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 先行報道では細野豪志首相補佐官をゾンビ首相にして歩く政治空白・菅直人が「原発災害担当相として入閣させる意向」と報じられていた。正直なところ、「なんだよ。何とか委員会カントカ会議を乱立させてヤットコ整理だけしたかと思ったら、今度は大臣の乱立かよ。」と思ったが、どうもそれだけではないらしい。
 
転載開始==============================================================================

【放射能漏れ】
細野補佐官、原発担当相「打診受けていない」

  http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110627/plc11062718240012-n1.htm
2011.6.27 18:21
 
 福島第1原発事故について、記者会見する細野豪志首相補佐官=27日午後、東京・内幸町の東京電力本店
 菅直人首相が細野豪志首相補佐官を原発災害担当相として入閣させる意向を固めたことについて、細野首相補佐官は27日夕の政府・東電統合対策室の会見で、「(首相から入閣の)打診が来ていないので、仮定の話にはお答えできない」と述べた。
 閣内に原発担当相を置くことについても、「非常に高度な判断に基づくもので、仮定に基づく話なので答えられない」と言及を避けた。
 
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賭けようか。「管直人の思いつき、に5000点」

 真っ先に浮かぶ疑問は、「歩く政治空白」は兎も角として、自ら辞任すると言って危うく通ってしまいそうだった不信任決議を回避したがいまだに辞任しないどころか辞任の時期さえ明らかにしないゾンビ首相である菅直人が、新たな大臣を任命したり、内閣改造したりして、何の意味があるんだろうかと言う疑問だ。何したところで、次の大臣に交替するところでリセットだろう、と。
 
 次に考えたのは表題にもした通り。先日決定した復興担当相は、流石に以前報じられた「ビデオは見ずとも報告だけで尖閣諸島沖中国漁船「体当たり」攻撃は全てわかる」と豪語した「法相は二つだけ答弁すればよい」柳田元法相の返り咲きではなくなったものの、兼任の横滑り人事であったから、「原発担当相として新たな人材を登用して見せれば、浜岡原発停止要請の様に支持率回復に効果があるに違いない。」と言う思いつきだろう、と言う推測だ。
 
 推測にしか過ぎない。が、報じられるとおり細野氏自身が、
 
> 「(首相から入閣の)打診が来ていないので、仮定の話にはお答えできない」
 
と、先行報道を全面否定した形だ。
 無論、何らかの理由で細野氏が嘘をついている可能性はある。それも含めて考えられる可能性は、以下のケースだろう。
 
(1) 細野氏は正直に語っており、菅直人からの「原発担当相で入閣」打診を受けていない。
(2) 細野氏は菅直人からの「原発担当相で入閣」打診を受け、これを受諾したが、公表は時期尚早なので控えている。
(3) 細野氏は菅直人からの「原発担当相で入閣」打診を受けたが、これを拒否した。故に打診を受けたこと自体を秘密にしている。
 
 極当たり前だが、菅直人は細野氏に「原発担当相で入閣を打診」したかしないかの何れかであるし、細野氏はその打診を受諾したか拒否したかの何れかだ。打診がなければ受諾もヘッタクレもないのだから、上記の3ケースは基本的には「全ての場合を尽くしている。」全ての事象とは言い難い部分は、上記(2)及び(3)の場合の「原発担当相としての入閣を打診されたが、それを公表しない理由」だけだ。即ち細野氏が上記の報道で嘘をついた理由だけは、上記の場合分けで「全ての事象を尽くしては居ない。」
 で、ありそうなのはどのケースかと考えると・・・浜岡原発停止「要請」の例から言っても、章題にもした通り、上記(1)「タダの思いつきで当人に入閣の打診すらしていない。」であり、さらに邪推をめぐらすならば「菅直人自身がおよそありとあらゆる手段を用いても執着する大臣の座なのだから、細野氏だろうが誰だろうが「大臣で入閣」と言えばよもや拒否はすまい。」と言う権力志向、或いは「菅直人内閣ブランドに対する絶対の自信」が推定できる。
 
 ゾンビ首相の歩く政治空白が、権力志向と自信だけは人一倍どころか人百倍と言う所だ。
 
 ま、こんなのでも未だ支持率2割あると言うのだから、菅直人としては「脱原発旋風で巻き直し」とでも考えているのだろう。実際菅直人自らの功績の一つに「ベトナムへの原発輸出」をあげていた事をどういう訳か忘れ果てて「私は菅直人さんが脱原発に真剣に取り組むと信じています。マスコミの菅直人批判にはうんざりです。」等と抜かしてくれる間抜けも世の中には居るから、菅直人としては心強いばかりだろう。
 
 だが、もう少し捻って考えるならば。上記(1)以外のケースを考えるならば、ありうるのは・・・上記(3)しかないだろう。何しろ「原発担当相で入閣の意向」と先行報道があり、それに既に応諾しながら上記(2)のように嘘ついてまでそれを秘する理由が私には想像もつかない。一つだけあるとしたら、「菅直人自身が当該閣僚人事を発表したいが故に、細野氏にさえその発表を禁じた」場合だが、どちらにしてもその嘘はそう遠くない将来に明らかになるだろうから、細野氏は嘘をついてもその甲斐が余りない。
 
 だが、上記(3)ならば、細野氏にも嘘の吐き甲斐がある。上記(1)か(3)かが明らかにならなければ、菅直人にとっても、まだ都合の良い結果となる。
 
 そう、「大臣の座を餌にしても、首相補佐官一人入閣させられなかった。」と明らかにされるよりは、マシだろう。
 だが、ゾンビ首相の歩く政治空白では、その程度の「大臣の座と言う餌」であるし、況や「原発担当相」などと言う伴食大臣にして、真っ先に矢面に立たされそうな大臣ならばなおさらだろう。
 
 それにしても・・・ゾンビ首相の歩く政治空白の癖に、保身と責任回避の思いつきだけは天才的だな。菅直人。
 その意味では、「歴史に名を残す」事は確実であろうな。
 
 「首相にしてはいけない人物」の筆頭としてな。