応援いただけるならば、クリックを⇒ https://www.blogmura.com/
散々繰り返しているところだが、私は鉄道マニア・いわゆる「テッちゃん」ではない。(*1)
そう繰り返しながらも鉄道に関する記事をそこそこアップしているのは、一つには日本の新幹線に対する誇りであり、もう一つには世界的には斜陽ないし衰退産業となっている鉄道事業が我が国では盛大に花開いている(*2)と言うこれまた誇りである。
つまりは、私のような鉄道マニアならぬ者でも鉄道について熱く語りたくなるほど、日本の鉄道と言うのは御国自慢のタネであるから、だ。
で、引用したAFP記事が報じるのは、その鉄道の利用距離等の世界ランキング。「スイス公共交通情報サービス(Swiss Public Transport Information Service)」の発表だそうだから、そう大嘘や大ボラではない程度の権威はありそうに思える。元になったデータは「国際鉄道連合(International Union of Railways)のデータ」だそうだから、こちらもそれらしい組織名だ、とは言える。
その発表された中身と言うのが以下の通り。
1> 各国の国民1人当たりの鉄道利用距離(年間)を比較したランキングで、
2>トップはスイスの2258キロ、2位が日本の1910キロだった。
そう繰り返しながらも鉄道に関する記事をそこそこアップしているのは、一つには日本の新幹線に対する誇りであり、もう一つには世界的には斜陽ないし衰退産業となっている鉄道事業が我が国では盛大に花開いている(*2)と言うこれまた誇りである。
つまりは、私のような鉄道マニアならぬ者でも鉄道について熱く語りたくなるほど、日本の鉄道と言うのは御国自慢のタネであるから、だ。
で、引用したAFP記事が報じるのは、その鉄道の利用距離等の世界ランキング。「スイス公共交通情報サービス(Swiss Public Transport Information Service)」の発表だそうだから、そう大嘘や大ボラではない程度の権威はありそうに思える。元になったデータは「国際鉄道連合(International Union of Railways)のデータ」だそうだから、こちらもそれらしい組織名だ、とは言える。
その発表された中身と言うのが以下の通り。
1> 各国の国民1人当たりの鉄道利用距離(年間)を比較したランキングで、
2>トップはスイスの2258キロ、2位が日本の1910キロだった。
3> 3位はデンマークの1322キロ、4位はフランスの1320キロだった。
4> 乗車回数で見るとトップが入れ替わり、1位が日本で1人当たり年間69回、次いでスイスが50回、デンマークが35回だった。
即ちタイトルにもしたとおり、日本の国民一人当たり年間鉄道距離利用距離は世界第二位で、利用回数では世界最高。ライバルはスイス、と言う事になっている。
その報道結果の内、順位はまあ、納得できるのだが、発表される数値やライバルがスイスであるとの情報を考え合わせると、眉に唾をつけたくなってくる。
先ず調査方法から疑えて来てしまう。例えば、世論調査でよくあるRDD法、ランダムに発生させた電話番号によるアンケート調査か何かで貴方のところに電話がかかってきて、「昨年一年間の鉄道利用回数と鉄道利用距離をお答え下さい。」と尋ねられたとしたら、貴方は答えられるだろうか。それも正確に。
通勤通学に使っている分の鉄道利用は、そこそこ正確に計算できそうだ。出席/出社日数×通勤/通学距離で、多少の寄り道や休みがあってもそう大きな誤差は出まい。だが、日々の買い物や休日のショッピングとかになるとかなり怪しそうだ。移動距離的に効きそうなのは旅行だが、家族旅行や社員旅行のようイベント分は計算できそうだが、出張なんかを勘定しようとしたら、もういけない。言い換えれば、自己申告による「利用回数・利用距離の調査」は、その精度は甚だ怪しいと感じざるを得ない。無論、国際鉄道連合が斯様な自己申告制の調査を行なったとは限らず、専門の調査員なりモニター要員なりを使った可能性もあるし、その方が精度良い調査結果が得られそうだ。
それがあらぬか、上記2>の通り、世界第二位とされる日本の国民一人当たり鉄道利用距離は年間で2000kmを切っており、世界最高とされる利用回数では70回程度。即ち平均して5日に1回程度の利用回数で、平均利用距離は1回当たり約30kmしかない。「往復」を1回と数えるのか2回と数えるのか、移動距離としてはどうかなどの疑義はあるが、「終末に日帰り小旅行、或いは都心部へのショッピング」と言った程度の利用率と言う事になる。
そう言う鉄道利用の仕方が一つの典型ではありそうだが、帰省はじめとする長距離鉄道旅行や出張、或いは毎日の通勤通学(*3)がこの数字の中に含まれると、俄かに信じ難い。例えば通勤通学は毎月20日として年間240回あり、毎回の移動距離も10kmはありそうだ。だとすると「鉄道利用通勤通学者の平均年間利用回数は240回以上で利用距離は2400km」は固い数字と思われる。上記2>~4>で発表されている数字と比べると、利用距離はまだしも、利用回数の乖離はちょっとしたものだ。勿論、鉄道利用の通勤通学者ばかりではないから、この数字が全国民平均と言う訳では絶対にないが。
それを言うならば、報じられている「国民一人当たり年間鉄道利用回数」は上記4>の通り、2位のスイスで50回、3位のデンマークで35回。何カ国を調査したのか不明ではあるが、トップ10から外れたら年間利用回数が一桁になりそうな勢いだ。これはこの調査で言う「鉄道利用」が通勤通学や日常の買い物のような利用法を除いて、観光や旅行に限定している可能性さえ示唆している・・・今度は「日本平均で一人当たり年70回」と言う頻度が一寸信じ難くなってくるが。
「スイスがライバル」と言うのも判ったような判らない様な話だったが、これはわが不明を恥じる他ない。我が国同様国土の大半が山地で海に囲まれない分我が国より鉄道敷設は不利と考えたが、wikipediaによれば「我が国の九州より少し小さい国土に、九州の2倍の鉄道密度」なのだそうだ。私は鉄道マニアではないので、こんな基礎知識も初めて知るところだ。尤もスイスの鉄道も、日本以外の鉄道のご他聞にもレズ経営は基本的に赤字で独立採算が採れず、政府や地方自治体の補助金頼みだそうだ。正直なところ、「勝ったな。」と思ってしまう。
私の歴史観シリーズ冒頭にも記したとおり「御国自慢」と言うのは人間の原初的な感情だ。だから傍から見るとつまらない事・下らない事でも御国自慢のタネになるし、そんなつまらない事・下らない事でする御国自慢と言う奴は、微笑ましいものではあっても嘲笑や罵倒の対象には( あまり)ならない。
「私の歴史観」観 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/21076216.html
であるならば、引用したAFP通信報じる「国民1人当たりの鉄道利用距離(年間)で日本は2位。鉄道利用回数では1位」と言う報道には、敢えて断言してしまおうではないか。
日本の鉄道は世界一ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!
繰り返すが、私は鉄道マニアでもなければ、鉄道ファンでもない。
だが、一人の血の赤い日本人として、日本ファンである事は喜んで認めるし、宣言する。
その報道結果の内、順位はまあ、納得できるのだが、発表される数値やライバルがスイスであるとの情報を考え合わせると、眉に唾をつけたくなってくる。
先ず調査方法から疑えて来てしまう。例えば、世論調査でよくあるRDD法、ランダムに発生させた電話番号によるアンケート調査か何かで貴方のところに電話がかかってきて、「昨年一年間の鉄道利用回数と鉄道利用距離をお答え下さい。」と尋ねられたとしたら、貴方は答えられるだろうか。それも正確に。
通勤通学に使っている分の鉄道利用は、そこそこ正確に計算できそうだ。出席/出社日数×通勤/通学距離で、多少の寄り道や休みがあってもそう大きな誤差は出まい。だが、日々の買い物や休日のショッピングとかになるとかなり怪しそうだ。移動距離的に効きそうなのは旅行だが、家族旅行や社員旅行のようイベント分は計算できそうだが、出張なんかを勘定しようとしたら、もういけない。言い換えれば、自己申告による「利用回数・利用距離の調査」は、その精度は甚だ怪しいと感じざるを得ない。無論、国際鉄道連合が斯様な自己申告制の調査を行なったとは限らず、専門の調査員なりモニター要員なりを使った可能性もあるし、その方が精度良い調査結果が得られそうだ。
それがあらぬか、上記2>の通り、世界第二位とされる日本の国民一人当たり鉄道利用距離は年間で2000kmを切っており、世界最高とされる利用回数では70回程度。即ち平均して5日に1回程度の利用回数で、平均利用距離は1回当たり約30kmしかない。「往復」を1回と数えるのか2回と数えるのか、移動距離としてはどうかなどの疑義はあるが、「終末に日帰り小旅行、或いは都心部へのショッピング」と言った程度の利用率と言う事になる。
そう言う鉄道利用の仕方が一つの典型ではありそうだが、帰省はじめとする長距離鉄道旅行や出張、或いは毎日の通勤通学(*3)がこの数字の中に含まれると、俄かに信じ難い。例えば通勤通学は毎月20日として年間240回あり、毎回の移動距離も10kmはありそうだ。だとすると「鉄道利用通勤通学者の平均年間利用回数は240回以上で利用距離は2400km」は固い数字と思われる。上記2>~4>で発表されている数字と比べると、利用距離はまだしも、利用回数の乖離はちょっとしたものだ。勿論、鉄道利用の通勤通学者ばかりではないから、この数字が全国民平均と言う訳では絶対にないが。
それを言うならば、報じられている「国民一人当たり年間鉄道利用回数」は上記4>の通り、2位のスイスで50回、3位のデンマークで35回。何カ国を調査したのか不明ではあるが、トップ10から外れたら年間利用回数が一桁になりそうな勢いだ。これはこの調査で言う「鉄道利用」が通勤通学や日常の買い物のような利用法を除いて、観光や旅行に限定している可能性さえ示唆している・・・今度は「日本平均で一人当たり年70回」と言う頻度が一寸信じ難くなってくるが。
「スイスがライバル」と言うのも判ったような判らない様な話だったが、これはわが不明を恥じる他ない。我が国同様国土の大半が山地で海に囲まれない分我が国より鉄道敷設は不利と考えたが、wikipediaによれば「我が国の九州より少し小さい国土に、九州の2倍の鉄道密度」なのだそうだ。私は鉄道マニアではないので、こんな基礎知識も初めて知るところだ。尤もスイスの鉄道も、日本以外の鉄道のご他聞にもレズ経営は基本的に赤字で独立採算が採れず、政府や地方自治体の補助金頼みだそうだ。正直なところ、「勝ったな。」と思ってしまう。
私の歴史観シリーズ冒頭にも記したとおり「御国自慢」と言うのは人間の原初的な感情だ。だから傍から見るとつまらない事・下らない事でも御国自慢のタネになるし、そんなつまらない事・下らない事でする御国自慢と言う奴は、微笑ましいものではあっても嘲笑や罵倒の対象には( あまり)ならない。
「私の歴史観」観 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/21076216.html
であるならば、引用したAFP通信報じる「国民1人当たりの鉄道利用距離(年間)で日本は2位。鉄道利用回数では1位」と言う報道には、敢えて断言してしまおうではないか。
日本の鉄道は世界一ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!
繰り返すが、私は鉄道マニアでもなければ、鉄道ファンでもない。
だが、一人の血の赤い日本人として、日本ファンである事は喜んで認めるし、宣言する。
<注釈>
(*1) 無論「鉄子」でもないことは言うまでもなかろう。(*2) 特に、日本の都市部に多く見られる私鉄に「世界に艦たる鉄道事業の華」を見る事ができる。それは、鉄道事業が経営的に成り立っている証左に他ならない。世界的にはこれは稀有な事例なんだそうだ。
無論、鉄道は知らせて人や物を運ぶばかりが鉄道事業ではなく、その沿線を中心とした都市開発や商業化も含めての多角経営こそが私鉄事業であろうが、一方でそんな私鉄事業が複数隣接する大都市部は、私鉄同士や国鉄を含めた市場経済的競争の恩恵を享受しやすくしている。(*3) 無論、鉄道を使わない通勤・通学者も相応に居るのは承知だが。