民主党の竹島外交は、自公政権時代の遺産に頼り切っている。
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案の定シリーズ化してしまって止まるところを知らない民主党現政権の「奇怪な弁明」シリーズであるが、今回取り上げるのは「問責決議を受けて民主党副代表に栄転した」前任者の千ナントカの後を受けて官房長官の地位にある枝野幸男。この人は、昨年の参院選挙における民主党の大敗の責任を取ってその職を解かれた人であるから、民主党では選挙大敗の責任も半年ほどで時効になるか、民主党における官房長官と言う地位は対して高い地位では無いと言うことだろう。尤も、問責決議を受けて栄転してしまった前任者や、強制起訴でも何でも起訴を喰らった元代表に対する「けじめ」が「党員資格停止」でしかないような党であるから、選挙大敗の責任なんぞ、半年持てば良いほうなのだろう。
閑話休題(それは兎も角)、
その枝野の発言は、報じられている記事によると以下の通り。例によって枝野の発言は適当なところで切って、番号を振った。
1>「わが国の立場は従来、明確に申しあげてきている。2> 平和的解決のために有効な方策を不断に検討し、3> 必要な施策を実施している。4> 粘り強い外交努力を行っていく」> と述べて、「不法占拠」という政府の立場を明言しなかった。
> 記者団が不法占拠という言葉を使わない理由を尋ねたところ、> 長官は5> 「改めて繰り返すことは、わが国の国益に沿ったものではない」> と説明。> 「従来の立場」の内容をただされても6>「政府の立場の中身は、皆さんもよくご存じだと思う」> とかわした。
何しろ、初っ端の1>からして大嘘である。その後の2>~6>を通じても、報じられている通り外務省HPにも明記してある我が国の立場「竹島を韓国は不法占拠している」が、せいぜい片鱗しか出てこないのである。
記者団に対してすらこの体たらく。韓国の外交当局に対してこれ以上の強硬な明確な主張をなしているなぞと、信じられる者は、頭がどうかしていよう。
さらには、上記5>の通り、我が国が我が国の立場を明白にする事が「繰り返すと「我が」国の国益に沿わない。」と抜かすのである。「我が国」とは韓国の事かと、聞き返したくなるのが普通だろう。
大体、外交と言うのは国益追求の手段であり、弾丸を使わない戦争なのである。領土領海領空を巡る外交は、その国益追求の中でも最も先鋭な、いわば激戦地だ。ありとあらゆる機会を捉えて自国の主張を喧伝してやっと普通だというのに、この様である。
挙句の果てが、上記6>である。「政府の立場」を明確する事すらせず、記者団の暗黙の了解に委ねているのである。「> とかわした」と報じられているが、全くかわしてなぞいない。唯、誤魔化したのである。
同じ報道は、以下のようにも報じている。
> 民主党政権は韓国側への配慮のため、> 記者会見などで「不法占拠」と明言することを封印してきた。
であるならば、この報道にある通り「記者会見など」で「韓国の竹島不法占拠」と「政府の立場」を明言し、恐らくは、対韓外交に於いても明言し、民主党が「不法占拠」と明言せずとも上記2>~4>の様な「外交努力」を可能にしてくれているのは、一体誰であろうか・・・
一昨年の衆院選挙「政権交代」以前の自民党政権以外の誰でもありようがなかろう。
言い換えれば、章題にもした通り、現・民主党政権の対韓外交・竹島外交は、前・自民党政権の遺産に、遺産のみに、頼りきっているのである。
無論、外交の継続性は政権交代したぐらいでは維持されるのが当たり前ではある。が、現・民主党政権は、その外交の継続性を普天間基地移設問題で「党首の個人的口約束=最低でも県外」で一度は破棄して見せた政権である。その同じ政権が、対韓外交・竹島外交に於いては、前政権が我が国の立場を明らかにしてくれた事をよい事に、「改めて繰り返すこと」はしないと、堂々と抜かすのである。
さて、国民よ。
一昨年夏の衆院選挙でかような民主党に憲政史上最多の議席を与え、今も未だ二割近くがかかる政府を支持しているとされる国民よ。
手前ぇらの目は節穴か。
手前ぇらの頭は帽子の置き台か。
如何に、国民。