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転載開始===================================================================================
原子力空母出ていけ   http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-04-21/2011042104_01_1.html
横須賀 入港に抗議・宣伝
(写真)米海軍横須賀基地に入港する原子力空母ジョージ・ワシントン(右上)。左はGWの後ろについて航行する横須賀海上保安部所属の放射能調査艇きぬがさ=20日、神奈川県横須賀市
 
 米原子力空母配備阻止神奈川県闘争本部と米原子力空母の横須賀配備を阻止する三浦半島連絡会などは20日、米原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)の入港を受け、抗議行動と宣伝を行いました。
 米海軍横須賀基地の最寄り駅の京急線横須賀中央駅前の宣伝には、東京原水協、新婦人中央本部も参加しました。
 
(写真)核兵器全面禁止の署名をする男性=20日、神奈川県横須賀市
 
 県平和委員会の菅沼幹夫事務局長が、三浦半島は「地震の巣」といわれ、関東大震災の被害もあったことを述べ、「こんな危険なところに危険な原子力空母を配備することを、日本政府、市長も認めている。事故が起これば深刻な事態になる」と対応を批判。原子力空母の母港化撤回を強く訴えました。
 核兵器全面禁止のアピール署名に応じた市内在住の男性(20)は、「原子力空母には、怖いイメージがある半面、守られているイメージもあり、複雑です。でも、空母でも(福島原発のような)事故は起きると思う」と話しました。親が福島原発で働いているという自衛官の男性も「原発は良くないと思う。核兵器は嫌だ」と署名しました。
 在日米海軍横須賀基地司令官あての抗議文は、GWの原子炉事故、核事故が横須賀で起きれば大惨事につながると指摘し、定期修理、放射性廃棄物の搬出などをやめ、ただちに出ていくよう求めています。新日本婦人の会県本部、県平和委員会もそれぞれ抗議文を手渡しました。

===================================================================================転載完了
 

船は直接地震の影響を受けない。沖に出れば津波の影響も小さい。

 転載したのは、珍しく赤旗の、それも一寸前の記事だ。何でも、「米原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)の入港を受け、抗議行動と宣伝を行いました。」そうであるから、共産党がデモと署名活動をやったらしい。
 
> 県平和委員会の菅沼幹夫事務局長が、
> 三浦半島は「地震の巣」といわれ、関東大震災の被害もあったことを述べ、
> 「こんな危険なところに危険な原子力空母を配備することを、日本政府、市長も認めている。
> 事故が起これば深刻な事態になる」
> と対応を批判。原子力空母の母港化撤回を強く訴えました。
 
と「京急線横須賀中央駅前」で「宣伝」したと記述しているから、署名運動をやったらしい。また、実際署名した人の「声」も既述されている。
 
 が、この「宣伝」。事実無根とは言わないが、相当根拠薄弱だ。
 
 理由は章題にもした通り。船と言うものは相応に準備しておけば、相当に地震に対しては強い。
 況や米原子力空母とくれば、排水量10万トン前後の大船。確かに原子力推進船でもあるが、堅牢さでも耐久性でもこれに比肩しうるのはマンモスタンカー( それも空荷でないと負けそうだな)位しかなさそうな、船舶として最上位に位置するシロモノだ。
  大体、水に浮いている時点で相当に地震の振動からはアイソレートされている・・・と言うよりも、接岸さえしていなければ、地震そのものとは全く無縁と言って良い。
 地震に続く津波は船にとって警戒すべきなのは、今回東日本大震災が数多の例で実例を見せ付けたところ。横波に喰らえば転覆もありうるし、其処まで到らずとも、津波に乗せられて陸に打ち上げられるとえらい事になりかねない。10万トン近い質量は、そうは「運ばれ」難いであろうが。
 それでも用心のため、停泊中に地震を喰ったら直ちに抜錨し、沖合いを目指すのだろう。軍艦であり、原子力船でもある米空母は、比較的短時間にこれが出来る。
 つまり、「三浦半島が地震の巣」でも、「関東大震災の被害もあった」横須賀でも、「地震による事故」は殆ど米空母とは関係ない
 であると言うのに地震と結びつけて「宣伝」を行なうのは、東日本大震災が「記憶に新しい」どころではない現状では効果的ではあろうが、「効果的なプロパガンダ」に過ぎない。まあ、そんなプロパガンダに騙されて、署名などする輩が、無知若しくは思考停止に陥っているのだが。
 
 一方で、
 
> 在日米海軍横須賀基地司令官あての抗議文は、
> GWの原子炉事故、核事故が横須賀で起きれば大惨事につながると指摘し、
> 定期修理、放射性廃棄物の搬出などをやめ、ただちに出ていくよう求めています。
と報じられているから、「米海軍基地司令官」相手では、上記のような「地震の巣」「関東大震災」なんて虚仮脅しは使っていないらしい。
 つまり、虚仮脅しの通じる「横須賀中央駅前」の通行人にはタップリ虚仮脅しを効かせた「宣伝」を行い、そんなものが通用しそうに無い米海軍基地司令官宛には「原子炉事故、核事故」と一般論を唱えて「出て行くように求め」る。タイトルにした「支離滅裂」と言うよりは、巧妙なダブルスタンダードに基づく「宣伝と抗議」であるわけだ。流石は共産党、と言うべきか。
 
 しかしながら、原子力推進どころか核兵器を、少なくともハワイ・真珠湾やサンディエゴに入港する際には搭載している米原子力空母が、原子炉事故、核事故の危険を理由に横須賀から「ただちに出て行く」なんて事が、ある訳が無い。母国の港湾に入港するときに核兵器を積んでいる船が、建前上核兵器を積んでいない状態で外国の港湾に入る事に、どうして遠慮しようか。
 
 まあ、共産党の方もそんなことは百も承知で、「米軍基地指令に抗議した」「横須賀中央駅前で宣伝した」と言う「活動実績」示すだけなんだろうが・・・これで「共産党は頑張っている」などと思えてしまえる輩の目出度さは、全く度し難いな。