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再三繰り返していることだが、私は福島原発事故を経てなお原発推進論者だ。現時点に於いては恐らく少数派であろうし、大半のマスコミ報道とは真っ向から対立することが多い。その真っ向から対立する筆頭はなんと言っても三赤新聞、即ち朝日・琉球新報・沖縄タイムスであるが、東京新聞も本件についてはこの三赤新聞に勝るとも劣らないモノがある。
今回取り上げる社説もその一つ。ま、御一読願おうか。
今回取り上げる社説もその一つ。ま、御一読願おうか。
転載開始============================================
東京新聞社説 経団連 脱原発から目そらすな
日本経団連が三十日、民主党と政策対話を行う。東日本大震災で失った雇用をどう回復するか。原発事故で揺らぐ電力供給をいかに立て直すか。脱原発から目をそらしては実のある対話は望めない。
経団連が「成長戦略2011」-民間活力の発揮による成長加速に向けて-と題する震災復興の提言をまとめた。岩手など東北三県で十五万人もの人たちが職を失った。なお約七万人が失業給付に頼らざるを得ない厳しい生活を強いられている。
日本の就業者は六千二百万人、その七割が企業で働く。経団連は大手企業千三百社などで組織され、日本の重要な一員として雇用創出を担う役割がある。「民間活力の発揮」は民主導で挑むとの宣言と前向きに受けとめたい。
経団連は産業を集積して雇用を生み出すため東北を復興特区に指定し、新規立地の工場などに資金支援や法人税減免などを講じるよう政府に求めている。今や日本のライバルとなった韓国は、新規に進出した外国企業の法人税を五年間ゼロの優遇策を法制化済みだ。
政策対話には民主党から輿石東幹事長や前原誠司政調会長らが出席、経団連は米倉弘昌会長を筆頭に外資も東北に呼び込める特区の早期実現を求めるという。東北を復興させ、その成果を広く全国にも波及させるよう期待したい。
解せないのは、政府がポスト福島のエネルギー政策を白紙から見直すというのに、経団連がエネルギー政策の大転換を視野に産業の将来像を描いていないことだ。
野田佳彦首相が脱原発を後退させたためか、原発の再稼働を強く求める一方で、風力などの再生可能エネルギーには触れていない。
米倉会長は菅直人前首相が再生エネの大量導入や脱原発の方針を表明するたびに、電力の安定供給が損なわれると批判してきた。
なぜ再生エネを世界をリードするビジネスに育てないのか。雇用も呼び込めないではないか。原発は一基で兆円単位。再稼働を求める電力業界に逆らえば商機を失いかねないとの計算が働いたのだろうか。
脱原発を宣言したドイツで原発事業からの撤退に踏み切るシーメンス社との落差は大きい。「電力会社を保護する態度が許せない」と、経団連を脱会した楽天の決断をつぶさに検証した形跡もない。
脱原発を願う多くの国民に耳を傾けず、経団連に加盟する企業の都合ばかりを代弁していては、国民との距離が遠のくだけだ。
==================================================転載完了
「脱原発を唱えない奴は非国民だ」
さて、如何であろうか。
一読して判るとおり、今回東京新聞社説が槍玉に挙げるのは経団連だ。その非難を抜粋してみると、以下のようになる。
1> 経団連がエネルギー政策の大転換を視野に産業の将来像を描いていないことだ。
一読して判るとおり、今回東京新聞社説が槍玉に挙げるのは経団連だ。その非難を抜粋してみると、以下のようになる。
1> 経団連がエネルギー政策の大転換を視野に産業の将来像を描いていないことだ。
2>、 原発の再稼働を強く求める一方で、
3> 風力などの再生可能エネルギーには触れていない。
4> 米倉会長は菅直人前首相が再生エネの大量導入や脱原発の方針を表明するたびに、
5> 電力の安定供給が損なわれると批判してきた。
6> なぜ再生エネを世界をリードするビジネスに育てないのか。
7> 雇用も呼び込めないではないか。
3> 風力などの再生可能エネルギーには触れていない。
4> 米倉会長は菅直人前首相が再生エネの大量導入や脱原発の方針を表明するたびに、
5> 電力の安定供給が損なわれると批判してきた。
6> なぜ再生エネを世界をリードするビジネスに育てないのか。
7> 雇用も呼び込めないではないか。
8> 脱原発を宣言したドイツで原発事業からの撤退に踏み切るシーメンス社との落差は大きい。
9> 脱原発を願う多くの国民に耳を傾けず、
10>経団連に加盟する企業の都合ばかりを代弁していては、
11>国民との距離が遠のくだけだ。
10>経団連に加盟する企業の都合ばかりを代弁していては、
11>国民との距離が遠のくだけだ。
さて、上掲社説及び上記に抜粋した東京新聞社説の経団連批判から、判る東京新聞社説の主張を列挙すると、以下のようになる。
① 東京新聞は、「脱原発は多くの国民の願い」と「知って」居る。
① 東京新聞は、「脱原発は多くの国民の願い」と「知って」居る。
② 脱原発は「国民の願い」だから、経団連も従うべきだ。
③ 経団連が再生エネルギーを世界的なビジネスに育てれば、忽ち雇用が産まれる。
(④) 経団連は独シーメンス社を見習って原発事業から撤退しろ。
上記④は、直接は記述していないのでカッコ()を付けたが、上記8>でシーメンス社を引き合いに出している意味は、ほぼ自明であろう。
上記②についても直接断言はしていないが、社説の〆を上記9>~11>にしているのだから、これは直接言ったも同然と考えた。だから上記②にはカッコ()が無い。
上記①から④を煎じ詰めれば、章題の通り「脱原発を唱えない奴は非国民だ!」になるのだが、その内容たる上記①~④からすると、斯様な暴論(※1)・差別的思考も当然だろう。何しろ根拠の方が粗暴なのだから。
先ず上記④だが、先行記事にも触れたとおり、メーカーの原子力事業撤退は、原発運転の安全性を脅かすばかりでなく、原発停止からその後の原発処理に至る期間の安全性をも脅かす。ドイツのことだから、それは隣国フランスに頼ってしまえば良いのかも知れないが、フランスが原子力技術を高いまま維持しているのは、フランスが原発を運転し、原発事業に踏みとどまっているから。言うなれば、ドイツからフランスへ「公害輸出」ならぬ「原発輸出」を果たしているからだ。
とてもじゃないが責任ある態度とは言えないドイツを、見習えと言うのは、東京新聞が明きメクラになったから、としか思えない。
ドイツ降伏-独シーメンス社 原子力事業から撤退 http://www.afpbb.com/article/economy/2828751/7793213 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36006950.html
上記③も正気の沙汰とは思えない。再生エネルギー事業の大看板である太陽光発電は、孫正義自ら認めるとおり、法律で発電量を全量高価買い上げ保証するという体制、言い換えれば国からの補助金があって漸く黒字化=事業として成り立つシロモノ。
脱原発への一歩だが、一歩のみ-孫正義の「赤字にならないメガソーラー経営法」 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35344184.html
それ即ち、再生エネルギーの事業化にはさらなる技術開発と、なかんづく蓄電技術の開発が必要だと言うことである・・・と言うのも、先行記事にしたな。
私の「自然エネルギー推進論」―フクシマ後も原発推進の立場から― http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35778036.html http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35778053.html http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35778071.html
上記②についても直接断言はしていないが、社説の〆を上記9>~11>にしているのだから、これは直接言ったも同然と考えた。だから上記②にはカッコ()が無い。
上記①から④を煎じ詰めれば、章題の通り「脱原発を唱えない奴は非国民だ!」になるのだが、その内容たる上記①~④からすると、斯様な暴論(※1)・差別的思考も当然だろう。何しろ根拠の方が粗暴なのだから。
先ず上記④だが、先行記事にも触れたとおり、メーカーの原子力事業撤退は、原発運転の安全性を脅かすばかりでなく、原発停止からその後の原発処理に至る期間の安全性をも脅かす。ドイツのことだから、それは隣国フランスに頼ってしまえば良いのかも知れないが、フランスが原子力技術を高いまま維持しているのは、フランスが原発を運転し、原発事業に踏みとどまっているから。言うなれば、ドイツからフランスへ「公害輸出」ならぬ「原発輸出」を果たしているからだ。
とてもじゃないが責任ある態度とは言えないドイツを、見習えと言うのは、東京新聞が明きメクラになったから、としか思えない。
ドイツ降伏-独シーメンス社 原子力事業から撤退 http://www.afpbb.com/article/economy/2828751/7793213 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36006950.html
上記③も正気の沙汰とは思えない。再生エネルギー事業の大看板である太陽光発電は、孫正義自ら認めるとおり、法律で発電量を全量高価買い上げ保証するという体制、言い換えれば国からの補助金があって漸く黒字化=事業として成り立つシロモノ。
脱原発への一歩だが、一歩のみ-孫正義の「赤字にならないメガソーラー経営法」 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35344184.html
それ即ち、再生エネルギーの事業化にはさらなる技術開発と、なかんづく蓄電技術の開発が必要だと言うことである・・・と言うのも、先行記事にしたな。
私の「自然エネルギー推進論」―フクシマ後も原発推進の立場から― http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35778036.html http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35778053.html http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35778071.html
当然ながら、技術が開発され実際に量産化にこぎ着けるまで、「再生エネルギーによる雇用創出」は限定的である。それには、10年単位の時間が必要だろう。とてもじゃないが、即座に雇用が創出されるわけではない。
上記②はお門違いと言うべきだ。上記10>~11>の様に東京新聞社説は主張するが、「経団連が加盟する企業の代弁をする」のは当たり前で、それこそ正しく経団連の存在意義だろう。逆に「経団連が加盟する企業の代弁しない」ならばそれこそ大問題だ。
さらには、上記9>とも東京新聞社説は言っているのだから、なんとまあ東京新聞は、経団連に加盟する企業は日本国民ではないと表明している。ま、「脱原発を唱えない奴は非国民だ」と考えていれば当然だな。
上記②はお門違いと言うべきだ。上記10>~11>の様に東京新聞社説は主張するが、「経団連が加盟する企業の代弁をする」のは当たり前で、それこそ正しく経団連の存在意義だろう。逆に「経団連が加盟する企業の代弁しない」ならばそれこそ大問題だ。
さらには、上記9>とも東京新聞社説は言っているのだから、なんとまあ東京新聞は、経団連に加盟する企業は日本国民ではないと表明している。ま、「脱原発を唱えない奴は非国民だ」と考えていれば当然だな。
で、止めは上記①だ。東京新聞は世論調査結果だが街頭インタビュー結果高を根拠に上記①と断言してしまうのだろうが、RDDだろうがなんだろうが世論調査には一定の誤差が不可避であるし、街頭インタビューなんざサンプル数と偏りからして論外だ。さらには、世論とは移ろいやすいモノ。だからこそ民主党なんて輩が政権与党に鎮座ましましている。先頃イタリアが脱原発路線を保持する国民投票結果を得たが、その投票は「脱原発を止めて原発を作るか、否か」という投票であったことも、世論の移ろい易さを如実に表している。
移ろいやすい世論で、10年単位にはなる国のエネルギー政策を決めようと言うのは、そうでなくても危うい話である。福島原発事故直後と言っても良い現時点での世論調査や雰囲気で、決めて良い話ではない。
況わんやそれを絶対視するなぞ、論外だ。
が、東京新聞社説はどうも、脱原発は絶対善とする脱原発原理主義に陥っているように、私には見える。
如何に、国民。
移ろいやすい世論で、10年単位にはなる国のエネルギー政策を決めようと言うのは、そうでなくても危うい話である。福島原発事故直後と言っても良い現時点での世論調査や雰囲気で、決めて良い話ではない。
況わんやそれを絶対視するなぞ、論外だ。
が、東京新聞社説はどうも、脱原発は絶対善とする脱原発原理主義に陥っているように、私には見える。
如何に、国民。
<注釈>
(※1) 理の当然であるが、この理屈に従えば、私は正真正銘掛け値無しの「非国民」だ。何しろ、「多くの国民の願い」に反して、未だに原発推進論者なのだから。私の原発推進論―または私が福島原発事故を経てなお原発を推進する理由。―前進せよ、人類。 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35630668.html
当ブログの原発関連記事(抜粋)
(1) 朝日社説 「原発をどうするか-脱・依存へかじを切れ」を斬る http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35116184.html
(2)原発如きが人類を滅ぼすオーバーテクノロジーなものか http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35039419.html
(3)脱原発への一歩だが、一歩のみ-孫正義の「赤字にならないメガソーラー経営法」 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35344184.html
(4)私の原発推進論―または私が福島原発事故を経てなお原発を推進する理由。―前進せよ、人類。 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35630668.html
(5)余剰電力は防衛力である-脱原発騒動と電力不足に状況によせて http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35687699.html
(6) 私の「自然エネルギー推進論」―フクシマ後も原発推進の立場から― http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35778036.html http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35778053.html http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35778071.html
(4)私の原発推進論―または私が福島原発事故を経てなお原発を推進する理由。―前進せよ、人類。 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35630668.html
(5)余剰電力は防衛力である-脱原発騒動と電力不足に状況によせて http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35687699.html
(6) 私の「自然エネルギー推進論」―フクシマ後も原発推進の立場から― http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35778036.html http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35778053.html http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35778071.html