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中国浙江省温州市で7月23日に起きた高速鉄道列車の追突事故を受けて、25日、26日の両日に各紙が社説で取り上げている。散々繰り返すとおり、私はいわゆる「テッチャン」=鉄道マニアでは無く、せいぜいが新幹線(※1)ファンでしかない。
今回取り上げるのは四大紙+産経のレギュラーメンバー五紙に東京を加えた六紙。各紙社説タイトルとURLは以下の通り。
(1)産経 中国高速鉄道事故 安全置き去りの国威発揚 http://sankei.jp.msn.com/world/news/110726/chn11072603130004-n1.htm
(2)日経 理解しがたい中国の高速鉄道事故対応 http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE1E0EAEAEBE7E7E2E0E4E2E5E0E2E3E38297EAE2E2E3?n_cid=DSANY001
(3)読売 中国高速鉄道 安全軽視が招いた大事故だ http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20110724-OYT1T00746.htm?from=any
(4)毎日 中国鉄道事故 安全より国威発揚優先 http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/archive/news/20110726ddm005070169000c.html
(5)朝日 中国鉄道事故―背伸びせず原因究明だ http://www.asahi.com/paper/editorial20110725.html?ref=any
(6)東京 中国高速鉄道禍 心配していたことが http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011072502000062.html
例によって比較表の評価項目は、産経と朝日の社説を横目で見ながら決めた。
(1) 事故の原因
(2) 事故の背景
(3) 事故への対処
(4) 中国の取るべき対処
(5) 日本の取るべき対処
(6) その他留意事項

比較表の方は例によって、朝日の方の主張を赤字で、産経の方の主張を青字で、両紙にはない主張で各紙独自の物は太字下線で示した。
さて、出来上がった表を一覧すると・・・余り面白くない。
理由の一つは「中国高速鉄道の事故」と言う、それ自体の評価は余り割れそうにない事象であるからだろう。例えば、評価項目(2)「事故の背景」として中国高速鉄道が、日本、ドイツ、フランスなど高速鉄道先進国からの外国技術寄せ集め「寄せ木細工」「竹に木を接ぐやり方」である事を上げる点では、それこそ「産経から朝日まで」ほぼ共通している。尤も、その他の背景として「安全性軽視」「完成を急いだ突貫工事や汚職(に伴う手抜き工事)」等にも触れるのが産経や読売であるのに対し、朝日はこららの背景について「~と言う説もある」という間接員用で済ましている。朝日としては、社説では滅多に中国様の悪口は言えない、と言うところか。
それがあらぬか、評価項目(1)「 事故の原因」についても、朝日は「現情判らない」で済ましている。尤もこれは、朝日が本件を社説としたのが産経などより一日早い事も影響していようし、逆に一日遅れた産経は直接の事故現任には触れていない。
また、読売のように「安全運行の管理に重大な欠陥」を指摘しつつも、事故の直接原因については中国当局の発表「落雷による」をそのまま鵜呑みにすると言うのも正しい態度とは言えまい。日経のように「落雷が原因ならば、他の車両も停止したはずで=追突は発生しないはず」と指摘するのが正しい社説という物だろう。
評価項目(3)「事故への対処 」に触れているのは産経、日経、毎日の三紙のみで、実質「列車事故後対処の問題点」となっており、事故列車を( それもあろうことか追突した運転席を)現地で埋立手しまったり、原因究明も対策も無しに営業運転を再開したりと言う中国鉄道当局への疑義や批判である。当然ながら、朝日他はこの項目への言及がない。
比較的分かれたのは評価項目(4)「 中国の取るべき対処」で、産経が今回事故とを中国共産党一党独裁政権の人命軽視にまで遡及して論じているのに対し、毎日の汚職体質改善の訴えでも相当手ぬるいし、日経は逆にその中国共産党指導部の直卒で事故原因究明を期待し、読売は鉄道総点検を求めるというのも、如何にもピントはずれ、少なくともピンぼけだ。
況わんや、「中国の海外ビジネス」即ち「中国高速鉄道の輸出」に対する悪影響を心配しつつ共産党トップの権力争いに触れる東京はまだしも、「高速鉄道の安全を確保しないと『技術の安全さを危ぶむ、中国リスク論さえ招きかねない。 』」等と結論付ける朝日は論外だ。。朝日周辺では未だに「菅直人の首相続投支持不支持が相半ば」する操舵から、特異な人間集団であることは間違いないが、「中国リスク論」さえ未だに御法度らしいのだから恐れ入る他無い。
「中国高速鉄道事故の背景には、外国導入技術の寄せ集めがある(と言う説もある by朝日 )」
それがあらぬか、評価項目(1)「 事故の原因」についても、朝日は「現情判らない」で済ましている。尤もこれは、朝日が本件を社説としたのが産経などより一日早い事も影響していようし、逆に一日遅れた産経は直接の事故現任には触れていない。
また、読売のように「安全運行の管理に重大な欠陥」を指摘しつつも、事故の直接原因については中国当局の発表「落雷による」をそのまま鵜呑みにすると言うのも正しい態度とは言えまい。日経のように「落雷が原因ならば、他の車両も停止したはずで=追突は発生しないはず」と指摘するのが正しい社説という物だろう。
評価項目(3)「事故への対処 」に触れているのは産経、日経、毎日の三紙のみで、実質「列車事故後対処の問題点」となっており、事故列車を( それもあろうことか追突した運転席を)現地で埋立手しまったり、原因究明も対策も無しに営業運転を再開したりと言う中国鉄道当局への疑義や批判である。当然ながら、朝日他はこの項目への言及がない。
比較的分かれたのは評価項目(4)「 中国の取るべき対処」で、産経が今回事故とを中国共産党一党独裁政権の人命軽視にまで遡及して論じているのに対し、毎日の汚職体質改善の訴えでも相当手ぬるいし、日経は逆にその中国共産党指導部の直卒で事故原因究明を期待し、読売は鉄道総点検を求めるというのも、如何にもピントはずれ、少なくともピンぼけだ。
況わんや、「中国の海外ビジネス」即ち「中国高速鉄道の輸出」に対する悪影響を心配しつつ共産党トップの権力争いに触れる東京はまだしも、「高速鉄道の安全を確保しないと『技術の安全さを危ぶむ、中国リスク論さえ招きかねない。 』」等と結論付ける朝日は論外だ。。朝日周辺では未だに「菅直人の首相続投支持不支持が相半ば」する操舵から、特異な人間集団であることは間違いないが、「中国リスク論」さえ未だに御法度らしいのだから恐れ入る他無い。
「中国高速鉄道事故の背景には、外国導入技術の寄せ集めがある(と言う説もある by朝日 )」
「事故原因の究明・再発防止が重要だ」
上記二点はほぼ全紙の共通認識だから、余り差違は目立たない社説比較だが、それでも朝日社説のダメっぷりは、覆い隠しようがないな。
上記二点はほぼ全紙の共通認識だから、余り差違は目立たない社説比較だが、それでも朝日社説のダメっぷりは、覆い隠しようがないな。
<注釈>
(※1) 敢えて言えば、日本の新幹線限定の。 偉大なる先駆者-高速大量輸送鉄道 新幹線- URL: http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/24150218.html