応援いただけるならば、クリックを⇒ https://www.blogmura.com/
シーメンス(ジーメンス)と言うとドイツの老舗メーカー。電車・機関車メーカーとしては最古参と言ってよいぐらいで今でもビック3の一つであるし、第1次大戦では「複葉羽布張りなのに四翔プロペラ」と言う特異な形態でやたらに上昇力の良いジーメンス・シュッケルトDIIIなんて戦闘機も作っている。現在でも医療機器や通信機、家電製品なんかも作っている巨大メーカーで、さらに金融業まで扱っているそうだから、日本で言うと日立と三菱重工と三菱東京UFJ銀行を合併してもまだ足りなさそうな巨大企業である。と言う事は(多分)ドイツじゃ独占的な家電メーカーなんだろうな。
報じられているのはそのドイツの巨大メーカー・シーメンス社が原発事業から撤退すると言う報道。
1> 「われわれは今後、原子力発電所の建設や投資の全体的な運営に関与しない。
2> われわれにとって、この章は閉じられた」とレッシャーCEO
と、CEO=最高経営責任者様が仰っているのだから、某国大臣や閣僚の発言なんかより余程重みがありそうだ。
報じられているのはそのドイツの巨大メーカー・シーメンス社が原発事業から撤退すると言う報道。
1> 「われわれは今後、原子力発電所の建設や投資の全体的な運営に関与しない。
2> われわれにとって、この章は閉じられた」とレッシャーCEO
と、CEO=最高経営責任者様が仰っているのだから、某国大臣や閣僚の発言なんかより余程重みがありそうだ。
これは何を意味するのだろうか。
「流石はドイツだ!」と手放しで絶賛してしまう人も居よう。
「これで脱原発が進む。日本も乗り遅れるな!」と騒ぐ人も居よう。
だが、福島原発事故を経てなお原発推進論者である私としては、そんな事は思わない。
此のニュースで私が真っ先に感じたのは、先頃ドイツが「脱原発」を決めた際に「自国の原発は無くして行くが、原子力技術は維持するし、原発も輸出する。」としたドイツ政府の方針の難しさだ。
当たり前と言えば当たり前の話で、「ドイツ発の原発事故を起こさない」等と綺麗事を言ったところで「自国には今後建設せず、今あるものはなくしていく」とドイツ政府が決めた原発を、外国が買うかと言うと、買わないだろう。シーメンス社としては原発は今後国内には売れず、国外にも売り辛い状況だから、今回報道のように「原発事業撤退」と言うのは有力な選択肢となる。「ドイツ製」「シーメンス社」と言う「ブランド」を以ってしても原発事業は続けられないと言うのが今回の原発事業撤退だ。
さらには、撤退となれば、シーメンス社は今後原子力技術を維持しないと言うことだ。それは、今後運転停止するまでの間のドイツ原発運転に支障を来たす可能性大だが、それはドイツ国家ならぬ利益集団たるシーメンス社の責任ではない。実際そう公言し、断じるかは兎も角、根源的、本音の部分ではそうだろう。
つまり、「脱原発だが原子力技術は維持して原発輸出もする」と言うドイツ政府方針は、シーメンスのような巨大企業でも従えなかったと言うことだ。
で、我が国はどうすべきかって?言わずもがなだな。
シーメンス社の原発事業撤退を以って、表題にもした通り、ドイツは降伏したのだ。何にかと言えば、反原発・反放射能ヒステリーに。或いは人類の一面でもある無知蒙昧と非理性の混沌に、だ。電力が足りなくなったら隣のフランスから原発製(*1)電気を購入出来る状態で「脱原発」とは片腹痛いばかりだが、それを推進してシーメンス社の原子力技術を失おうと言うのだから、「ドイツ降伏」としか言いようがあるまい。
核兵器に応用されている膨大な核エネルギーを手なづけて核兵器以外の用途に供し、以って人類の更なる発展に寄与する戦いから、ドイツは戦線離脱、否、敵前逃亡した訳だ。
ああ、イタリアがチェルノブイリ事故の後に早々に「脱原発」を決め、逃亡したのは、如何にも象徴的だな。尤もその後イタリアは連合国側として参戦し、「戦勝国」になり果せた史実も合わせて想起されるところではあるが。
言うまでもなかろうが、私が福島原発事故を経て尚原発推進論者なのは、上記の戦いに負けるなどとは露ほどにも考えていないからだ。戦友としてフランスもあればアメリカもある。仲々心強い。
故アイザック・アシモフ老が「スターウォーズ計画」として荒唐無稽と断じた弾道ミサイル防衛にさえ、一定の目処(*2)を得ている人類が、どうして核分裂技術如きを支配せずに置く物か。
プルトーンの火よ、我が掌中に在れ。
炎よ、行け!
「これで脱原発が進む。日本も乗り遅れるな!」と騒ぐ人も居よう。
だが、福島原発事故を経てなお原発推進論者である私としては、そんな事は思わない。
此のニュースで私が真っ先に感じたのは、先頃ドイツが「脱原発」を決めた際に「自国の原発は無くして行くが、原子力技術は維持するし、原発も輸出する。」としたドイツ政府の方針の難しさだ。
当たり前と言えば当たり前の話で、「ドイツ発の原発事故を起こさない」等と綺麗事を言ったところで「自国には今後建設せず、今あるものはなくしていく」とドイツ政府が決めた原発を、外国が買うかと言うと、買わないだろう。シーメンス社としては原発は今後国内には売れず、国外にも売り辛い状況だから、今回報道のように「原発事業撤退」と言うのは有力な選択肢となる。「ドイツ製」「シーメンス社」と言う「ブランド」を以ってしても原発事業は続けられないと言うのが今回の原発事業撤退だ。
さらには、撤退となれば、シーメンス社は今後原子力技術を維持しないと言うことだ。それは、今後運転停止するまでの間のドイツ原発運転に支障を来たす可能性大だが、それはドイツ国家ならぬ利益集団たるシーメンス社の責任ではない。実際そう公言し、断じるかは兎も角、根源的、本音の部分ではそうだろう。
つまり、「脱原発だが原子力技術は維持して原発輸出もする」と言うドイツ政府方針は、シーメンスのような巨大企業でも従えなかったと言うことだ。
で、我が国はどうすべきかって?言わずもがなだな。
シーメンス社の原発事業撤退を以って、表題にもした通り、ドイツは降伏したのだ。何にかと言えば、反原発・反放射能ヒステリーに。或いは人類の一面でもある無知蒙昧と非理性の混沌に、だ。電力が足りなくなったら隣のフランスから原発製(*1)電気を購入出来る状態で「脱原発」とは片腹痛いばかりだが、それを推進してシーメンス社の原子力技術を失おうと言うのだから、「ドイツ降伏」としか言いようがあるまい。
核兵器に応用されている膨大な核エネルギーを手なづけて核兵器以外の用途に供し、以って人類の更なる発展に寄与する戦いから、ドイツは戦線離脱、否、敵前逃亡した訳だ。
ああ、イタリアがチェルノブイリ事故の後に早々に「脱原発」を決め、逃亡したのは、如何にも象徴的だな。尤もその後イタリアは連合国側として参戦し、「戦勝国」になり果せた史実も合わせて想起されるところではあるが。
言うまでもなかろうが、私が福島原発事故を経て尚原発推進論者なのは、上記の戦いに負けるなどとは露ほどにも考えていないからだ。戦友としてフランスもあればアメリカもある。仲々心強い。
故アイザック・アシモフ老が「スターウォーズ計画」として荒唐無稽と断じた弾道ミサイル防衛にさえ、一定の目処(*2)を得ている人類が、どうして核分裂技術如きを支配せずに置く物か。
プルトーンの火よ、我が掌中に在れ。
炎よ、行け!
<注釈>
(*1) フランスの電力は8割が原発による。(*2) それがアシモフ老の非難したSDI計画とは大分異なる形態によって、ではあるとしても。
原発関連記事-抜粋
(1) 原発如きが人類を滅ぼすオーバーテクノロジーなものか http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35039419.html
(2) 石棺幻想 -福島原発事故処理法としての石棺方式を考える http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35166775.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35166813.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35166813.html
(3) 私の原発推進論―または私が福島原発事故を経てなお原発を推進する理由。―前進せよ、人類。 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35630668.html
(4) 余剰電力は防衛力である-脱原発騒動と電力不足に状況によせて http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35687699.html
(5) 私の「自然エネルギー推進論」―フクシマ後も原発推進の立場から― http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35778036.html http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35778053.html http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35778071.html