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先行記事では現・財務相で、次期首相レースへの出馬も取り沙汰される渦中の人・野田佳彦の「A級戦犯と呼ばれた人たちは戦争犯罪人ではない」とする質問主意書を再確認した事に対する反応として、産経と朝日の社説を並べ、鮮やかな対比を見せると共に我が意見(*1)を開陳したのであるが、同じ題材はその先行記事で触れたとおり、琉球新報及び赤旗でも取り上げている。
朝日vs産経 社説比較 野田財務省「A級戦犯は戦争犯罪人ではない」発言 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35819017.html
無論、まごう事なき共産党の当の口舌=宣伝機関たる機関紙「赤旗」と、朝日と並ぶ赤新聞である琉球新報の社説だ。私の意見とは全く異なるのは明らかだが、異論異説を排さないのは日本書紀以来の日本人の知恵。先ずはご一読願おうか。
「一書に曰く」-日本書紀に見る、異説を排さぬ知恵- http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/21306445.html
朝日vs産経 社説比較 野田財務省「A級戦犯は戦争犯罪人ではない」発言 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35819017.html
無論、まごう事なき共産党の当の口舌=宣伝機関たる機関紙「赤旗」と、朝日と並ぶ赤新聞である琉球新報の社説だ。私の意見とは全く異なるのは明らかだが、異論異説を排さないのは日本書紀以来の日本人の知恵。先ずはご一読願おうか。
「一書に曰く」-日本書紀に見る、異説を排さぬ知恵- http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/21306445.html
<注釈>
(*1) それは相当部分が産経と重複するが
転載開始=============================================
琉球新報社説 戦争犯罪人発言 摩擦拡大防ぐ冷静対応を
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-180638-storytopic-11.html
2011年8月18日 Tweet
戦後67年目に入って日を置かずに、日韓関係に波風が立っている。
終戦記念日の15日、野田佳彦財務相が「A級戦犯と呼ばれた人たちは戦争犯罪人ではない」とする持論を堅持する姿勢を示した。
これに対し、韓国政府は、朝鮮半島の植民地支配など、侵略の歴史を否定しようとする「不適切な言動だ」と反発している。日韓併合100年に関する菅直人首相談話とも相いれないとしている。
中国は野田氏が従来の立場を再確認した事実を冷静に報じた。この問題をめぐる日韓のあつれきが強まらないよう、野田氏には誠実な対応を、韓国側には冷静な対応を求めたい。
戦犯に問われた人々をめぐっては、戦勝国側が一方的に戦争責任を裁く構図だったとして、公平性を欠くとする主張がある。
しかし、「平和」や「人道」に対する罪で重大戦争犯罪人(A級戦犯)として裁かれたA級戦犯28人が、侵略戦争に突き進んだ指導層の中枢にいたことは間違いない。
野田氏は2005年の政府への質問主意書で同じ趣旨を記していた。終戦記念日の節目に「変わりない」と言及したことで、韓国を刺激する格好となった。
韓国政府は閣僚が直接言及せず、外交通商省の当局者論評にとどめた。抑制的な反応だが、民主党代表選に出馬する野田氏を次期首相の有力候補とにらみ、歴史認識をけん制する意図があるだろう。
政府は05年10月、小泉純一郎首相名の答弁書で戦犯に関し、「国内法に基づいて言い渡された刑ではない」と記して「戦争犯罪人」でないと受け取れる見解を示し、維持されている。
韓国側はこうした経緯も把握した上で、自国民の感情に配慮した対応を優先したように映る。韓国紙は即座に反応し、「軍国主義的な歴史観」と非難している。
戦争の歴史に向き合う誠実さの尺度として、「戦争犯罪人」論争がクローズアップされ、摩擦を広げることは日韓にとって生産的ではないだろう。
伝統や文化に誇りを持つナショナリズムには一定の健全さが宿るが、他国の民の痛みに寄り添わずに領土や歴史認識で火花を散らすナショナリズムには、政治の営みで収めきれない危うさがある。
日中韓の共通教科書の作成など、歴史観の隔たりを埋める地道な作業を加速させることも求められる。
「しんぶん赤旗」主張 野田財務相発言 戦争犯罪の否定は許されない
野田佳彦財務相が終戦記念日の記者会見で、戦後の「東京裁判」で「A級戦犯」として裁かれた人たちは「戦争犯罪人ではない」と発言し、韓国政府などから「侵略の歴史を否定しようとする不適切な言行」と批判されています。野田氏の発言は、侵略戦争を美化する靖国神社への参拝を繰り返した小泉純一郎首相(当時)に対してかつて提出した質問主意書についての記者の質問に答えたものですが、現職の閣僚で民主党の代表選にも出馬予定の野田氏が、終戦記念日という日にこうした発言をすること自体、侵略戦争への反省のなさを示すものです。靖国参拝をけしかける
野田氏は、小泉政権時代の2005年10月と翌06年6月にこの問題での質問主意書を提出しています。その中身は、小泉首相が靖国神社への参拝について、「軍国主義を美化するものではない」とのべ、靖国神社に合祀(ごうし)されている「A級戦犯」は「戦争犯罪人であるという認識をしている」と発言したのに対し、それを否定する立場でおこなわれたものです。いわば、いいわけして靖国参拝を合理化しようとした小泉首相に対し、靖国神社に参拝するなら「A級戦犯」は「戦争犯罪人ではない」と認めて、堂々と参拝すべきだとけしかけたものでした。そのことは質問主意書のなかで野田氏自身、「A級戦犯」を「戦争犯罪人」と認める限り「戦争犯罪人が合祀されている靖国神社への参拝自体を軍国主義の美化とみなす論理を反駁(はんばく)できない」「(戦争犯罪人でないと認めれば)参拝に反対する論理は…破綻」としていることから明らかです。しかし、野田氏が質問主意書のなかで「A級戦犯」が戦争犯罪人ではない根拠としてあげていたのは、「A級戦犯」を裁いた「東京裁判」(極東国際軍事裁判)そのものを否定する立場からの批判や、日本が1951年に講和条約を結んだあと自民党などが強行した国会決議で「名誉回復」されているというもので、自民党などタカ派勢力が繰り返してきたものばかりです。さすがに当時の小泉政権も、日本は講和条約で国際軍事裁判を受諾していると、野田氏の見解に全面同調はしませんでした。「東京裁判」で「A級戦犯」やその容疑者として裁かれた、東条英機元首相ら戦争当時の政府・軍部首脳が、2000万人を超すアジア諸国民と310万人以上の日本国民を犠牲にした戦争の責任を問われる立場にあったことは明白です。「東京裁判」は天皇を最初から免罪しているなどの問題はありましたが、日本の戦争犯罪を追及したことは歴史的事実です。だからこそ、戦後の日本政府も講和にあたってその裁判を受け入れ、「A級戦犯」は戦争犯罪人であることを否定してこなかったのです。野田氏のような主張が、政府・軍部首脳の戦争責任を免罪し、結局は日本の侵略戦争と植民地支配の歴史を否定することになるのは明らかです。閣僚の資格が問われる
野田氏が現職の閣僚であり、次期首相になるかもしれない民主党の代表候補の一人であることは重大です。野田氏は誤った発言を撤回し、閣僚を辞任すべきです。野田氏を閣僚に任命した菅直人首相と、民主党の責任も、当然問われることになります。
=================================================転載完了
他山の石、以って玉を攻む
さて、如何であろうか。
正直なところ、琉球新報も赤旗もほぼ予想通りの反応で、特に赤旗の方は正に「ステレオタイプ」の条件反射的反応。「太平洋戦争は日本の侵略戦争だった。」「A級戦犯たちと天皇はその侵略戦争を指導したから戦争犯罪は明白だ。」「その戦争犯罪を否定するような閣僚は辞任すべきだ。」イヤ実に分かりやすい。田母神空幕長(当時)が「日本は侵略国家ではなかった」と投稿しただけで更迭されてしまった田母神論文事件と全く同じパターンだ。
だが、時の航空自衛隊航空幕僚長と言う制服組の田母神氏とは違って今回は現財務省にして次期首相候補の一人、何よりも民主党議員だものだから、田母神空幕長(当時)の様な「マスコミ上げての一斉攻撃」にはなっていない。
琉球新報社説を簡潔に要約するならば、「野田発言によって日韓・日中に波風が立つのは不毛だから、日中韓の共通教科書の作成など、歴史観の隔たりを埋める地道な作業を加速せよ。」であろう。無論これはこれで笑止千万ではある。「中韓共通教科書」は日本の悪口ばかりであろうし、朝鮮戦争は記述されない事は賭けても良い。況や「日中韓共通教科書」なんてものは物理的に成立し得ないことは、日中及び日韓の「歴史共同研究」の顛末からも余りにも明らかだ。
中国共産党政権は真理省を目指す―「日中歴史研究」によせて― http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31587430.html
そんな「地道な作業を加速しろ」と言う事は、「そんな事は不可能だ」と言っているようなものであり、琉球新報の主張もまた朝日と同様に「日中・日韓に波風を立てるな。」と言う諌言に見せかけた脅迫ではあろうが、赤旗のような「野田財務相更迭論」にはなっていないから、田母神空幕長(当時)更迭劇の頃よりは、マシな状態である。
「歴史の日中韓共同教科書」なんておためごかしを持ち出すだけあって、琉球新報の歴史観が大陸や半島寄りなのは何時ものことではあるし、朝日や赤旗と私とでは人種が違うのだから、歴史観が大いに懸け離れているのも理の当然なのであるが、それにしても・・・
私は所謂「田母神論文」の主張「日本は侵略国家ではなかった」を支持するものである。その理由は、先の大戦即ち大東亜戦争(太平洋戦争)が少なくとも一面「白人の植民地と化された有色人種世界の人種差別からの解放戦争」と言う意義を持つと考えることと、仮に日本が「日本の植民地を求めて戦争を始めた」としてもそれは「植民地の争奪戦」にしか過ぎず、独立した国家や民族に対する侵略には当たらないこと、さらには「大東亜共栄圏」「八紘一宇」「五族共和」と言うキャッチフレーズを掲げて実際に戦争を実行した事に意義を見出すからである。
正直なところ、琉球新報も赤旗もほぼ予想通りの反応で、特に赤旗の方は正に「ステレオタイプ」の条件反射的反応。「太平洋戦争は日本の侵略戦争だった。」「A級戦犯たちと天皇はその侵略戦争を指導したから戦争犯罪は明白だ。」「その戦争犯罪を否定するような閣僚は辞任すべきだ。」イヤ実に分かりやすい。田母神空幕長(当時)が「日本は侵略国家ではなかった」と投稿しただけで更迭されてしまった田母神論文事件と全く同じパターンだ。
だが、時の航空自衛隊航空幕僚長と言う制服組の田母神氏とは違って今回は現財務省にして次期首相候補の一人、何よりも民主党議員だものだから、田母神空幕長(当時)の様な「マスコミ上げての一斉攻撃」にはなっていない。
琉球新報社説を簡潔に要約するならば、「野田発言によって日韓・日中に波風が立つのは不毛だから、日中韓の共通教科書の作成など、歴史観の隔たりを埋める地道な作業を加速せよ。」であろう。無論これはこれで笑止千万ではある。「中韓共通教科書」は日本の悪口ばかりであろうし、朝鮮戦争は記述されない事は賭けても良い。況や「日中韓共通教科書」なんてものは物理的に成立し得ないことは、日中及び日韓の「歴史共同研究」の顛末からも余りにも明らかだ。
中国共産党政権は真理省を目指す―「日中歴史研究」によせて― http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31587430.html
そんな「地道な作業を加速しろ」と言う事は、「そんな事は不可能だ」と言っているようなものであり、琉球新報の主張もまた朝日と同様に「日中・日韓に波風を立てるな。」と言う諌言に見せかけた脅迫ではあろうが、赤旗のような「野田財務相更迭論」にはなっていないから、田母神空幕長(当時)更迭劇の頃よりは、マシな状態である。
「歴史の日中韓共同教科書」なんておためごかしを持ち出すだけあって、琉球新報の歴史観が大陸や半島寄りなのは何時ものことではあるし、朝日や赤旗と私とでは人種が違うのだから、歴史観が大いに懸け離れているのも理の当然なのであるが、それにしても・・・
私は所謂「田母神論文」の主張「日本は侵略国家ではなかった」を支持するものである。その理由は、先の大戦即ち大東亜戦争(太平洋戦争)が少なくとも一面「白人の植民地と化された有色人種世界の人種差別からの解放戦争」と言う意義を持つと考えることと、仮に日本が「日本の植民地を求めて戦争を始めた」としてもそれは「植民地の争奪戦」にしか過ぎず、独立した国家や民族に対する侵略には当たらないこと、さらには「大東亜共栄圏」「八紘一宇」「五族共和」と言うキャッチフレーズを掲げて実際に戦争を実行した事に意義を見出すからである。
何しろ当時の地球上には、白人相手にそんな戦争を仕掛けることが出来る主体は大日本帝国しかなかったのだし、結局大日本帝国は敗れたものの、「大東亜共栄圏」「八紘一宇」「五族共和」などが宣伝文句として目指した理想=人種差別の撤廃は相当程度実現しているのである。その実現までの課程に大東亜戦争(太平洋戦争)が相当程度寄与していると考えるし、逆に我が国がハルノートを受託するなり何なりで大東亜戦争(太平洋戦争)を回避したとするならば、我が国の安寧と発展と言う意味では現状の歴史以上のものがあったかも知れないが、全有色人種の人種差別からの開放と言う意味では大いに現状より後退していたであろうと想像するが故に、敗れたりとは言え、敗れると予想できたとは言え、時には敗れたればこそ、大東亜戦争(太平洋戦争)に意義を痛感するのである。
であるならば、
この目も眩むばかりの私と朝日・琉球新報・赤旗の間の歴史認識ギャップを目の当たりにしては、章題にしたようなこれらの社説と言う異説=他山の石を以って「玉を攻む」=「我が意見・思想を研鑽する」事は、出来そうにないのである。
「私の歴史観」観 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/21076216.html