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 私が宗教的には典型的日本人であり、従って直接的宗教関係はないものの、ダライ・ラマ氏を尊敬しているる事は先行記事にした通り。その記事で、中国が次期ダライ・ラマ選びに干渉しようとしている事も批判した。そりゃ向こうは10億の人工と300万の大軍を擁する国ではあるが、主張すべきは主張すべきであるし、売るべき喧嘩は売るべきだ。私の、我が国の、魂の自由のためにも。
 
共産主義的横暴-中国、ダライ・ラマの後継者選びを「違法」と非難  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36040791.html
 
 引用したニュースはその続報とも言うべきダライ・ラマ14世氏の声明。。「チベット仏教4大宗派の指導者の会合後、4200ワードに及ぶ声明を発表した。」と報じられているから、かなり長文の声明だ。
 
1> 「90歳ぐらいになった時に、チベット仏教の伝統について、
2> ラマ高僧やチベットの人びと、それにチベット仏教に関連する人々と相談し、
3> ダライ・ラマの制度を存続させるべきか否かについて再評価する」
4> 「そうした正統な方法で認められた転生以外には、
5> 中国を含むあらゆる者による政治目的のために擁立された候補者の承認も認可も、行われるべきではない」
 
 また、以下のようにダライ・ラマ氏は「語った」と報じられているから、これは声明文の他の、記者会見でのコメントなのだろう。つまり成文化されてはいないが、その分、本音を出せる「発言」だ。
 
6> 「疑念や策略の入り込む余地がないように、
7> 次期ダライ・ラマを決めるための明確なガイドラインを
8> 肉体的・精神的に能力があるうちに」
 
 ダライ・ラマ氏の意図は、以下の二点に要約できよう。
 
(1) チベット仏教の最高位・ダライ・ラマ制度の存否を含めた議論の上で、その継承制度を明確に確立する。

 
(2) その制度には、疑念や策略は入り込まないようにする。
 
 言い換えれば、「ダライ・ラマはパンチェン・ラマの二の舞にはしない。」と言う、言うなれば中国に対する明確な、強固な意思表示である。私が本記事のタイトルを、先行記事にも因んで「戦う世界市民」とした所以である。(※1)
 
 ダライ・ラマの白薔薇は、誇らしく、強靭に、咲き誇っている。
 
 それは同時に、チベット仏教の、チベット民族の白薔薇である。
 
 白薔薇は散らず。

 

<注釈>

(※1) ここでいう「世界市民」はルーピー鳩やゾンビ菅の言うような軽薄な意味でない。先行記事を参照されたい。