことは守らない。」-千葉法相、落選しても続投 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33118217.html
(3) 新民主党気質「法律であっても守らない。イデオロギーは全てに優先する。」-千葉法相、死刑執行署名を拒否- http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33242755.html
(4) 千葉法相に対する公開質問状 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33265691.html )
(5) 結論 民主党は民主主義の敵である http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34151652.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34151756.html
(2) 続・民主党気質「法律でないことは守らない。」-千葉法相、落選しても続投 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33118217.html
(3) 新民主党気質「法律であっても守らない。イデオロギーは全てに優先する。」-千葉法相、死刑執行署名を拒否- http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33242755.html
(4) 千葉法相に対する公開質問状 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33265691.html )
(5) 結論 民主党は民主主義の敵である http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34151652.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34151756.html
(6) 再確認 民主党は民主主義の敵である http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34591367.html
(7) 民主党に対する宣戦布告 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34685282.html http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34685339.html