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言うもサラナリであるが、私は福島原発事故以降も原発推進論者だ。
私の原発推進論が、東日本大震災とそれに伴う津波を受けた福島第一原発事故によって「小揺るぎもしていない」と言う事は残念ながら出来ない。全電力停止による影響が、かくも広範且つ長期にわたるとは予想していなかったし、使用済み核燃料貯蔵プールで水素爆発が発生したのも、私の原発に対する知見を新たにする事態であった。原子炉の燃料棒が早々にメルトダウンに到ったのも予想外ならば、メルトダウンして尚再臨界に到らずに済んでいるのは、冷却を優先して尽力している東電はじめとする現場の努力もさることながら、やはり僥倖といわざるを得ない事も認めよう。
それでも、菅直人がG8で如何に大口叩こうとも、否、管直人の大口なればなおの事、「自然エネルギーで電力需要の20%」なんてのは、とても今日明日の話ではないと断ぜられるし、新エネルギーの開発実用化普及も、節電省エネによる電力需要見直しも、一定の効果を認めるものの、「今日明日のエネルギーとして原発は不可欠」と言う私の主張を覆すものではなく、「せいぜい明後日がいくらか近づくくらい」と言うのは、以前にも書いたところだ。
ところが世の中、脱原発・反原発の主張がかますびしいのは諸兄ご承知の通り。殊にどういう訳か左翼陣営は原発がお嫌いだ。(*1)だから、朝日新聞、琉球新報、沖縄タイムスら赤新聞が反原発・脱原発で大いに活気付いているのは看過し難いほどだ。
今回取り上げる沖縄タイム社説もその一つ。タイトルからして「本気で原発推進なのか」と来ているから、これは私に対する挑発ないし問いかけとも取れる。
先ずはその社説をご一読願おうか。
私の原発推進論が、東日本大震災とそれに伴う津波を受けた福島第一原発事故によって「小揺るぎもしていない」と言う事は残念ながら出来ない。全電力停止による影響が、かくも広範且つ長期にわたるとは予想していなかったし、使用済み核燃料貯蔵プールで水素爆発が発生したのも、私の原発に対する知見を新たにする事態であった。原子炉の燃料棒が早々にメルトダウンに到ったのも予想外ならば、メルトダウンして尚再臨界に到らずに済んでいるのは、冷却を優先して尽力している東電はじめとする現場の努力もさることながら、やはり僥倖といわざるを得ない事も認めよう。
それでも、菅直人がG8で如何に大口叩こうとも、否、管直人の大口なればなおの事、「自然エネルギーで電力需要の20%」なんてのは、とても今日明日の話ではないと断ぜられるし、新エネルギーの開発実用化普及も、節電省エネによる電力需要見直しも、一定の効果を認めるものの、「今日明日のエネルギーとして原発は不可欠」と言う私の主張を覆すものではなく、「せいぜい明後日がいくらか近づくくらい」と言うのは、以前にも書いたところだ。
ところが世の中、脱原発・反原発の主張がかますびしいのは諸兄ご承知の通り。殊にどういう訳か左翼陣営は原発がお嫌いだ。(*1)だから、朝日新聞、琉球新報、沖縄タイムスら赤新聞が反原発・脱原発で大いに活気付いているのは看過し難いほどだ。
今回取り上げる沖縄タイム社説もその一つ。タイトルからして「本気で原発推進なのか」と来ているから、これは私に対する挑発ないし問いかけとも取れる。
先ずはその社説をご一読願おうか。
転載開始==============================================================================
[エネルギー政策]本気で原発推進なのか
東京電力福島第1原発事故は依然、安定化の見通しが立たない。ふるさとを去った多くの人たちが理不尽な避難生活を強いられている。子どもたちは年間20ミリシーベルトを上限とする基準で学校生活を送っている。一般人の20倍に相当する。文科省は父母らの猛抗議を受け、年間1ミリシーベルトを目指すとしたが、上限の20ミリシーベルトは変えていない。将来、病気の発現を心配する悲痛な声を聞くのはいたたまれない。(*2)政府の国家戦略室がまとめた「革新的エネルギー・環境戦略」素案は、原発推進の姿勢を堅持しているという。「世界最高水準の原子力安全を目指す」というから驚く。同戦略は原発事故を受け、国の「新成長戦略実現会議」が原発の輸出などを盛り込んでいた成長戦略を見直すのが目的である。政府はいまだ制御できず現在進行形の原発事故から何を学んでいるのだろうか。国際評価尺度で最悪の「レベル7」の事故を引き起こしながら、「原子力安全」と言っている。「安全神話」が粉々に打ち砕かれてしまったフクシマ以後、原子力と安全はイコールでなくなったはずだ。(*3)新たに設置する「エネルギー・環境会議」は、実現会議の下に置かれ、議長には玄葉光一郎国家戦略担当相が就任するなど官邸主導を印象づけようとしているが、実際は会議のメンバーを見ても分かるように経産省主導である。それではさもありなん。7月中に「中間整理」をまとめるが、政府内からも異論が出ている。当然である。菅直人首相は原発事故後、2020年までに9基、30年までに14基以上の原発を新増設することを盛り込んだ「エネルギー基本計画」を白紙で見直すと表明。中部電力浜岡原発(静岡県)を停止した。フランスで開かれた主要国(G8)首脳会議では20年代のできるだけ早い時期に太陽光などの再生可能エネルギーの総電力に占める割合を20%に拡大することを公約した。一見、エネルギー政策の転換のようにみえるが、原子力依存度には言及しなかった。いずれも議論の積み重ねの結果ではなく曖昧なのである。原発事故を深刻に受け止めているのはむしろ、欧州の国であるのは皮肉である。(*4)ドイツのメルケル首相は、22年までに17基全てを段階的に停止し、風力発電などの再生可能エネルギーを推進する方針である。首相は脱原発の理由を「フクシマの事故から学んだ」と端的に語った。スイスも34年までに脱原発、イタリアは原発再開の是非を問う国民投票を行う。確かに欧州では隣国から電力輸入できるという事情もある。(*5)ただ、日本は、エネルギー政策の根本的な見直しを迫られているはずである。民主党の最大支持母体の連合も原発の凍結を決定している(*6)。原発削減、再生可能エネルギーへ、が大きな流れだろう。(*7)政府の第三者機関「事故調査・検証委員会」の報告前に、結論ありきのように、素案をまとめているのも解せない。会議ではさまざまな立場の専門家の意見を聞き、全て開示する透明性が求められる。
==============================================================================転載完了
<注釈>
(*1) ま、大体検討はつくけどね。「原発労働者は資本家に搾取されている!」と言うのが「原発ジプシー」とか「原発奴隷」とかの、私には都市伝説としか思われないような「伝説」を生んでいるのだろう。「原発ジプシー」とか「原発奴隷」とか言う者が存在するならば、それは福島第一、第二、女川などの今回東日本大震災と津波を被災した原発にも当然居たはずだろう。彼ら(/彼女ら)は原発での被災対処に、さらには福島第一原発事故対処に尽力し、IAEAのお墨付きを貰うぐらい獅子奮迅の働きを見せている。拉致されて、或いは高給につられて無理矢理連れて来られたホームレスだと言う「原発奴隷」「原発ジプシー」に、そんな働きやモチベーションが期待できようか。もし、福島第一原発事故に対処し獅子奮迅の働きを見せている「Faceless 50」の中に「原発奴隷」「原発ジプシー」なる者が含まれているとするならば、私は新ためて、日本人の持つ民族的資質の高さと、東電の現場教育の水準に、驚嘆せざるを得ない。その二つが無いことには、「拉致してきたホームレス」が斯様な活躍を見せたことを、説明できない。(*2) ブラセボ効果、ってのも医学的にあることが明らかなのだから、「福島原発事故の際近くに住んでいたから、病気になるかもしれない」と心配して病気になる効果も、当然ある筈だがね。(*3) なんじゃこりゃ?そんなもの端からイコールな訳が無いじゃないか。「安全神話」が神話であり、粉々になったのは、それが「絶対安全」だからだろう。凡そ神ならぬ身の人が作る物に、「絶対安全」なぞあるものか。「より安全」があるだけであり、遭遇した災害規模よりも安全であれば安全であろうが、それを超えれば、保証はできないのが道理。今回の東日本大震災を受けて、その安全基準を「福島原発事故以上」とするのは、普通の発想であろう。(*4) あいつら電力足りなきゃ隣の国から買えるんだ。気楽に原発廃止もできようというモノだ。(*5) その分フランスの原発が頑張ってるんだぜ。(*6) 民主党を支持しているような労組がそんな決定をすること自体が、「原発凍結は誤りだ」と言う事を証していないか。(*7) タイムスパンが違う。