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 さて、気付かれている人もあるかも知れないが(*1)、当ブログはここ数日、国内政治、なかんづく現・民主党政権への批評を避けてきた。別に現・民主党政権の奴バラに対するマスコミの必殺技「手のひら返し」が炸裂している事に同情した訳でも、とうとう「高い飯を喰っている」と報じられだした(*2)事に呆れたわけでもなく、その酷い報道以上に酷い惨状をさらけ出している現・民主党政権にいい加減記事にするのもウンザリし始めたから、である。
 
 大体、当ブログは発足当初から議論・討論を楽しむ場にと開設したのであるが、趣味や酔狂な記事は最近トンと減って、専ら「我が敵」と宣言した民主党と小沢一郎に対する何らかの攻撃手段となっている。勢い記事は政界の現状を扱ったものばかりで、これはこれで重要ではあるが、息が抜けないったらありゃしない。
 
 であるからして、しばらく政界現状を扱ってこなかったのだが・・・どうも、そうばかりもしていられないようだ。
 
Now, ZERO is Striking Back!
 
 報じられているのは、外国人からの献金を受けていることが発覚して辞任に到った外相たる前原の、臨時の後任となった先の参院選挙退廃の責任を取った筈だが恐るべき事に現官房長官である枝野の発言。
 
 報じられている通り、外国人からの政治献金を受け取る事は政治資金規正法で禁止されている。その意図する所は余りに明白だろう。我が国が少なくとも現状外国人に参政権を認めていないのと同様に、我が国の政治家が外国に買われる事がないようにするためである。無論、「4億円、知人から貰いました。」とか「12億円、いつの間にか親から貰ってました。」なんて金持ちの政治家も多いことだから、今回、外相たる前原が受け取った「合計20万円」と言うのは大した額ではないとは言えるが、額の多少は量刑の基準にはなっても、罪状認否の材料にはなるまい。罪状認否としては間違いなくGuilty、有罪である。
 
 一方で、民放ラジオの酷いのになると「パーソナリティ」と称する司会者がしたり顔(*3)で、「『税金も納めている在日朝鮮人が政治献金できないとしたら差別ではないか。』と言う説もある。」などと抜かしているようだ。認識違いもはなはだしい話だ。在日だろうが税金を納めていようが、日本国籍を有していなければ外国人であるし、『在日は外国人ではない。』と言うのならば、人類以外の何かなのであろう。
 自ら国際人と称しようが人類以外と称しようが、それは勝手であるが、日本人でないのだから、その政治献金を受け取る事は政党は禁じられている。その献金に善意が込められていようが、悪意が込められていようが関係ない。 
 
 前原が辞めたのは外相と言う職であって、議員でないことにも留意が必要だろう。尤も、発覚が報じられてから辞任を決めるまでの期間の短さは、目の前にあったとされる「ポスト菅」の地位が事実上なくなったことを含めて、民主党の中では特筆大書してよいことだろう。
 尤も、「民主党の中では」と言うのがかなりきつい条件なのであるが。何しろ、菅直人からして相当慰留したと称しているし、前首相は普天間基地移設問題で首相は辞めたが議員は「今期限り」とした宣言を撤回する始末だし、党首選に敗れて強制起訴されて議員資格停止された元代表はそれでも議員を続けているような党であるから、「さっさと外相を辞任した」だけでも潔く見えてしまう。
 とまあ、背景説明だけで記事一本分ぐらいの前振りがついてしまうのだが(*4)、今回記事で報じられているその前原の外相辞任を受けての、現官房長官兼外相( 但し兼任だから外国には行かないという・・・(*5))枝野の発言を報道から抜粋すると以下の通り。例によって、枝野の発言は適当なところで切って、番号を振った。
1> 「少なくとも(外国人からの献金だと)認識して外国籍の方からもらっていることはない」
> と述べ、自身に違法行為はないと強調した。
> 外国人の献金が他の閣僚でも発覚した場合について
2> 「知って受け取ったら違法だが、
3> そうでない場合は、直ちに閣僚を辞めなければならないとは思っていない」
> と語った。
4> 「知らないで受け取るのは誰にでもあり得る。
5> 国会で必要があれば議論するのではないか」
 さて、如何であろうか。
 
 上記1>は一見まともな事のようにも見えるが、民主党の官房長官(*6)の発言である。私なんぞは、そうそう素直には受け取れない。「秘書が勝手に外国人献金を受け取ってしまう事はありうる。」と読めてしまって仕方がない。
 それは上記2>~3>の政治資金規正法の恣意的運用としてハッキリと現れている。なにしろ上記3>で明言している通り、枝野の認識は、「外国人献金と知らずに受け取ったならば」「直ちに閣僚を辞めなければならないとは思っていない」即ち「閣僚であろうとも留任はありうる。ましてや閣僚でないヒラ議員ならば、外国人献金と知らない限り受け取り放題。」と言うことになる。
 勿論、上記2>~3>の発言を上記のように受け取るのは、普通ならば曲解というものだろう。だが、枝野は上記4>~5>で、そんな曲解を裏書してくれる。
 
 私の解釈しうる限り最大限枝野に好意的に解釈したとしても、上記1>~5>の発言は、枝野の認識が以下のようであるとしか、解釈のしようがない。 
解1> 外国人献金をそれと知って受け取るのは違法だ。
解2> だが、そうと知らずに受け取るのは、違法とは言い難い。
解3> 故に知らずに受け取った外国人献金は、閣僚辞任の理由にならない。
解4> 現状の法律が知らずに受け取った外国人献金も違法とするのならば、
解5> 国会で議論し法改正してしまえば良い話だ。
解6> 献金者の層が厚くなるのだから、野党にとっても良い話でしょう。
 上記解6>には未だ私の主観が入る事は否めないが、上記4>~5>は私にはこう読めて仕方がない。
 
 民主党に元々日本と言う国家意識が薄いのは前々から指摘している通りだ。であればこそ、外国人参政権も法案を提出できてしまうし、日本国国旗を切り貼りして作った民主党旗をHP上に公開して恬として恥じるところがない。領土については竜頭蛇尾であれば良い方であり、大概は竜頭すらない。むしろ蛇頭蛇尾だ。外国人献金にかくも無頓着になれるのも、国家意識の薄さゆえであろう。
 
 さのみならず、上記枝野解釈の内、まともなのは上記解1>のみである。上記解2>~解3>は先に「政治資金規正法の恣意的運用」と婉曲表現したが、成文法の真っ向からの否定であり、「解釈法改正」である。上記解4>~解5>に到っては、「立法の暴走」以外になんと評価すべきだろうか。それは、法の前の平等を定めた大憲章にさえ抵触しかねない大事だ。無論、現・民主党政権は、既に昨年の尖閣諸島沖中国「漁船」体当たり攻撃事件の際にその中国「漁船」船長を釈放する事で、ものの美事に大憲章を踏みにじった前歴があるのだが。
 上記解6>は、下世話な表現で言えば「お互い、悪よのう。」と言っているのである。時代劇の悪役と言えば、ステレオタイプの典型のようなものだが、こうも忠実にそいつを演じてくれると、未だに菅直人内閣が支持率2割近くあるのさえ、信じ難いほどだ。尤も、悪役ファンてのは一定数居るのだろうが。
 
 私は仮説として「民主党気質」と言うものを以下の通り設定し、何本かの記事にしてきた。今回の枝野の発言も、この仮説を裏書してくれている。
 
 つ・ま・り・
 民主党は、民主主義の敵である。再度、確信し、声を大にして警告する。
 
 如何に、国民。
 
<追記>
 続報によれば、上記解6>の解釈は、全く正しかったようだ。前外相はこんな事をのたもうて居る。
 
外国人献金の禁止緩和の議論も 岡田氏ら「いちいち確認するのか」   http://www.topilog.com/msn/msnsankei/entry_list?url=http%3A%2F%2Fsankei.jp.msn.com%2Fpolitics%2Fnews%2F110307%2Fplc11030719590021-n1.htm
 
 民主党、恐ろしく国家に不忠なる与党。
 

<注釈>

(*1) いや、まあ、そんな人は滅多に居るまいが。
 
(*2) 麻生首相(当時)の「高い酒」報道もそうだが、首相だろうが大臣だろうが、自腹で高いもの飲み食いするのに傍からとやかく言う筋合いは全くない。尤も、「庶民派市民運動家」を売り物にしていた菅直人としては、自腹であっても「化けの皮がはがれる」感はあるが、彼の問題は晩飯が吉野家牛丼ではない事ではなかろう。
 
(*3) ま、ラジオだから顔が見えるわけではないのだが。
 
(*4) それだけ民主党政権記事をサボった、と言うことでもあるが。
 
(*5) 外国に行かないと宣言しても外相が務まるとは、ITの発達を讃えるべきか、外相と言う仕事その程度のシロモノか、何れかだろう。
 
(*6) と言う事は、前任はあの詭弁野郎の仙石だ。
 
 

仮説 民主党気質

1. 法律で無ければ守らない。日米合意も、公約も、選挙結果も、問責決議も、法律ではない。
 
2. 法律は衆院で作る。衆院は民主党が握っている。従って民主党は法律を支配している。民主党万歳!
 
3. 法律であっても守らない場合がある。イデオロギーは法律に優先する。( 故に千葉法相は、法相就任以来つい先日まで、「死刑制度廃止」のイデオロギーに基づき、死刑の執行を恣意的に停止してきた。)
 
4. 保身はイデオロギーに優先する。( 故に報道にある通り、死刑制度廃止のイデオロギーを抱いたまま、保身のために死刑を恣意的に執行する事も可能である。)

5. 故に、保身のためには法律であろうが意に介さない。( であればこそ、「我が敵」小沢一郎は虎視眈々と復権を狙えるのである。)
 
6. 結論。民主党は必然的に権力亡者の犯罪集団、或いはもっと酷い事に、都合の良い法律だけ立法化する「合法」集団と化する公算大である。
 
7. 民主党は常に正しいのであるから、政府批判は許されない。まずは自衛隊施設内で許さないし、警察官、海上保安官、警察施設、海上保安施設にも拡大する。マスコミもまた、政府のプラス面を報道するよう、指導する。
 
8. 大結論 民主党は「民主の党」どころではない。国家社会主義労働者党=ナチス党並みの、民主主義の敵である。
 

関連記事 民主党気質シリーズ

民主党気質―「法律でなければは守らない。公約は法律ではない。」    http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33060543.html
 
続・民主党気質「法律でないことは守らない。」-千葉法相、落選しても続投  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33118217.html
 
新民主党気質「法律であっても守らない。イデオロギーは全てに優先する。」-千葉法相、死刑執行署名を拒否-   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33242755.html
 
千葉法相に対する公開質問状   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33265691.html )