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以下の先行記事で私は、福島原発事故という我が国最悪の原発事故にも拘らず未だ原発推進論である理由を述べた。
私の原発推進論 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35630668.html
その冒頭で私は、「私は福島原発事故を経てなお原発推進論者だ。」と宣言し、「いまどきこれを明言・公言する者は少数派であろう」と自己卑下して見せたが、どうもさほどの少数派でもなさそうだ。
上掲及び転載するのは、AFP通信伝える石原都知事へのインタビュー。AFP通信の記事は、そのSSや北朝鮮に対する偏向報道振りを別にすれば、記事の少なさと記事へのリンクが長期保存されるのが特徴である。http://www.afpbb.com へ行くと言うと、6年前の記事まで追える様になっているから、半年ばかりでリンクを切られてしまう日本の新聞とは一味違う。尤も、SSの公式発表鵜呑みにしてタダ右から左に流した「洋上テロ船Ady Gill号の最期」なんてあい矛盾する記事へのリンクもそのままだったりするから、仲々、見上げた物である。
そんなAFPの記事であれば、転載する必要は殆どないのであるが・・・まあ、ご一読願おうか。
私の原発推進論 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35630668.html
その冒頭で私は、「私は福島原発事故を経てなお原発推進論者だ。」と宣言し、「いまどきこれを明言・公言する者は少数派であろう」と自己卑下して見せたが、どうもさほどの少数派でもなさそうだ。
上掲及び転載するのは、AFP通信伝える石原都知事へのインタビュー。AFP通信の記事は、そのSSや北朝鮮に対する偏向報道振りを別にすれば、記事の少なさと記事へのリンクが長期保存されるのが特徴である。http://www.afpbb.com へ行くと言うと、6年前の記事まで追える様になっているから、半年ばかりでリンクを切られてしまう日本の新聞とは一味違う。尤も、SSの公式発表鵜呑みにしてタダ右から左に流した「洋上テロ船Ady Gill号の最期」なんてあい矛盾する記事へのリンクもそのままだったりするから、仲々、見上げた物である。
そんなAFPの記事であれば、転載する必要は殆どないのであるが・・・まあ、ご一読願おうか。
転載開始=======================================================================
日本に原発必要、核兵器持つべき 石原都知事インタビュー
http://www.afpbb.com/article/politics/2813094/7485972
2011年07月14日 16:37 発信地:東京東京都庁舎でAFPの取材に応じる石原慎太郎(Shintaro Ishihara)都知事(2011年6月28日撮影)。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO【7月14日 AFP】東京都の石原慎太郎(Shintaro Ishihara)知事(78)は、6月28日にAFPが行ったインタビューで、東京電力(Tepco)福島第1原子力発電所の事故を受けて原発に対する「一種のヒステリー」が起きると予想されるが、日本には原発がまだ必要だとの認識を示した。また、北朝鮮、ロシア、中国という「日本に敵意を持った」近隣国の存在を考慮すると、決して使用してはならないものの、日本は核武装するべきだとの考えを語った。■フランス人に出来て、なぜ日本人に出来ないのか4月の都知事選挙で再選された石原都知事は、原発について「管理さえしっかりしていれば、コストの面で、非常に安い電力を供給できる」と指摘。「これから選挙の時に、原子力発電所に関して一種のヒステリーが起きると思う」との見通しを示しつつ、電力供給の4分の3以上を原発でまかなっているフランスを例に挙げて「フランス人に出来ることがなぜ日本人に出来ないのか」と述べ、今後も日本には原発が必要との見方を示した。日本はこれまで電力の3割近くを原発に頼ってきた。東日本大震災を受けた原発停止による電力不足の懸念が広がるなか、東京都は都庁舎の節電目標を、国の求める15%をはるかに超える25%に設定。明かりをつける照明の数を減らすなど、さまざまな節電対策に取り組んでいる。■再生可能エネルギーには懐疑的石原氏は、ディーゼル車規制や気候変動対策方針の策定、排出量取引制度の導入、緑化計画など、環境政策では高い評価を受けている。2016年夏季五輪の招致活動でも、地球環境の大切さに焦点を当てた構想を前面に出した。だが、再生可能エネルギーについては、日本の産業界を支えるにはまだ未熟だと考えているという。「バイオマスは日本ではコストが高すぎる。太陽光はそんなもので、日本の産業はとても支えられない。風力発電は日本では案外効果が薄くて、特に落雷が多いので、すぐに壊れる」「そんなもので日本の、世界第3位の経済産業が担保されると思いますか」その上で石原氏は、原発の代替案として、東京湾の埋め立て地などに天然ガス発電所を新設する考えに言及。「環境問題でも石油よりも悪い影響の少ない天然ガスを使った装置を原発に見合うくらいのコストで、電力を供給できる可能性があります」と語った。■核武装で「日本の存在感が変わる」一方、核武装については、「日本は核兵器を持つべきだと思っています」と主張した。「持ったって、絶対に使えない。しかし日本が核兵器開発のためのコンピュータを使ってシミュレーションするだけで、日本の存在感は変わってくると思います」その理由について、石原氏は「日本みたいな国が、世界でどこにありますか。北朝鮮、ロシア、中国とこんな間近に日本に敵意を持った国が3つも国境を接してある、こういう危険なシチュエーションにある国は世界中に日本しかないと思います」と説明した。(c)AFP/Harumi Ozawa
==============================================================================転載完了
石原都知事発言―原発擁護論
如何であろうか。
AFP通信は石原都知事のインタビューを以下のように要約している。
> 福島第1原子力発電所の事故を受けて原発に対する「一種のヒステリー」が起きると予想されるが、
>日本には原発がまだ必要だとの認識を示した。
> また、北朝鮮、ロシア、中国という「日本に敵意を持った」近隣国の存在を考慮すると、
>決して使用してはならないものの、日本は核武装するべきだとの考えを語った。
つまりは原発擁護論と核武装論だ。原子力技術及び作動原理と言う共通項がある以上、原発と核兵器は相関があるのは自明なのだが、ことに電力会社を中心とする原発側がその相関を否定し続けてきたこともあり、一連の「脱原発」議論でもこの点に触れたのは少ない。僅かに「ドイツの脱原発は、脱核兵器にもつながっている」などと言う頓珍漢な言説が記憶にある程度だ。何が頓珍漢かと言うと、冷戦最前線であった西ドイツ転じてドイツ(*1)は核兵器保有国ではないが、核兵器を米国から「レンタル」する事として核攻撃能力は保有しており、この点は「冷戦終結」した現在も変わらないからである。「核兵器攻撃能力を保有しつつ脱核兵器」では「原子力技術を保有し、原発の輸出も企てるが自国だけは脱原発」と良い勝負かも知れないが、前者の方が根源的な矛盾を含んでいる事は明らかだろう(*2)。
逆にこの二つを関連付けてAFPインタビューに答え、原発擁護論と核武装論を掲げる石原都知事の言説は明快である。先行記事にした「私の原発推進論」よりも核武装・核兵器との相関を強く打ち出している事も認めざるを得ない。(*3)
以下に石原都知事の発言を#>をつけて引用しながら、順に考察しよう。
AFP通信は石原都知事のインタビューを以下のように要約している。
> 福島第1原子力発電所の事故を受けて原発に対する「一種のヒステリー」が起きると予想されるが、
>日本には原発がまだ必要だとの認識を示した。
> また、北朝鮮、ロシア、中国という「日本に敵意を持った」近隣国の存在を考慮すると、
>決して使用してはならないものの、日本は核武装するべきだとの考えを語った。
つまりは原発擁護論と核武装論だ。原子力技術及び作動原理と言う共通項がある以上、原発と核兵器は相関があるのは自明なのだが、ことに電力会社を中心とする原発側がその相関を否定し続けてきたこともあり、一連の「脱原発」議論でもこの点に触れたのは少ない。僅かに「ドイツの脱原発は、脱核兵器にもつながっている」などと言う頓珍漢な言説が記憶にある程度だ。何が頓珍漢かと言うと、冷戦最前線であった西ドイツ転じてドイツ(*1)は核兵器保有国ではないが、核兵器を米国から「レンタル」する事として核攻撃能力は保有しており、この点は「冷戦終結」した現在も変わらないからである。「核兵器攻撃能力を保有しつつ脱核兵器」では「原子力技術を保有し、原発の輸出も企てるが自国だけは脱原発」と良い勝負かも知れないが、前者の方が根源的な矛盾を含んでいる事は明らかだろう(*2)。
逆にこの二つを関連付けてAFPインタビューに答え、原発擁護論と核武装論を掲げる石原都知事の言説は明快である。先行記事にした「私の原発推進論」よりも核武装・核兵器との相関を強く打ち出している事も認めざるを得ない。(*3)
以下に石原都知事の発言を#>をつけて引用しながら、順に考察しよう。
1> 「管理さえしっかりしていれば、コストの面で、非常に安い電力を供給できる」
のっけから明快な主張である。「原発安全神話は崩壊した」だの「原発はもうう終わりだ」だの騒ぐ方々、或いは「原発の発電コストは実は高い」と信じる人には暴言には聞こえようが、私に言わせれば前者は「絶対安全原理主義」であり大世尾あらゆる工業製品とは相容れない存在であるし、後者は一種の陰謀論者だ。陰謀論者のほうが始末に悪いが、「発電コストが高いなら、態々原発を輸入する国のメリットは相当小さい筈。」とは言える。大体、一時期は「不正な税金投入で電力会社が潤う」ぐらいはあるかも知れないが、「発電コストが高い」は市場競争力が弱いということ。そんな発電方式はそうそう維持できる物ではない(*4)。資本主義の勝利万歳。
言い換えれば、私には上記1>の石原都知事発言は、極めて常識的に聞こえる。
2> 「これから選挙の時に、原子力発電所に関して一種のヒステリーが起きると思う」
これは私も懸念する所だ。殊に、そのヒステリーを起こし煽っているのが菅直人で、あわよくばその「脱原発」の風に乗って再び衆院選巨大勝利、一昨年夏の「民主党に本憲政史上最多の衆院議席数」と言う大勝利を目論んでいる節があり、ともすればその私にとっての悪夢の再来が現実化しかねないと思われるのだから、なおさらだ。そんな事態は起きてほしくないが、そんな事態を起こしかねないのが我が日本国民である事は、一昨年夏の衆院選で、イヤと言うほど思い知らされている。
そうであればこそ、こんな弱小ブログに我が意見を開陳したり、折々に質問状を叩きつけたりして、国民の啓蒙、せめてその発端となりうる議論に、努めているのだが。
> 電力供給の4分の3以上を原発でまかなっているフランスを例に挙げて
3> 「フランス人に出来ることがなぜ日本人に出来ないのか」
まさに然り。
4> 「バイオマスは日本ではコストが高すぎる。
5> 太陽光はそんなもので、日本の産業はとても支えられない。
6> 風力発電は日本では案外効果が薄くて、特に落雷が多いので、すぐに壊れる」
7> 「そんなもので日本の、世界第3位の経済産業が担保されると思いますか」
バイオマスについては先行する私の記事では取り上げなかった。正直、失念していたのだが、メタンガスなりアルコールなりにしてから後は火力発電と同じ事であるから、「火力発電の燃料供給源が一つ増える」だけのこと。石原都知事指摘のコストもさることながら、供給量が途轍もなく不安である。
そのほかの「再生可能な自然エネルギー」に対する石原都知事の指摘も正しい。現時点においてこれら自然エネルギーの問題点は先行記事で強調した供給の不安定よりも、供給絶対量の不足と高コストである。
以上の通り原発擁護論を唱える「我が戦友」石原都知事だが、唯原発には止まっていないようだ。
8> 「環境問題でも石油よりも悪い影響の少ない天然ガスを使った装置を
9> 原発に見合うくらいのコストで、電力を供給できる可能性があります」
早い話が火力発電所の増設だが、天然ガスを燃料として上記9>「原発に見合うぐらいのコストで」と言うところがポイントだろう。尤も先行記事で私が主張したとおり、天然ガスとて化石燃料であるから、石原都知事提案の新型火力発電所が魅力ある事は認めるものの、エネルギー資源の複数化・多様化の観点からはこの新型火力発電所とて「脱原発」の理由にはならない、と私は主張する。
のっけから明快な主張である。「原発安全神話は崩壊した」だの「原発はもうう終わりだ」だの騒ぐ方々、或いは「原発の発電コストは実は高い」と信じる人には暴言には聞こえようが、私に言わせれば前者は「絶対安全原理主義」であり大世尾あらゆる工業製品とは相容れない存在であるし、後者は一種の陰謀論者だ。陰謀論者のほうが始末に悪いが、「発電コストが高いなら、態々原発を輸入する国のメリットは相当小さい筈。」とは言える。大体、一時期は「不正な税金投入で電力会社が潤う」ぐらいはあるかも知れないが、「発電コストが高い」は市場競争力が弱いということ。そんな発電方式はそうそう維持できる物ではない(*4)。資本主義の勝利万歳。
言い換えれば、私には上記1>の石原都知事発言は、極めて常識的に聞こえる。
2> 「これから選挙の時に、原子力発電所に関して一種のヒステリーが起きると思う」
これは私も懸念する所だ。殊に、そのヒステリーを起こし煽っているのが菅直人で、あわよくばその「脱原発」の風に乗って再び衆院選巨大勝利、一昨年夏の「民主党に本憲政史上最多の衆院議席数」と言う大勝利を目論んでいる節があり、ともすればその私にとっての悪夢の再来が現実化しかねないと思われるのだから、なおさらだ。そんな事態は起きてほしくないが、そんな事態を起こしかねないのが我が日本国民である事は、一昨年夏の衆院選で、イヤと言うほど思い知らされている。
そうであればこそ、こんな弱小ブログに我が意見を開陳したり、折々に質問状を叩きつけたりして、国民の啓蒙、せめてその発端となりうる議論に、努めているのだが。
> 電力供給の4分の3以上を原発でまかなっているフランスを例に挙げて
3> 「フランス人に出来ることがなぜ日本人に出来ないのか」
まさに然り。
4> 「バイオマスは日本ではコストが高すぎる。
5> 太陽光はそんなもので、日本の産業はとても支えられない。
6> 風力発電は日本では案外効果が薄くて、特に落雷が多いので、すぐに壊れる」
7> 「そんなもので日本の、世界第3位の経済産業が担保されると思いますか」
バイオマスについては先行する私の記事では取り上げなかった。正直、失念していたのだが、メタンガスなりアルコールなりにしてから後は火力発電と同じ事であるから、「火力発電の燃料供給源が一つ増える」だけのこと。石原都知事指摘のコストもさることながら、供給量が途轍もなく不安である。
そのほかの「再生可能な自然エネルギー」に対する石原都知事の指摘も正しい。現時点においてこれら自然エネルギーの問題点は先行記事で強調した供給の不安定よりも、供給絶対量の不足と高コストである。
以上の通り原発擁護論を唱える「我が戦友」石原都知事だが、唯原発には止まっていないようだ。
8> 「環境問題でも石油よりも悪い影響の少ない天然ガスを使った装置を
9> 原発に見合うくらいのコストで、電力を供給できる可能性があります」
早い話が火力発電所の増設だが、天然ガスを燃料として上記9>「原発に見合うぐらいのコストで」と言うところがポイントだろう。尤も先行記事で私が主張したとおり、天然ガスとて化石燃料であるから、石原都知事提案の新型火力発電所が魅力ある事は認めるものの、エネルギー資源の複数化・多様化の観点からはこの新型火力発電所とて「脱原発」の理由にはならない、と私は主張する。
<注釈>
(*1) 冷戦最前線と言う立場は我が日本も同様のはずなのだが。さらには、現在も冷戦構造が連続しているという点で、ドイツよりも状況は悪い。
(*2) 前者は行動からして矛盾する。後者は思想・行動原理としては矛盾するが、行動は両立しうる。事実、ドイツはそのように行動すると宣言している。
(*3) 即ち、先行する記事 私の原発推進論 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35630668.html は、もっと核武装・核兵器に踏み込むべきであったと、反省している。
(*4) 左様、その原発の公称発電コストの6倍のコストがかかる太陽光発電が、土地をタダ提供され、発電電力を全て高価買い上げしてもらえる法律が成立してもなお経営的に成り立つか不透明であるように。
少なくとも公的な数字見る限り、現時点での太陽光発電は、あからさまな税金泥棒にしかなりえないのだ。
少なくとも公的な数字見る限り、現時点での太陽光発電は、あからさまな税金泥棒にしかなりえないのだ。