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 どうも瀕すりゃ鈍すと言うか、マスコミの必殺技「手のひら返し」をもろに・・・(中略)・・・「奇怪な弁明」シリーズができてしまった現・民主党政権であるが、今日も今日とてその中心たる党首にして未だに忌まわしきことに首相たる菅直人の国会答弁が報じられている。
 
 槍玉に上がったのはいわずと知れた「我が敵」小沢一郎の「政治と金の問題」。何しろ強制起訴を受けても、党首自らの「離党勧告=唯の個人的お願い」もカエルの面にションベンの自称「一兵卒」旧自称「人民解放軍野戦司令官」殿は、漸く民主党の「英断」で「党員資格停止」などと言う腑抜けた「処分」が決まったが、それでも収まらないらしい子飼いの奴バラ16人が「会派離脱宣言」なるこれまた腑抜けた対抗措置をとって蝸牛角上の争いを展開している。まあ、「会派離脱宣言」には親分である「我が敵」小沢一郎が動かずに済むと言う、小沢一派にとっての利点はあるのだろうが、「党員資格停止」ぐらいで収まるようでは、「野党」の名が廃ろうというもの。実際追及を受けており、菅直人が答弁している。曰く。
 
> 菅直人首相は小沢氏の問題について、
1> 「わが党の問題であるが、
2> 他党にも同じような問題があり、
3> 制度的に許されていいのかという妥当性の問題がある。
4> そういう問題をきちんとしていく必要がある」
 さて、この菅直人の答弁を、どう聞く?
 
 私の聞こえ方は表題で先にネタばらししてしまったとおりだ。上記2>は「政治と金の問題は民主党ばかりじゃない。」と言う開き直り以外の何物でもない。念頭に置いているのは先に政権与党の座にあった自民党や公明党であろうが、「政権与党の座にある党が、政治と金の問題を抱えるのは当然だ。」と言っているようにも聞こえる。否、そう言っているのに違いないと、私なんぞは確信してしまうが、それならば先の衆院選挙前に、マニュフェストに明記とまでは行かなくとも、公言して然るべきこととは思われる。尤も、当時の民主党絶対賛成マスコミ翼賛体制下では、そんな「本音」は全く報じられなかった公算大であるが。
 
 上記3>の言っていることも明白だろう。『「制度的に許され」「妥当な」政治と金の問題もある。』上記4>で「そういう問題をきちんとしていく」とも宣言しているから、政治と金の問題の許容範囲を新たに定めようと言っている。他にはどうにも解釈のしようがない。
 
 言い換えれば・・・極めて俗っぽい喩えであるが、菅直人は、日本国首相である菅直人は、「お互い、悪よのぅ。」と野党、なかんずく以前政権与党にあった自民党と公明党を誘っているのである。
 「いえいえ、お代官様には叶いませぬ。」と応えてくれる事を期待して。
 
 言うまでもないが、問題のすり替えである。「小沢一郎程度の政治と金の問題ならば、党員資格停止程度の処分で済ますのが『妥当』と考えるような基準を定めよう。」と言う。「そうすれば、お互い得でしょう。」と、言っているようにも聞こえる。
 
 さて、国民よ。先の衆院選挙で憲政史上最多の議席を民主党に託して「政権交代」を実現し、今も未だ、信じ難い事に世論調査によれば2割近い者が現・民主党政権を支持しているとされる国民よ。
 
 かかる政府を、今だ是とするや?たとえ1/5に満たない支持率とは言え。