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諸兄御承知の通り、我が国は今、東日本大震災と言う未曾有の大地震と、それに伴う津波の被害、さらにはそれによって生じた福島原発トラブルに見舞われている。これに応じて政府は「自衛隊10万人による被災地救援」と言う自衛隊史上最大の即ち戦後最大の機動補給戦を展開中であり、それだけ自衛隊に対する期待も、自衛隊に掛かる負荷も非常に高いものがある。
その高い負荷がどれぐらいか測ろうと、ロシアはしたようだ。
報じられているのはロシアの電子情報収集機イリューシンIL-20が我が領空に接近し、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進したという事実。
今回の東日本大震災では、空自も練習機やF-2戦闘機が津波に襲われたり、救援復興支援に陸自ほどではないが派遣されたりして、相当な被害と負担を被っているのだが、キチンとのこロシア軍機領空接近に対処し、緊急発進を実施したと言う。
> 空自戦闘機は東日本大震災への支援活動を終えて通常の警戒態勢を敷いているため、
> 緊急発進に支障はなかった。
そうは言っても先述の通りその戦闘機の一部は被害を被っているし、航空自衛隊も「自衛隊10万人被災地救援体制」の一翼も担っている。
そんな中でも粛々と通常任務をこなす我らが自衛隊には、全く頭が下がる。
さらには、そんなときでも(*1)我が領空に接近するロシア軍機には、火事場泥棒や震災略奪者に感じるのと同様な怒りを感じると共に、油断も隙もあったものではない国際情勢、なかんずく我が国周辺情勢を、新ためて痛感するしだいである。
たとえロシアが、相応の救援物資や救援部隊を我が国に送っていたとしても、だ。
「贈り物を持って来るギリシャ人に気をつけろ。」と言うことわざも、西欧にはあるそうだし。
Parabellum! 戦いに備えよ。
<注釈>
(*1) 否、ロシア軍電子偵察機の目的からすれば、そんなときにこそ、偵察に来るのだろうが。