<浜岡原発>運転停止は「おおむね2年」 安全・保安院
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110506-00000131-mai-soci
経済産業省原子力安全・保安院は6日、浜岡原発の全号機を当面停止するよう菅直人首相が要請した背景について「(安全対策の)一層の信頼性を高める必要があるため」との見解を示した。抜本的な安全対策には防潮堤などで津波を防ぐ一方、被災した場合の予備品の確保などが必要になるため「運転停止はおおむね2年程度」との見方を示した。【河内敏康】
さて、これを読んでどう思うか?
菅政権は先送りしただけで何も決断などしていないという事。
耐震工事の完工後の再開は、どう贔屓目に見ても、任期満了による衆院選挙の後の次期政権が担うべき課題であって、菅政権が何か道筋をつけて引き継ぐような形は採られていない。「俺は工事期間の停止しか言ってない」で終わり。
震央にある危険な原発だと言うなら、30年以内のいつの時点で地震が起こるかもわからないのに2年や3年で再開できる理由はありません、「決断」と言うならば菅内閣の責任において浜岡原発の今後を決定し、その責任を負ってください。中途半端な停止「要請」などと言う無責任な先送りなど許されません。
会見やその後の政府説明と全く矛盾した話が進んでませんか?
浜岡原発停止要請 静岡・御前崎市長「すべての原子力発電所を見直すべきではないか」
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20110507-00000925-fnn-soci
菅首相は6日夜に記者会見し、静岡・御前崎市の浜岡原子力発電所について、稼働中の4号機・5号機を含むすべての原子炉の運転停止を中部電力に要請したことを明らかにした。浜岡原発の地元・静岡県が反応を示した。
石原茂雄御前崎市長は「総理大臣の意見を重く受け止めねばいかんだろうというふうに思っておりますが、国がね、原子力を危険だと、不安だと思うのであれば、わたしは東海地震があるだろうといわれる中部電力の浜岡原発だけを止めるんじゃなしに、すべての原子力発電所の見直しをするべきじゃないかと」と述べた。
川勝平太静岡県知事は「3号機を含めた稼働中の4号・5号機。これが津波対策に対しては、不十分であるという認識を持っていましたので。今回、内閣の方でそのようなご決定をなさったということで、ご英断であったと」と述べた。
.最終更新:5月7日(土)12時55分
御前崎市長の言うように、すべての原発の再評価をして、その中でどのように運転停止や廃炉、耐震強化による運転継続を行うのか。
すべての原発について再度指針をまとめる責任が政府にはあります。
しかも、福島では40年超の運転を許可しながら、なぜ浜岡原発では耐震工事のコスト問題で30年少々で運転停止なのか?
このあたりの指針もしっかり作り直す必要があります。
我が四国の伊方発電所の近傍海底にも活断層が見つかっており、浜岡止めて伊方を止めない基準が「浜岡は地震の確率が80%越えだから」では、説明になりません。今回の東日本大震災はそんなに確率高かったですか?
再評価と耐震評価を行って、本当にどの原発が危険で、どの原発は耐震コストがペイできなくて、どの原発は何年後に廃炉となるのか。すべてを出した上で、個々の原子炉ごとに評価と内容の公表をしたうえで、停止や廃止を行うべきです。
やみくもに「要請」などと言う強制力のない圧力によって停止を電力会社に強要するような話ではありません。
こんな無責任を「英断」などと持ち上げる連中の無責任さと安直で目先の我欲しか考えない思考形態には呆れかえります。
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