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 報じられているのは、群馬県が福島県から避難してきた女性の自動車を放射線測定したと言う事実。事実だけならなんと言うことはない事実であるが、その背景にあるのは恐るべき福島差別と、それ以上に恐るべき思考停止と事なかれ主義だ。
 
 ま、先ずは御一読願おうか。
 
転載開始========================================= 

【放射能漏れ】
群馬県が福島の女性の車を放射線測定

  http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111005/crm11100512420009-n1.htm
2011.10.5 12:41 [放射能漏れ]
 東京電力福島第1原発事故で福島県の警戒区域から群馬県藤岡市に避難している女性の車とその周囲について、群馬県が放射線量の測定をしていたことが分かった。結果は正常の範囲内だった。
 県藤岡保健福祉事務所は「同意は得ていたが、配慮が足りなかったと反省している」としている。
 女性は9月上旬に一時帰宅した際、国の検査を受けた上で残してあった車で藤岡市に戻った。その後、近隣住民から市や避難先の管理業者に懸念の声が寄せられたため、業者が女性に了解を取り、依頼を受けた同事務所が今月3日に測定した。
 女性は検査前、県震災被災者支援室に相談。支援室は、国が検査していることを説明して近隣住民の理解を得るよう藤岡市に要請していたが、同事務所が測定した事実は把握していなかった。
=================================転載完了

「放射線測定」と言う報道、福島差別


>  近隣住民から市や避難先の管理業者に懸念の声が寄せられたため、
> 業者が女性に了解を取り、依頼を受けた同事務所が今月3日に測定した。
 
 懸念の声が寄せられただと、笑わせるな。その「懸念の声」は、放射線アレルギーとか原発ヒステリーなどと言う言葉では生ぬるいような、「福島から自動車を持ってきた!放射能まみれに違いない!!」と言う思考停止と福島差別だ。それは、福島県産花火の打上を中止した日進市と同様の暴挙であり、愚挙である。さらには、以前当ブログに福島県産の物産は全て放射能検査するのが顧客満足だとコメント下さった「あ」さん並みの思考停止に対する事なかれ主義だ。
 
「復興支援」とは聞いて呆れる―愛知・日進市、福島産花火を打ち上げず  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36011519.html
 
 私が思考停止といい、福島差別と糾弾するのは、無論「福島から来た自家用車に懸念の声を寄せた近隣住民」の奴バラだ。福島原発敷地内から運んできたガレキだとでも言うのならばまだしも、警戒区域から持ってきた自動車に、人体に影響するような放射性物質が付着している筈がない。それを考えようともしないから「思考停止」だと言うのだ。
 
 百歩どころか一億歩ほども譲って此の自動車に人体に影響するほどの高濃度放射性物質がついていたと、仮にしよう。その「懸念の声を寄せた」奴バラは、賭けても良いが此の自動車に近寄ってすら居るまい。せいぜいが街角ですれ違った、程度だろう。此の自動車に高濃度放射性物質を付着させるほどの福島県地域へ行って、此の自動車を運転して戻ってきて、今もその自動車を運転しているであろう女性と、近寄りもしない「懸念の声を寄せた近隣住民」とでは、女性の方が遥かに高い放射線リスクを負っている筈だ。
  であるならば、自動車の放射能測定よりも先に実施すべきなのは、此の女性の健康診断であろう。此の女性が健康体であるならば、自動車に近寄りもしない近隣住民に健康被害が出よう筈もない。それでも「懸念の声を寄せる」様であるから、福島差別だと言うのだ。「福島県人には放射線耐性があるから防護服も要らない」とでも思っているのだろう。
 
 で、構図は日進市の福島産花火と類似しているのだが、こんな馬鹿なことを抜かす思考停止の福島差別野郎/女郎は、どこにでも掃いて捨てるほどあるのだ。奴バラが「懸念の声を上げる」のは、これはもう生まれつきの馬鹿だから、啓蒙することすら難しい。問題は、そんな馬鹿なこと抜かす奴バラの「懸念の声」に従って、本当に「自動車の放射線測定」を実施した群馬県である。これは「配慮が足りなかった」等と自省して済ませられる問題ではない。此の事なかれ主義は、風評被害を助長するばかりではなく、放射能アレルギー・原発ヒステリーによる思考停止と福島差別を助長し、正当化しているのである。
 
 馬鹿には「馬鹿だ」と言ってやるべきだ。
 当人が気付いていないのならば、なおさらだ。