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 「民主主義」仲々魅力的な言葉だ。「非民主的」と言われたら、相当強烈な非難に聞こえるほどだ。この世に数多ある事象の相当部分は、民主的であることすら期待できないと言うのに、だ。例えば「円周率は約3」と言うのは、少なくとも数学的に嘘ではない。だからと言って世論調査の結果やら住民投票結果やらで「民主的に」「円周率は約3」と定めたとしたらおかしな事になる。「タイヤが六角形になる筈だ。」と言う故アイザック・アシモフ老の冗句は正しい。言い換えれば、「数学的真理には(当たり前だが)民主主義にはなじまない。=多数決で決める可きでも決まる物でもない」。事情は物理的真理にしても同じ事だ。
 
 私は何度も書くように魂の自由を愛する日本人だ。それ故に、我が国が民主主義を標榜し、神ならぬ身の人が為すこと故、完璧とは程遠いとは言え、民主主義体制であることを支持もするし、誇りともしている。それ故にこそ「民主主義」と言う言葉に魅力も感じるし、一昨年夏の衆院選挙であろう事か民主党政権なんてシロモノが誕生してしまい。ルーピーやらゾンビやら、名前を書くさえ忌まわしい奴バラが日本国首相として君臨している我が国日本に、クーデターや革命や暗殺や亡命を計画する事さえせずに住みついている。民主党政権発足以前から一貫して民主党嫌いであり、そのことを公言出来るのも、民主主義のありがたさである事も承知し、感謝している。
 
 一方で、その民主主義が、特に民主主義体制として完璧に近ければ近いほど、国民次第の体勢であると承知しており、それ故に、我が日本国民の啓蒙に微力ながらも貢献しようと言うのも、当ブログの目的の一つである。
  
 閑話休題
 
 沖縄二紙=琉球新報&沖縄タイムスが、他の地方紙や全国紙より遥かに頻繁に「普天間基地移設問題」を取り上げるのは事実だが、その二紙が奇しくも(*1)同じく「民主主義」を錦の御旗にして、その普天間基地移設問題に対する政府批判を行っている。それだけでも十分胡散臭いのだが・・・ま、先ずは両紙の主張、御一読願おうか。
 

<注釈>

(*1) か、どうか、怪しいものだが。「今度は民主主で行こう!」ぐらいの談合なり密約なりが、ありそうに思う。
 
転載開始========================================= 

琉球新報社説 辺野古移設強行 「擬制」の民主主義国なのか

  http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-182961-storytopic-11.html
2011年10月19日      Tweet
 民主主義によって制御できない政治、政府とは何か。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題に関する限り、この国はまるで県民不在の「擬制」の民主主義国家だ(*1)
 沖縄の民意が普天間飛行場の県外・国外移設や閉鎖・撤去であることは明白だ。日米両政府は辺野古移設こそが現実的解決策と述べているが、見当違いだ。
 県知事や名護市長ら県内41市町村の全首長、県議会が辺野古移設に反対し、県民世論の大多数も反対だ。この「数」は1996年の日米両政府の普天間飛行場返還合意以降、県民が熟議に熟議を重ねた民主的手続きの到達点だ。
 今の日本でこれだけの議論を経て発せられる民意が踏みにじられる地域が他にあるか。野田佳彦首相は自身の地元から同じように明確な民意が発せられても、政治生命を賭して民意をつぶすのか。(*2)
 9月に訪米した仲井真弘多知事はワシントンで講演し「他の都道府県への移設が合理的かつ早期に課題を解決できる」「辺野古強行は全県的な激しい基地反対運動につながり(中略)県民と米軍の関係を決定的に悪化させる」と明言した。(*3)
 今や米国防総省に近いシンクタンクや安全保障専門家も、海兵隊を沖縄から移動させても「ほとんどの緊急事態における作戦遂行上、大きな支障は生じない」と指摘。米政府に在沖海兵隊のグアム移転を促し、日本政府が普天間県内移設の根拠とする「沖縄の地政学的な優位性」も明確に否定している。(*4)
 政治家を盾に強権発動をしてでも辺野古移設を企(たくら)むのは、日米の「安保マフィア」と言われる外交・防衛官僚やこれと利害を共にする者たちだろう(*5)。実現不可能な移設案を進めてきた彼らの自己保身、責任逃れのために沖縄が踏み台にされてはならない。(*6)
 この国では官僚の権力が肥大化し、政治が事実上ひれ伏している。官僚言いなりの野田政権の閣僚の姿を見ると、その感を強くする。公僕として働くべき官僚が、現実には省益と米国の機嫌を損ねまいという事大主義によって政治を操っているようにしか見えない。(*7)
 普天間基地撤去で日米関係が改善するのは明らかなのに、県民、国民の信頼を裏切る方向へ安保政策の舵(かじ)が切られるのは理解不能だ。(*8)
 民主党政権の原点は何か(*9)。辺野古移設の日米合意見直しこそが歴史的使命との先見性はないのか(*10)。
===転載継続 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36158217.html   へ続く
 
<注釈>
 
(*1) 笑止千万。日本政府は日本国民を代表するのであって、沖縄県民を代表するのではない。沖縄県民もまた日本国民であるが、日本国民の一部でしかない。
 
(*2) 答え:地元だろうがなんだろが、県単位に止まる限り、その民意をつぶして国民の意志を通すのが政府だ。
 
(*3) それが新ならば、選択肢は普天間継続使用でしかない。米軍も米国も、何も困らない。
 
(*4) アメリカは自由の国だから、左様な反米的シンクタンクだってあるさ。反米一色の沖縄とは違うね。
 
(*5) 勝手な推測だな。「外交・防衛官僚やこれと利害を共にする者」ではないが、辺野古移設こそ沖縄全体としての基地負担軽減と安全保障上の要求の両立出来る案と考えるものが、少なくともここに一人居る事を明言し、宣言しよう。尤も、普天間基地継続使用でも私は一向に構わない事も、何度も表明している通りだが。
 
(*6) なんだかなぁ。勝手に反対者像を設定しえ、勝手に踏み台にされている。独り相撲と言うべきか、一人芝居と言うべきか。
(*7) 「政治家を官僚が支配し、官僚を米国が支配している」と言う事は「日本は(未だに)アメリカの占領下だ」と言っているのだが・・・それだったら確かに「擬制」民主主義であるが、だとしたら問題なのは、その米国支配であって、我が国の民主主義が偽者であることなんざ大した話ではなさそうだがね。
 判らんなぁ。「政治家が正気を取り戻す」ならば、官僚支配も米国支配も打破できると言う暗黙の前提があるのだが、その程度の官僚支配で、その程度の米国支配と言う事だろうか。だとしたら、幸いにも大した支配ではなく、我が国の民主主義は比較的簡単に回復出来るのだが・・・
 一体琉球新報には、「米国の日本官僚支配」と言うのはどんな姿に見えているのか、私には想像すらつかないね。
 
(*8) その普天間基地撤去は「辺野古移設」と同義であり、その「辺野古移設」は不可能とこの社説の大半を通して訴えながら、「でも普天間基地撤去は日米友好に役立つ」とイケシャァシャァと抜かせてしまうその厚顔無恥のほうがよっぽど理解不能だ。
 
(*9) へ、綱領一つ無いような党に、原点なんざあるわけが無い。
 
(*10) 綱領もなければ原点もありようが無い民主党に一体何をどう考えると「先見性がある」等と期待出来るのだ。さらに言うならば、琉球新報は一体何をどう考えると「辺野古移設の日米合意見直しこそが歴史的使命」と考える事に「先見性」を見出すのだ。一体将来の何をその歴史的使命とやらに見出しているのだ??