http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35390119.html より続く
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先ず今回取り上げる社説は、四大紙( 朝日、読売、毎日、日経)+産経のレギュラーメンバー5紙に、東京新聞と琉球新報、沖縄タイムスを加えた「四大新聞+四紙」である。これだけのメンバーが揃い踏みと言うのは、当ブログ社説比較シリーズ始って以来のグランドスラムかも知れない。(*1)各紙の内閣不信任に対する関心の高さが窺われるが、現政権の存否に関わる一大イベントであるから、関心が高いのも当然だろう。その各紙社説の一覧とURLを以下に掲げる。
尤も、各紙社説のURLは比較的早くリンクが切られてしまう。例えば朝日新聞の社説は最近の1週間分しか一般人には公開しないし、有料会員なっても最大三か月分しか閲覧できない。それ以上は朝日新聞縮刷版でも買えと言うことなのだろうから、一般人では一寸アクセスしにくい情報となる(*2)。朝日新聞社は、よほどその社説に自信がないし、責任も持てないのであろう。
(1) 産経【主張】菅内閣不信任案 首相の「人災」に今決別を 総選挙で国民の判断仰ごう http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110602/plc11060203070005-n1.htm
尤も、各紙社説のURLは比較的早くリンクが切られてしまう。例えば朝日新聞の社説は最近の1週間分しか一般人には公開しないし、有料会員なっても最大三か月分しか閲覧できない。それ以上は朝日新聞縮刷版でも買えと言うことなのだろうから、一般人では一寸アクセスしにくい情報となる(*2)。朝日新聞社は、よほどその社説に自信がないし、責任も持てないのであろう。
(1) 産経【主張】菅内閣不信任案 首相の「人災」に今決別を 総選挙で国民の判断仰ごう http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110602/plc11060203070005-n1.htm
(2) 日経社説 政争にかまけている時間はないはずだ http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE0EBE4E1E5E1E1E2E2E0E2E4E0E2E3E38297EAE2E2E3?n_cid=DSANY001
(3) 読売社説 菅内閣不信任案 救国連立模索なら理解できる http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20110601-OYT1T01123.htm?from=any
(3) 読売社説 菅内閣不信任案 救国連立模索なら理解できる http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20110601-OYT1T01123.htm?from=any
(4) 毎日社説:不信任決議案提出 やはり大義は見えない http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20110602k0000m070122000c.html
(5) 朝日社説 不信任案提出―無責任にもほどがある http://www.asahi.com/paper/editorial20110602.html?ref=any
(6) 東京社説 内閣不信任案 新たな地平開く決断を http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011060202000033.html
(7) 琉球新報 不信任案提出 国民不在の不毛な政争だ http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-177751-storytopic-11.html
(8) 沖縄タイムス [内閣不信任案提出]与野党結束の時なのに http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-06-02_18672/
因みに当ブログが良く朝日新聞と比較の対象にする産経新聞は、リンクを手繰っていけばほぼ最近三か月分の社説を誰でも読むことが出来る。もっと重要なことには、これだけ新聞社が揃っていて、そのうち社説にブログ記事をリンク出来るのは、産経だけであるらしい。これはネットで社説を読む読者にとっても、新聞社自身にとっても、損なばかりで得な状態ではないと思うのだがね。(*3)
因みに当ブログが良く朝日新聞と比較の対象にする産経新聞は、リンクを手繰っていけばほぼ最近三か月分の社説を誰でも読むことが出来る。もっと重要なことには、これだけ新聞社が揃っていて、そのうち社説にブログ記事をリンク出来るのは、産経だけであるらしい。これはネットで社説を読む読者にとっても、新聞社自身にとっても、損なばかりで得な状態ではないと思うのだがね。(*3)

それはさて置き、
比較表のほうは、例によって朝日の方の主張を赤字で、産経の方の主張を青字で、両紙にはない主張で他紙独自の物は太字下線で示した。四大紙+四紙だから、いつもよりも一寸ワイドな表になっている。評価項目は以下のように設定した。例によって、朝日社説と産経社説を両にらみにした上で、だ。
(1) 不信任案への賛同・賞賛
(2) 不信任案への反論・非難
(3) 今後取るべき行動
(4) 民主党造反議員へ
(5) 野党議員へ
(6) 留意すべき事項
比較表のほうは、例によって朝日の方の主張を赤字で、産経の方の主張を青字で、両紙にはない主張で他紙独自の物は太字下線で示した。四大紙+四紙だから、いつもよりも一寸ワイドな表になっている。評価項目は以下のように設定した。例によって、朝日社説と産経社説を両にらみにした上で、だ。
(1) 不信任案への賛同・賞賛
(2) 不信任案への反論・非難
(3) 今後取るべき行動
(4) 民主党造反議員へ
(5) 野党議員へ
(6) 留意すべき事項
その上で、各紙社説のを評価項目ごとに割り振って比較し、各紙毎に主旨をまとめるのがこの「社説比較」シリ
ーズの醍醐味(*4)なのであるが、今回は6/2付けで出揃っただけあって、四大紙+四紙全紙を通じての「最大公約数」と言うか「最小公倍数」と言うか、共通認識が見えてきた。それ即ち、以下の項目である。
【1】 菅直人内閣の震災対応は大いに問題である。
【2】 震災対応には、挙国一致して当たるべきだ。
上記【1】「管直人の震災対応不手際」と言う現状認識は、それこそ朝日新聞から産経新聞まで、東京新聞、琉球新報、沖縄タイムスまで含めての共通認識であるから、これは少なくとも現時点に於いて「国民的コンセサンス」とも言えそうな事象であろう。何しろ菅直人擁護論に浪花節からタイミング論まで総動員している朝日新聞までが認めた事象だ。知らぬは当人ばかりナリと言う奴だろう。であるからして、比較表の被告項目(1)「不信任案への賛同・賞賛」には、産経新聞主張を意味する青字のこの部分が、ズラリと並んでいる。
上記【2】最終的にその震災対応で挙国一致すべきだと言うのも、究極的には全紙で一致している。だが、其処に至るべき道筋が大いに異なるため、各紙の主張は分かれ、産経主張を意味する青字も、朝日新聞主著を意味する赤字も、それ以外の各紙独自を示す太字下線も、入り乱れている。その相違となる分岐点が、どうも、「管直人の震災対応は悪い」が「自民党にも責任がある。」と喧嘩両成敗と言うか両論併記と言うかをするか、否かにあるようだ。
当然ながらいまだに菅直人擁護論をぶち上げる朝日新聞の赤字は「自民党が悪い=不信任案が悪い」を強調する。菅直人に替わる次期首相が明確でないとなじり(*5)、結論は上記【2】の通りだが現状はそうではなくむしろ逆であると「政治自体が不信任を突きつけられる事態を憂う。」とこの社説を締めるのだから・・・全く大したモノだ。流石は天下の朝日新聞と言うべきか。
さて、私と朝日新聞社説が対立関係にあるのはいわばデフォルト状態であるから、上記朝日新聞社説が私の意見と異なるのは異とするに足らないが、今回一寸意外であったのが、上記の朝日新聞社説の同工異曲が意外なぐらいに多いことである。沖縄タイムス、琉球新報の赤新聞仲間は言うに及ばず、東京新聞も殆ど同じ主旨になっている。毎日と日経は、「何故、今、不信任か」と疑問を呈し、其処に野党、特に自民党に対する非難を込めている点が僅かなスパイスになっているだけで、スパイスにしか過ぎず、殆ど朝日社説と替わらない。
ああ、一点だけ、これら朝日新聞類似社説が、朝日社説と異なる点があるな。即ちそれは上記【2】の結論「震災対策には挙国一致で当たるべし」を社説の結論・締めとして、朝日社説のような「政治の現状に対する悲憤慷慨」なんてパフォーマンスは見せていないことだ。その分、社説が社説としての主張を明確にしており、朝日のよなアジ演説や煽動になっていないところが大きな違いだ。
読売は今回産経とあい通じる社説になっている。タイトルからすると、民主党(の一部)と自民党の大連立を推奨するかのごとくであり、民主党及び菅政権を批判する(*6)産経新聞との類似点は小さいように見えるが、評価項目(2)「不信任案に対する非難」は「言及なし」であるし、評価項目(5)「野党議員へ」でも自民党谷垣総裁へ「救国連立のための具体策」を求めるばかりで、「具体策がない」と言う非難ではない。その結論に上記【2】に加えて「不信任可決の場合でも、衆院解散・総選挙は許されない。」と菅内閣の総辞職を鮮明にしている点が特徴だ。
産経は・・・私とほぼ同意見なので、余り言うことがない。菅直人政権を「人災」と断じ、この人災を脱して「日本を危機から救う政治的枠組み」を求める。これは読売の言う「救国連立」とも解釈しうるし、読売とは異なり「解散総選挙を求めている」とも解釈しうる。そう言う意味では、聊か「玉虫色」の社説ではあるな。
以上を総合すると、今回の社説比較した四大紙+四紙は、大きく朝日グループと産経グループに分かれ、産経グループは産経と読売の2紙のみ。残り6紙は朝日グループで「圧倒的な発行部数を誇る」と言う事になりそうだ。
例によって数式で表すと・・・
朝日≒琉球新報≒沖縄タイムス≒東京≒毎日≒日経 < 読売 ≒ 産経
と、なろうか。
【1】 菅直人内閣の震災対応は大いに問題である。
【2】 震災対応には、挙国一致して当たるべきだ。
上記【1】「管直人の震災対応不手際」と言う現状認識は、それこそ朝日新聞から産経新聞まで、東京新聞、琉球新報、沖縄タイムスまで含めての共通認識であるから、これは少なくとも現時点に於いて「国民的コンセサンス」とも言えそうな事象であろう。何しろ菅直人擁護論に浪花節からタイミング論まで総動員している朝日新聞までが認めた事象だ。知らぬは当人ばかりナリと言う奴だろう。であるからして、比較表の被告項目(1)「不信任案への賛同・賞賛」には、産経新聞主張を意味する青字のこの部分が、ズラリと並んでいる。
上記【2】最終的にその震災対応で挙国一致すべきだと言うのも、究極的には全紙で一致している。だが、其処に至るべき道筋が大いに異なるため、各紙の主張は分かれ、産経主張を意味する青字も、朝日新聞主著を意味する赤字も、それ以外の各紙独自を示す太字下線も、入り乱れている。その相違となる分岐点が、どうも、「管直人の震災対応は悪い」が「自民党にも責任がある。」と喧嘩両成敗と言うか両論併記と言うかをするか、否かにあるようだ。
当然ながらいまだに菅直人擁護論をぶち上げる朝日新聞の赤字は「自民党が悪い=不信任案が悪い」を強調する。菅直人に替わる次期首相が明確でないとなじり(*5)、結論は上記【2】の通りだが現状はそうではなくむしろ逆であると「政治自体が不信任を突きつけられる事態を憂う。」とこの社説を締めるのだから・・・全く大したモノだ。流石は天下の朝日新聞と言うべきか。
さて、私と朝日新聞社説が対立関係にあるのはいわばデフォルト状態であるから、上記朝日新聞社説が私の意見と異なるのは異とするに足らないが、今回一寸意外であったのが、上記の朝日新聞社説の同工異曲が意外なぐらいに多いことである。沖縄タイムス、琉球新報の赤新聞仲間は言うに及ばず、東京新聞も殆ど同じ主旨になっている。毎日と日経は、「何故、今、不信任か」と疑問を呈し、其処に野党、特に自民党に対する非難を込めている点が僅かなスパイスになっているだけで、スパイスにしか過ぎず、殆ど朝日社説と替わらない。
ああ、一点だけ、これら朝日新聞類似社説が、朝日社説と異なる点があるな。即ちそれは上記【2】の結論「震災対策には挙国一致で当たるべし」を社説の結論・締めとして、朝日社説のような「政治の現状に対する悲憤慷慨」なんてパフォーマンスは見せていないことだ。その分、社説が社説としての主張を明確にしており、朝日のよなアジ演説や煽動になっていないところが大きな違いだ。
読売は今回産経とあい通じる社説になっている。タイトルからすると、民主党(の一部)と自民党の大連立を推奨するかのごとくであり、民主党及び菅政権を批判する(*6)産経新聞との類似点は小さいように見えるが、評価項目(2)「不信任案に対する非難」は「言及なし」であるし、評価項目(5)「野党議員へ」でも自民党谷垣総裁へ「救国連立のための具体策」を求めるばかりで、「具体策がない」と言う非難ではない。その結論に上記【2】に加えて「不信任可決の場合でも、衆院解散・総選挙は許されない。」と菅内閣の総辞職を鮮明にしている点が特徴だ。
産経は・・・私とほぼ同意見なので、余り言うことがない。菅直人政権を「人災」と断じ、この人災を脱して「日本を危機から救う政治的枠組み」を求める。これは読売の言う「救国連立」とも解釈しうるし、読売とは異なり「解散総選挙を求めている」とも解釈しうる。そう言う意味では、聊か「玉虫色」の社説ではあるな。
以上を総合すると、今回の社説比較した四大紙+四紙は、大きく朝日グループと産経グループに分かれ、産経グループは産経と読売の2紙のみ。残り6紙は朝日グループで「圧倒的な発行部数を誇る」と言う事になりそうだ。
例によって数式で表すと・・・
朝日≒琉球新報≒沖縄タイムス≒東京≒毎日≒日経 < 読売 ≒ 産経
と、なろうか。
で、我田引水ながら、結論はいつもの通り。日本の新聞社説を比較して読むならば、産経と朝日を読むのが、やっぱり手っ取り早いのである。
【おまけ】 今回の四大紙+四紙社説比較では、殊更沖縄2紙即ち琉球新報と沖縄タイムスの社説の薄っぺらさが目立つ。朝日社説を読んでから書き始めたんじゃないかと、疑われるほどに。この西だけ社説のネットへのアップも遅いから、本当に「朝日社説を読んでから書き始めている。」のではないかと、私は疑っている。
【おまけ】 今回の四大紙+四紙社説比較では、殊更沖縄2紙即ち琉球新報と沖縄タイムスの社説の薄っぺらさが目立つ。朝日社説を読んでから書き始めたんじゃないかと、疑われるほどに。この西だけ社説のネットへのアップも遅いから、本当に「朝日社説を読んでから書き始めている。」のではないかと、私は疑っている。
<注釈>
(*1) と、思ったが、遡ってみたら、京大不正入試事件のときにこれだけの面子が揃っていた。一寸意外だが。(*2) それも、縮刷版が改竄変更されていなければ、だが。何しろ朝日新聞には、「伊藤律架空記者会見」を縮刷版では削除しておいたと言う、輝かしい実績がある。(*3) そりゃまあ、エロ記事なんかにリンク貼られると、「新聞社としての沽券に関わる」と言う事なのかも知れないが・・・当ブログの数少ない自慢の一つに「滅多なことではトラバもコメントも削除しない。」を数える私としては、実に勿体無いことに思われる。
「自ら考え、自ら戦う兵士こそ、より長く、より粘り強く戦えるのだ。」―小説「追跡者 イヌワシ」―(*4) 少なくとも書くほう、作るほう、つまりは私自身にとての醍醐味である。(*5) 奇妙な話である。民主党は衆院の圧倒的多数を握っており、普通ならば不信任などと居る筈もない。通らない不信任ならば、次期首相が定まっておらずとも、攻められる必要はない筈だ。
だが、今回の不信任は、その政権与党、憲政史上最多の衆院議席数を誇る民主党が分裂気味であるが故に、普通ならば通る筈もない不信任が可決しかねない情勢。特異な、菅直人が投手である民主党が分裂思想と言う特異な状況故に通りそうな不信任案に、「次期首相を明確にしろ」と求めるのが、妥当な要求であろうか。
事実、今となっては「歴史の後知恵」でわかっているが、この不信任に民主党で賛成票を投じたのは、たった二人だった。(*6) つまり私の意見に近い