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9条守る世論大きく
比例削減反対 憲法会議全国総会   
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2011-03-07/2011030704_03_1.html
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 憲法改悪阻止各界連絡会議(憲法会議)は6日、東京都内で第46回全国総会を開きました。「改憲反対・9条守ろう」の世論形成をはかり、衆院比例定数削減を阻むことをかかげ、憲法を守り生かす運動を発展させる方針を採択しました。18都府県と18団体、個人の54人が参加しました。
 方針案を提案した長谷川英俊事務局長は、憲法に依拠して切実な要求実現をめざす多様なたたかいが広がっていると指摘。日常的に学習運動を促進するとともに、比例定数削減、憲法審査会の始動などの動向にふれ、運動の強化を訴えました。
 討論では、各府県の代表が比例定数削減反対のとりくみを報告。「1000人で府民のつどいを成功させた。3政党が参加し公明党府連や自民党府連事務局長も削減反対を表明した」(大阪)、「草の根の学習会を力に、土建が7万3千人の署名を集めた」(埼玉)などの発言がつづきました。
 環太平洋連携協定(TPP)をめぐっては、「参加すれば国民皆保険制度が破壊される、と日本医師会との連帯がすすんでいる」(全日本民医連)、「5月に大集会とシンポジウムを開く」(農民連)という発言がありました。
 日本共産党の田村智子参院議員が国会情勢を報告しました。
 総会で選出された新役員は次の通りです(敬称略、五十音順)。▽代表委員=市田忠義(日本共産党書記局長)、菊池紘(自由法曹団団長)、国分稔(全商連会長)、隅野隆徳(専修大学名誉教授)、大黒作治(全労連議長)、高田公子(新日本婦人の会会長)、橋本左内(日本宗教者平和協議会理事長)、浜林正夫(一橋大学名誉教授)、森英樹(龍谷大学大学院教授)▽代表幹事=石山久男(歴史教育者協議会前委員長)、川村俊夫(事務局)、柴田真佐子(全労連副議長)、吉田健一(自由法曹団)▽事務局長=平井正(すべて再任)
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世にも奇妙な論理―「憲法9条守れ」の世論が「比例代表削減に反対する」


 考えてみたら、新聞「赤旗」の記事を当ブログで取り上げるのはこれが初めてじゃなかろうか。何しろ私は逆立ちしたって一神教徒でないのと同じぐらい共産主義者ではないので、共産党の「党の口舌」機関紙たる「赤旗」とは相容れよう筈もない。
 
 であるならば、その「赤旗」の記事が私の理解を絶していて当たり前であり、それでこそ「異論異説」でありうるのであるが、それにしてもこの記事は「ぶっ飛んでいる」と感じられる。
 
 ともあれ、報じられているのは「憲法会議全国総会」だそうだ。特に明記はしていないが、共産党が主催ないし協賛している事は想像に硬くない。それはまあ「暗黙の了解」と考えるにしても、タイトルからいきなり飛ばしてくれる。 
1> 9条守る世論大きく
2> 比例削減反対 憲法会議全国総会
 言うまでもないが上記2>後半は「憲法会議全国総会」と言う事実を伝えている。上記1>はその総会の中身で、共産党主催だろうが協賛だろうが赤旗に記事となる以上「9条守る」となるのは私にも理解できる。
 どうにも理解に苦しむのは上記2>前半だ。「憲法会議全国総会」や「9条守る」と「比例削減反対」は直接には結びつかない。
 「こりゃどういうことか。「比例」と言うのは「比例代表議席数」の事ではないのか?」と本文の方を読んでみると、このタイトルに対して記事の内容はと言うと・・・殆ど第1パラグラフの次の一文に尽きるようだ。
3> 「改憲反対・9条守ろう」の世論形成をはかり、
4> 衆院比例定数削減を阻むことをかかげ、
5> 憲法を守り生かす運動を発展させる方針を採択しました。
 記事の残りは・・・第2パラグラフは上記3>~5>の運動内容の報告。第3パラグラフは「衆院比例定数削減」運動の報告、第4パラグラフは突然TPP反対運動の報告。後は総会で決まったと言う人事や、共産党議員の国会報告やらと、人名が並ぶばかりで、やはり「9条守る」と「比例削減反対」の関係は全く説明されていない。
 
 つまり、赤旗読者にとっては自明の理なのかも知れないが・・・
6>)「改憲反対・9条守る」主体は日本共産党が唯一である。
7>) 衆院比例定数削減は日本共産党に不利である。
8>) 故に、「改憲反対・9条守る」者は、衆院比例定数削減に反対し、日本共産党に組するべきである
と言う理屈が背景にある、らしい。上記6>の前提には、社民党から大いに異論がありそうだが、共産党執行部は無謬=誤りと言うものを犯さないそうだから、別に気にも留めないのだろう。
 なればこそ、上記5> 「憲法を守り生かす運動を発展」させれば、共産党に有利なように比例代表削減に反対する事も、共産党の主張どおりTPPに反対する事も、「憲法9条を守れ」との主張と結びつく・・・当該赤旗記事のタイトルどおりに。 
 
 だが、それ故にこそ、私はこの当該赤旗記事タイトルの論理に、異を唱えざるを得ない
 「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも、皆憲法が悪いんですかい?」と。