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当ブログが参加しているBlogramによると、当ブログは「捕鯨船」ジャンルで堂々の二位なのだそうである。
Blogramの順位は今年初頭の記事「めでたさも中位なりオラが春」で記事にした通り、当ブログが「渡哲也 で3位(*1)」なんて判定が出てしまうので、余り当てにならないのであるが、「捕鯨船」ジャンルはその時点でも9位であり、相応の記事もアップしているから、評価の妥当性に疑義はあるものの、嬉しい評価であることには違いない。
めでたさも中位なりオラが春 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34437433.html
その我が捕鯨船団による調査捕鯨が今シーズン中断されたことは既報の通りであり、当ブログでも記事にした通り。
「乗組員の生命を守る」には、護衛艦艇を送るべきだ。-テロリストへの屈服は、付け上がらせるのみ http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34763014.html
Blogramの順位は今年初頭の記事「めでたさも中位なりオラが春」で記事にした通り、当ブログが「渡哲也 で3位(*1)」なんて判定が出てしまうので、余り当てにならないのであるが、「捕鯨船」ジャンルはその時点でも9位であり、相応の記事もアップしているから、評価の妥当性に疑義はあるものの、嬉しい評価であることには違いない。
めでたさも中位なりオラが春 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34437433.html
その我が捕鯨船団による調査捕鯨が今シーズン中断されたことは既報の通りであり、当ブログでも記事にした通り。
「乗組員の生命を守る」には、護衛艦艇を送るべきだ。-テロリストへの屈服は、付け上がらせるのみ http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34763014.html
これに対する各紙の社説が「四大紙+産経」即ちレギュラーメンバー5紙に出揃った。こいつは看過する訳には行くまい。レギュラーメンバー以外のゲストが無いのは少々寂しいが(*2)・・・Go Ahead!
例によって添付するのは比較表。例によって朝日を最左列に赤字で、産経を最右列に青字で記した。朝日と産経以外の他紙が、朝日と産経以外の特長ある主張をしている場合は、ゴシック体下線で示した。
比較項目は、(1)SS妨害活動への評価 (2)日本政府 調査捕鯨中止決定への評価 (3)欧米反捕鯨国への対応 (4)調査捕鯨続行への評価 (5)捕鯨の将来像 の5項目を選定した。選定理由は例の通り、「朝日と産経社説を読み比べての独断」である。
さすがに(1)ではSSの妨害活動を非難する点で5紙は足並みをそろえた。この項目には青字が並んでいるのはそのためだ。それでも朝日はこのSSの妨害活動を「国際社会が厳しく取り締まるべきである。」と、国際社会に丸投げしてしまって、「我が国政府が国際社会に訴えろ」とは一言もとも言ってない。つまり「天下の朝日新聞が国際社会に社説で訴えさえすれば、SSの妨害活動は厳しく取り締まられる。」とでも思っているのだろう。さすがは天下の朝日新聞(*3)。
それがあらぬか朝日社説の論点は、調査捕鯨の続行や我が国のSSに対する対処ではなく、我が国の今後の捕鯨政策に移る。そのタイトル「冷静に将来像を描け」の示すとおり。
であればこそ評価項目(3)では「科学的には日本の主張は正しい」としつつ、反捕鯨は世界的傾向と説き、評価項目(5)では「『南極海捕鯨は本当に必要か』を含めて検討すべきではあるまいか。」と述べ、「200海里外での捕鯨は禁止し、沿岸捕鯨は容認する」と言うIWCで議論された妥協案を示している。
例によって添付するのは比較表。例によって朝日を最左列に赤字で、産経を最右列に青字で記した。朝日と産経以外の他紙が、朝日と産経以外の特長ある主張をしている場合は、ゴシック体下線で示した。
比較項目は、(1)SS妨害活動への評価 (2)日本政府 調査捕鯨中止決定への評価 (3)欧米反捕鯨国への対応 (4)調査捕鯨続行への評価 (5)捕鯨の将来像 の5項目を選定した。選定理由は例の通り、「朝日と産経社説を読み比べての独断」である。
さすがに(1)ではSSの妨害活動を非難する点で5紙は足並みをそろえた。この項目には青字が並んでいるのはそのためだ。それでも朝日はこのSSの妨害活動を「国際社会が厳しく取り締まるべきである。」と、国際社会に丸投げしてしまって、「我が国政府が国際社会に訴えろ」とは一言もとも言ってない。つまり「天下の朝日新聞が国際社会に社説で訴えさえすれば、SSの妨害活動は厳しく取り締まられる。」とでも思っているのだろう。さすがは天下の朝日新聞(*3)。
それがあらぬか朝日社説の論点は、調査捕鯨の続行や我が国のSSに対する対処ではなく、我が国の今後の捕鯨政策に移る。そのタイトル「冷静に将来像を描け」の示すとおり。
であればこそ評価項目(3)では「科学的には日本の主張は正しい」としつつ、反捕鯨は世界的傾向と説き、評価項目(5)では「『南極海捕鯨は本当に必要か』を含めて検討すべきではあるまいか。」と述べ、「200海里外での捕鯨は禁止し、沿岸捕鯨は容認する」と言うIWCで議論された妥協案を示している。
読売社説は評価項目(2)で日本政府の捕鯨中止決定を「安全を優先し」「やむを得まい」と肯定的に評価し、評価項目(2)や(3)で「『日本は妨害に屈した』との印象を反捕鯨団体に与えないために」調査捕鯨の正当性を国際社内に訴えろと言い、豪政府に厳重な取締りを求めろと言う。国際社会に訴えろと主張する分は、朝日よりも一歩踏み込んだ形だが・・・調査捕鯨を「安全を優先して中止」して置いても国際社会に訴えさえすれば「『日本は妨害に屈した』との印象を与えない」と言う理屈が私にはサッパリ判らない。そう言うのを、負け犬の遠吠えと言うのではないか。遠吠えしたって負け犬は負け犬だろう。
それを受けての評価項目(4)は、やっぱり朝日と同じく「今後の捕鯨政策はIWC案を軸に見直し」と結論付ける。評価項目(5)で掲げたその「IWC案」が、「調査捕鯨の枠削減と沿岸商業捕鯨の容認」であるのが朝日と異なる程度で、それにしたって大同小異だ。
毎日はタイトルからして「根本見直しの契機に」と朝日グループである事を宣言している。評価項目(2)で調査捕鯨中止の判断を「一つの判断であろう」と肯定するのも読売と共通している。だが、その見直す先はさらに内向きと言うか自虐的と言うか・・・評価項目(5)にある通り「日本の水産物資源保護の水準を国際的に見劣りしないものにする必要がある」と結論付け、評価項目(3)には言及が無いほど。つまり「日本が水産資源保護に熱心でないから捕鯨への風当たりも強い」と言わんばかりだ。辛うじて評価項目(4)で「科学的調査を行なう事を非難されるいわれはない」と述べてはいるが、アリバイ作り程度でしかない。
少なくとも鯨類の科学的調査と保護に関する限り、我が国が後ろ指刺されるような覚えは全くない。であると言うのに、科学的調査を兼ねている現行の調査捕鯨を続行するのに我が国の水産資源保護努力を高めなければならないと言う毎日社説は、全く理屈が通らない。
産経の社説は、いつもながら朝日とは対極にある。タイトルからして「暴力に屈せず正当性を貫け」であり、「正当性を貫く」が故に現行調査捕鯨の続行がデフォルト状態だあり、ために比較項目(5)には言及がないほどだ。比較項目(2)では日本政府の調査捕鯨今期中止の判断を「SS側をさらに勢いづかせかねない」と非難し、「調査(捕鯨)続行は明確にしておくべきだ」と断言。比較項目(3)ではSSの暴力行為を国際社会に訴えると共に国内的には法整備に言及し、比較項目(4)で海賊対処法のSSへの適用を促している。
「これこそ、血の赤い日本人の取るべき立場であろう。」と私なんぞは賛同してしまう。
が、今回の社説比較で特筆大書すべきなのは、実は産経ではなく日経である。タイトルもズバリ「暴力で調査捕鯨中止は問題だ」であり、朝日・読売・毎日の「朝日グループ」と正面対決する明快さだ。その論旨は凡そ産経と共通し、従って青字が多いのだが、さらに踏み込んで我が国漁業のあり方まで言及しているから、比較項目(5)が産経と違ってブランクではない。
「捕鯨だけにとどまらない。科学的な証拠に基づく漁業管理を自ら実践し、国際交渉を通じて世界に説いていく責任が(日本)政府にはある。」
日経社説の〆のこの一文こそ、今回比較した各社社説の白眉である。この一文の前には、朝日、読売、毎日の「妥協案」なぞ、木っ端微塵に吹き飛ぶと思うのだが、如何であろうか。
それを受けての評価項目(4)は、やっぱり朝日と同じく「今後の捕鯨政策はIWC案を軸に見直し」と結論付ける。評価項目(5)で掲げたその「IWC案」が、「調査捕鯨の枠削減と沿岸商業捕鯨の容認」であるのが朝日と異なる程度で、それにしたって大同小異だ。
毎日はタイトルからして「根本見直しの契機に」と朝日グループである事を宣言している。評価項目(2)で調査捕鯨中止の判断を「一つの判断であろう」と肯定するのも読売と共通している。だが、その見直す先はさらに内向きと言うか自虐的と言うか・・・評価項目(5)にある通り「日本の水産物資源保護の水準を国際的に見劣りしないものにする必要がある」と結論付け、評価項目(3)には言及が無いほど。つまり「日本が水産資源保護に熱心でないから捕鯨への風当たりも強い」と言わんばかりだ。辛うじて評価項目(4)で「科学的調査を行なう事を非難されるいわれはない」と述べてはいるが、アリバイ作り程度でしかない。
少なくとも鯨類の科学的調査と保護に関する限り、我が国が後ろ指刺されるような覚えは全くない。であると言うのに、科学的調査を兼ねている現行の調査捕鯨を続行するのに我が国の水産資源保護努力を高めなければならないと言う毎日社説は、全く理屈が通らない。
産経の社説は、いつもながら朝日とは対極にある。タイトルからして「暴力に屈せず正当性を貫け」であり、「正当性を貫く」が故に現行調査捕鯨の続行がデフォルト状態だあり、ために比較項目(5)には言及がないほどだ。比較項目(2)では日本政府の調査捕鯨今期中止の判断を「SS側をさらに勢いづかせかねない」と非難し、「調査(捕鯨)続行は明確にしておくべきだ」と断言。比較項目(3)ではSSの暴力行為を国際社会に訴えると共に国内的には法整備に言及し、比較項目(4)で海賊対処法のSSへの適用を促している。
「これこそ、血の赤い日本人の取るべき立場であろう。」と私なんぞは賛同してしまう。
が、今回の社説比較で特筆大書すべきなのは、実は産経ではなく日経である。タイトルもズバリ「暴力で調査捕鯨中止は問題だ」であり、朝日・読売・毎日の「朝日グループ」と正面対決する明快さだ。その論旨は凡そ産経と共通し、従って青字が多いのだが、さらに踏み込んで我が国漁業のあり方まで言及しているから、比較項目(5)が産経と違ってブランクではない。
「捕鯨だけにとどまらない。科学的な証拠に基づく漁業管理を自ら実践し、国際交渉を通じて世界に説いていく責任が(日本)政府にはある。」
日経社説の〆のこの一文こそ、今回比較した各社社説の白眉である。この一文の前には、朝日、読売、毎日の「妥協案」なぞ、木っ端微塵に吹き飛ぶと思うのだが、如何であろうか。
以上から、今回比較した5紙の社説比較を数式で表せば、以下のようになる。
朝日≒読売≒毎日 ≠ 産経 < 日経
当ブログで社説比較シリーズを初めて以来私は、「朝日と産経の社説を比較するのが、異論異説に耳を傾ける早道である。」と主張し続けてきた。その主張は、今回比較した社説に於いても裏書された形だ。
「朝日の代わりに赤旗でも良いかもしれない。」とも書いたことがある。が、「産経の変わりに日経でも良い。否、むしろ、日経の方が良い。」と、今回の社説比較に関しては言えそうである。
やるじゃないか、日本経済新聞。
商業捕鯨もまた経済の(*4)一環だから、かな。
「朝日の代わりに赤旗でも良いかもしれない。」とも書いたことがある。が、「産経の変わりに日経でも良い。否、むしろ、日経の方が良い。」と、今回の社説比較に関しては言えそうである。
やるじゃないか、日本経済新聞。
商業捕鯨もまた経済の(*4)一環だから、かな。
<注釈>
(*1) 先行記事にした通り、渡哲也に触れた記事は2本しか見つからないのに。(*2) 東京新聞、琉球新報、沖縄タイムス、赤旗、どれもこの件は社説にしてくれない。(*3) 言うまでもなかろうが、勿論皮肉である。(*4) それも「古くて新しい」から、ビジネスチャンスとしては面白そうだ。
比較社説一覧
朝日 捕鯨打ち切り―将来像を冷静に考えたい http://www.asahi.com/paper/editorial20110222.html?ref=any
読売 調査捕鯨中止 悪質な妨害行為は許されない http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20110218-OYT1T01122.htm?from=any
毎日 調査捕鯨の中断 根本見直しの契機に http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20110219k0000m070126000c.html
日経 暴力で調査捕鯨中止は問題だ http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE0E1E4E5E1EAE3E2E3EBE2E0E0E2E3E38297EAE2E2E3?n_cid=DSANY001
産経 調査捕鯨中止 暴力に屈せず正当性貫け http://sankei.jp.msn.com/life/news/110220/trd11022002530003-n1.htm
タイトルからすると、一見産経グループに見える読売が実は朝日グループなのであるから、社説のタイトルだけで判断しちゃあいけないねぇ。