応援いただけるならば、クリックを⇒ https://www.blogmura.com/
 
 ジョン・レノンの「イマジン」と言うと、何しろジョン・レノンの歌だから古い歌だ。それでも未だに偶に耳にするぐらいだから、流行歌から淘汰されて「懐メロ」ないし「懐かしの名曲」ぐらいに「進化」した物と見える。
 
 尤も、ご想像に難くないだろうが私は此の歌が、特に歌詞が嫌いだ。それを言うならば大概の流行歌・歌謡曲の歌詞は嫌いなんだが、「天国もなければ地獄もない」ぐらいはまだしも、「国境もなければ宗教もない」なんて「想像=Imagine」は、正真正銘掛け値なしに「想像の域を出ず」、実世界に適用しようなんてのは狂気の沙汰だ。”You may say that I'm a dreamer.”どころか "You must be CRAZY!Nutz!"だ。
 
 だがまあ、世の中には社民党とかピースボートのような奴バラも居る訳で、Dreamerには事欠かない。今回取り上げる沖縄二紙=琉球新報及び沖縄タイムスの社説もそんなDraeamerと言うよりはCrazyなものになっている。
 
 先ずは御一読願おうか。
転載開始========================================= 

琉球新報社説 普天間問題 基地なくす外交構想力を 

 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-181683-storytopic-11.html
2011年9月15日      Tweet
 米政府の再検討があらぬ方向に進まぬよう警戒が必要だ。日米両国には米軍普天間飛行場問題の解決で発想の転換を強く求めたい。
 次期米国防副長官に指名されたアシュトン・カーター国防次官が、普天間飛行場の名護市辺野古移設計画などの再検討を示唆した。普天間の嘉手納統合や在沖海兵隊のグアム移設計画見直しを求めるレビン上院軍事委員長の質問に答えた。
 普天間飛行場の「固定化回避」を名目に辺野古移設に固執する日本側に対し米側は柔軟に見える。が、実際は巨額の財政赤字を背景とした国算の削減が優先で、
沖縄の県内移設反対論とは異質だ。(*1)
防予 仲井真弘多知事はじめ県内全首長、大多数の県民は辺野古移設に反対し、普天間飛行場の県外・国外移設、閉鎖・撤去を求めている。
民主主義国なら民意が最大限尊重されてしかるべきだ。(*2)
 周辺に住宅や学校、事業所などが密集する普天間飛行場は、米本国の基準では即刻運用が差し止められる不適格基地だ。米国で許されないことが、沖縄でまかり通ってはなるまい(*3)。
県外・国外に移設先を確保できないなら、普天間は閉鎖・撤去するしかない。(*4)
 時代は「9・11テロ」とその後の10年を教訓に、人種や宗教の違いを超えた人類の共生を求めている(*5)。発想を転換して時代に適合した国際的な安全保障を再構築し、その先に、
普天間問題解決の新しい糸口を見いだしたい。(*6)
 歴史的なプラハ演説で「核なき世界」を提唱したオバマ米大統領は核廃絶を加速すべきだ(*7)。米国の「核の傘」に依存してきた日本も唯一の被爆国として、重大な原発事故を招いた国として、
核廃絶に使命感を持って取り組むべきだ(*8)。
 日本が中国との経済的な相互依存関係を背景に
「戦略的互恵関係」を強調する一方で、「日米同盟深化」のてことして中国の脅威をあおるのは二重基準だ。(*9)
 日米両国は軍事偏重の外交・安保政策から脱却すべきだ。成長センターとして可能性を秘めたアジア地域の環境変化に適合した、重層的な外交を関係各国と築きたい。(*10)
 日米両国も基地自由使用の保証が「同盟深化」につながるとの視野狭窄(きょうさく)に陥ってはならない。国際社会がテロ根絶や財政危機に直面する折、日米中の軍事消耗戦を望む国などあるまい。基地を不要とする外交構想力こそ時代は求める(*11)。
 

<注釈>

(*1) 米側が「沖縄県内移設反対」を唱えていたら、それこそ異質だと思うがな。
 
(*2) 沖縄県民は日本国民の一部にしか過ぎない。普天間基地の移設先は、日本と、米国の、政府同士で決定される。当然ながら日本政府は、日本国民を代表する。
 
(*3) 沖縄は未だにアメリカ領土なのかね。
 
(*4) 馬鹿じゃなかろうか。「移設先を確保できないなら、」普天間基地の継続使用しかないし、日本としてはそれ以外は認める可きですらない。
 
(*5) 誰が?少なくともイスラム過激派達は求めていないし、求めそうにないぞ。
 
(*6) 言うだけならタダ。一体何をしようと言うのだ。歌でも歌うのかね。
 
(*7) 同じ演説の中で、「私の生きている間ではない。」とハッキリ言っていた筈だが、そいつは無視かね。
 
(*8) で、何やるの?核廃絶を訴える??北朝鮮の核開発すら、止められていないのに、今ある核兵器をどう言ってなくさせる心算かね。
 
(*9) 左様、「戦略的互恵関係」の方が幻想で非現実的だな。
 
(*10) 早い話が「日米安保破棄」と言っているんだよねぇ。Nutz!
 
(*11) これも「言うだけだったら、何とでも言えるわなぁ。」だな。「外交構想力があれば軍事力は要らない。」と言う理屈のようだが、構想力より軍事力による裏打ちの方が遥かに現実的な外交力だ。 
 


沖縄タイムス社説 [所信表明演説]「普天間」の打開策示せ 

  http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-09-15_23448/
全国  2011年9月15日 09時56分 Tweet
 野田佳彦首相が、就任後初の所信表明演説をした。
 東日本大震災からの復旧・復興をはじめ、日本が直面するさまざまな難題に立ち向かうに当たり、決意表明に引いた言葉は、幕末の政治家、勝海舟が説いた「正心誠意」だった。
 国民の声に耳を傾けながら、自らの心を正し、政治家としての良心に忠実に重責を果たす―。だが、米軍普天間飛行場の移設問題に関しては、その精神から程遠いと言わざるをえない。従来の政権方針を踏襲し、名護市辺野古への移設計画に固執したままだからだ。
 「固定化を回避し沖縄の負担軽減を図る」と述べる一方で、膠着(こうちゃく)したままの現状を打開する具体策の提示はない。辺野古移設が実現できなければ普天間飛行場は固定化する、と言わんばかりである。(*1)
 県内では、地元の頭越しに決めた辺野古移設に「オール沖縄」で反対し、県外移設を求めている。現実的に県内移設は無理だ。財政難にあえぐ米国内でも、計画見直しに言及した動きが相次いでいる。(*2) 
  米上院軍事委員会のレビン委員長らに続き、次期米国防副長官に指名されたアシュトン・カーター国防次官も、辺野古移設を再検討する可能性を示した。財政難で国防予算も削減を迫られているからだ。(*3)
 これらが打開策の糸口となる可能性がある。にもかかわらず、日本政府が辺野古に固執するのは、主体性がなく思考停止に陥っているからである。(*4)
 民主党政権を見る国民の目は厳しい。震災からの復旧・復興、福島第1原発事故の収束、経済の立て直しなど、一刻の猶予も許されない事態にもかかわらず、政治の停滞を招いているからだ。(*5)
 首相は、昨年6月に閣議決定した「新成長戦略」を拡充する「日本再生の戦略」を年内に取りまとめる方針を明らかにした。ただ、新味に乏しく、その実効性は不透明だ。どのようなビジョンで国難を克服したいのかも、伝わってこない。
 復興庁の設置など、すでに打ち出された政策以外の具体策に欠けている。復興財源の税制措置についても、具体的な税目や期間、年度ごとの規模などは「複数の選択肢を多角的に検討する」との表現にとどまった。社会保障財源についても、消費税率への言及を避けた。
 抜本的な対策が具体的に示されなければ、日本再生の道筋は見えない。
 高支持率でスタートした野田政権。だが、鉢呂吉雄前経済産業相が原発事故をめぐる発言で辞任したほか、小宮山洋子厚生労働相がたばこ税引き上げを提唱し、一川保夫防衛相が「安全保障に関しては素人」と発言するなど、早くも足元が揺らぎ始めている。
 与党は、臨時国会の会期をわずか4日間で閉じる「超短期日程」で押し切り、野党側の猛反発を招いた。衆院本会議で始まった代表質問で、自民党の谷垣禎一総裁は対決姿勢を鮮明にしている。
 民主党政権は崖っぷちに立っている。これ以上の混乱は許されないことを、あらためて認識してもらいたい。(*6)
=================================転載完了
 
<注釈>
(*1) 「言わんばかり」も何も、普通そうだろう。移設先が決まらないのなら、動かない。また、再三繰り返す通り、動かす可きですらない。
 
(*2) 都合よく忘れているな。「米国の計画見直し」は「普天間基地の継続使用」が当然ある選択肢だ。「現実的に県内移設は無理」で財政的に楽しようとすれば、当然そうなる。
 
(*3) 動かないのが、一番金がかからない。自明だな。
 
(*4) 主体性を発揮して、結局政府案どころか民主党案一つまともに出せなかったのは、前の前の民主党政権=ルーピーだろう。今再び「柔軟」になって、何が出て来るというのかね。
 
(*5) この点は同意する。
 
(*6) 取って付けた様な〆だな。
 

あらかたは、注釈に突っ込んだ通りだが・・・

 両紙社説とも、言いたいところは「普天間基地問題を忘れるな」と言うところだろう。ルーピーが退陣してからこの方、「ケンガイダァコクガイダァ」とアホダラ経を唱えていた( 今も唱えているが)社民党も政権与党を追い出されたことだし、「最低でも県外」と言うお題目が鳩山の「民主党手としての(勝手な口)約束(民主党公式見解)」であると認めたくない( であろう)両紙としては、折に触れて社説にでもしないと安心できないのだろう。尤も、私に言わせれば「両紙が安心」できるだけの、自己満足に終らせるべきものではあるが。
 
普天間基地移設問題シリーズ(26)までの記事は以下URLに独立させた。 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32456004.html
(27) 鳩山首相の負の遺産―普天間基地移設問題経緯(27)―  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32800905.html
URL: http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32800999.html
(28) 選挙対策あって政策なし―普天間基地移設問題の経緯(28)―  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33419360.html
 今回ことに凄まじいのは琉球新報社説である。何しろ「外交構想力」で「基地をなくして」しまおうと言うのだから、正にジョン・レノンの「イマジン」の世界。つまりは非現実的だ。豹にその斑を全て洗い流し、ジャージー種の牛と同じ仕事に就けと要求している。ま、先行記事にもした通り、過激は回教テロリストに「世界市民の自覚」を求めてしまえるぐらいだから、何でもありだろう。
 
四大紙+五紙社説比較―911テロ十年 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35963164.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35963178.html