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 当ブログの数少ない自慢の一つは、「普天間基地移設問題を個人ブログとしては相当しつこく追いかけた事」である。「追いかけた」と過去形になっているのは、その期間が、凡そルーピー鳩山の第二回日米首脳会談に於ける”Trust Me!”大どんでん返し事件から、ルーピー自身が「海兵隊が抑止力と知って」退陣するまで(*1)に集中しており、その後もルーピーが変なこと(*2)を言い出したり、十年一日の沖縄二紙や朝日が妙な社説を掲げるたびに記事にして取り上げてはいる物の、一頃ほどではないから、だ。
 
 だが今回は珍しく読売の社説。さらに珍しいことに、同意できる点多々ある社説だ。
 先ずは御一読願おうか。
 

<注釈>

(*1) でも議員は辞めると言っていたが辞めない。
 
(*2) 「抑止力と言うのは方便」
 「方便と言うのは真理へ至る道。真理とは辺野古移設。」とか何とか・・・毎朝太陽を千切って食べたり、金星へUFOに乗って行って来たりするよりはマシかも知れないが、首相とか国会議員とか言う立場からすると、大差はないな。
 
転載開始=========================================

読売社説 普天間移設 固定化回避へ沖縄と接点探れ(10月3日付・読売社説)

 http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20111002-OYT1T00669.htm?from=any
 米軍普天間飛行場の移設問題は、もはや先送りが困難な状況にある。
 普天間飛行場の固定化をいかに避けるか。政府は、沖縄県と真剣に協議し、振興策を含めた幅広い観点から接点を探るべきだ。
 政府が、10年間の現行計画の期限が切れる沖縄振興策の来年度以降の基本方針を沖縄県に示した。使途を限定しない一括交付金制度の導入が柱となっている。
 沖縄県は、沖縄振興予算の全額を一括交付金化したうえ、総額を今年度の2300億円から3000億円へ大幅に増やすよう要望している。政府は、一括交付金の制度設計や振興予算の金額は年末の予算編成過程で詰める考えだ。
 沖縄県は、普天間など米軍基地問題と沖縄振興は別の問題と主張し、野田首相も理解を示しているが、この論法には無理がある。
 長年の手厚い沖縄振興策は、沖縄が基地負担という形で日本全体の安全保障のコストを担っている“見返り”という側面もある。
 震災復興のため増税と歳出削減が不可避の今、沖縄振興予算を特別扱いするのなら、国民が納得できる理由の説明が欠かせない。
 沖縄の将来を考えても、普天間など米軍基地の返還を実現し、その跡地を有効活用することが、沖縄振興に密接にかかわる。
 米政府は、普天間問題で「結果を出す」よう日本側に求めている。国防費の大幅削減を迫る連邦議会の理解を得るためだろう。
 民主党政権はこれまで、「日米同盟が重要だ」と口先で唱えるばかりで、普天間問題の前進にまともに取り組んでこなかった。
 一昨年まで普天間飛行場の辺野古移設を容認していた仲井真弘多知事が「県外移設」に転換した原因が、民主党政権の失政と無策にあることを忘れてはなるまい。
 野田首相は、辺野古移設に関して「政府の考え方を全力で説明する」と表明した以上、自ら泥をかぶる覚悟で、沖縄を説得し、具体的に進展させる責任がある。
 政府内では、沖縄県に対し、年内に普天間の代替施設の環境影響評価書を提出し、来年6月をめどに埋め立ての許可を申請する案が浮上している。
 辺野古移設が頓挫すれば、普天間飛行場は固定化し、海兵隊のグアム移転も大幅な規模縮小や遅れが避けられない。それは沖縄にとっても極めて不幸な展開だ。
 野田政権は、関係閣僚は無論、前原政調会長ら民主党幹部も動員し、沖縄の同意取り付けに全力を挙げなければならない。
(2011年10月3日01時12分  読売新聞)
=================================転載完了

沖縄二紙の反応は?

 さて、如何であろうか。
 
 タイトルにもした通り、これこそまともな反応と、私には思われる。つまり私としては同意できる事項ばかりなので、付け加える事も特になければ、況や「斬りよう」はない。
 
 一方で、当該毎日社説を受けた場合の沖縄二紙・琉球新報&沖縄タイムスの反応は、凡そ予想がつく。読売社説でも触れられているが、「基地負担と沖縄振興とは別問題だ!」と主張し、或いはもう一歩踏み込んで「沖縄振興費を削減して良いから基地負担を減らせ!」と言うかも知れない(*1)。
 
>  沖縄の将来を考えても、普天間など米軍基地の返還を実現し、その跡地を有効活用することが、沖縄振興に密接にかかわる。
 
 と言う読売社説の正論も、沖縄二紙にかかっては「普天間基地固定化をてこにする脅しだ!」となるに違いない。再三繰り返すとおり、辺野古移設が反故になれば、デフォルト状態は普天間基地の固定化であり、沖縄二紙が主張するような「普天間は返還。辺野古に移設せず、県外移設」なんてのは、願望では在ってもルーピーの口約束ほどの実現性しかない。そのルーピーは「腹案がある」と抜かし「(昨年)5月までの決着」繰り返す「決着」と言い続けて、結局政府案どころか(*2)民主党案一つまともに出せないまま、その5月に首相を辞任したと言うまごう事なき事実を直視し評価しないものだから、「国連にお願いしよう」などと言う突飛なばかりの思いつきに走ることになる。お願いするだけならタダだから、幾らお願いしても構わないが、ご利益は全く期待できない。
 
琉球新報社説 普天間と安保 危険放置は許されない/国連は黙認でいいのか  http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-182014-storytopic-11.html
 
 如何に、沖縄二紙。
 如何に、国民。
 

<注釈>

(*1) 残念ながらその可能性は低いな。何しろ沖縄二紙は、沖縄の置かれた地政学的条件を全く無視して「基地負担の平等」を求めてしまえるのだから。
 
(*2) 当時まだ政権与党の座にあった社民党が、県外移設国外移設と言う妄想ながらも社民党案を出したと言うのに。

【参考】当ブログの普天間基地移設問題記事(抜粋)

 以下の普天間基地移設問題経緯シリーズは番号順になっており、(1)は「変心、変身、また変針」まで遡る。
 
 (26)までの記事は以下URLに独立させた。
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32456004.html

(27) 鳩山首相の負の遺産―普天間基地移設問題経緯(27)―  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32800905.html
URL: http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32800999.html

(28) 選挙対策あって政策なし―普天間基地移設問題の経緯(28)―  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33419360.html
 
理解し難い社説「琉球新報 [海兵隊沖縄配備] 真実を隠すのは何故か」を斬る http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35238501.html
 
根拠がないのは鳩山公約だ-琉球新報社説 「辺野古移設は根拠がない」を斬る!  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35186923.html
 
一読意味不明の沖縄タイムス社説 「[返還合意15年]ちゃんと議論し直そう」  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35067129.html
 
原点からしてズレている- 琉球新報愚論 「県内移設呪縛との決別を」  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35067086.html
 
球新報社説「それでも普天間はいらない」を斬る!  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34928130.html
 
沖縄県民に問う! -尖閣諸島と普天間基地移設問題-    http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33752839.html