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忌まわしくも喜ばしい事(*1)に前首相である鳩山由紀夫への琉球新報インタビュー詳細。先日記事にした「絶句するしかない男、鳩山由紀夫」の元になった記事の詳報だ。
絶句するしかない男、鳩山由紀夫 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34727580.html
結構な長文なのでいくつかに分割して記事にしよう。
<注釈>
(*1) 言うまでもないだろうが、「忌まわしく」と言うのは鳩山由紀夫が日本の首相としてつい先日まで君臨していたという恐るべき事実を指し、「喜ばしく」とは今は最早彼奴が自衛隊三軍の最高指揮官では無いと言う現実を指す。だからと言って、私が現首相を支持している訳では全くない。
転載開始(琉球新報記事から)====================================================================
鳩山前首相一問一答 見通しなく「県外」発言 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-173440-storytopic-3.html
2011年2月13日
【Q1】 ―2009年衆院選で移設先は「最低でも県外」と発言した際の見通しは。
【A1】 「民主党は沖縄ビジョンの中で、過重な基地負担を強いられている沖縄の現実を考えた時に、県民の苦しみを軽減するために党として『最低でも県外』と決めてきた。鳩山個人の考えで勝手に発言したというより党代表として党の基本的考えを大いなる期待感を持って申し上げた。見通しがあって発言したというより、しなければならないという使命感の中で申し上げた。しっかりと詰めがあったわけではない(*1)」
【Q2】 ―首相就任後もなぜ「県外」が党内、閣内で浸透しなかったのか。
【A2】 「政権を取った後の難しさで、簡単じゃないとの思いから腰が引けた発想になった人も多かった(*2)。閣僚は今までの防衛、外務の発想があり、もともとの積み重ねの中で、国外は言うまでもなく県外も無理だという思いが政府内にまん延していたし、今でもしている(*3)。その発想に閣僚の考えが閉じ込められ、県外の主張は私を含め数人にとどまってしまった(*4)」
【Q3】 ―当初、大きな問題になると考えていたのか。
【A3】 「最終的に首相を辞する大きなテーマになるとは予測していなかった(*5)」◆常時駐留なき安保
【Q4】 ―常時駐留なき安保はなぜ封印したのか。
【A4】 「信念としては今も生きている(*6)。封印したのは、旧民主党では十分主張していたが、今の政権を取った民主党内では残念ながら市民権を得ていなかった。普天間移設の問題でも、常時駐留なき安保という文言は使わなくてもその方向に導いていきたかったので、『国外、最低でも県外』と何度も言った(*7)」◆漏れた機密
【Q5】 ―閣僚の発言はバラバラだった。
【A5】 「岡田(克也)君は外相当時、マニフェスト(政権公約)に『県外』とまで書かなかったと話したが、民主党が圧倒的な国民の支持を得て政権を中心的につくらせてもらったのだから、党のビジョンはしっかり打ち出すべきだと思った。一致して行動していただきたいという思いはあった(*8)」
【Q6】 ―常時駐留なき安保を実現させる布陣を目指さなかったのか。なぜ北沢俊美氏を防衛相に選んだのか。
【A6】 「北沢氏は外務防衛委員長をしていて防衛関係に安定した発想を持っているということだった。テーマを決めてそのための大臣だという前に、リストを決めてその中で一番ふさわしい人という形で当てはめていった」
「北沢防衛相は、政権交代後、どこまで防衛省の考え方を超えられるか、新しい発想を主張していくかということが本当はもっと勝負だった気がする(*9)」【Q7】 ―外務、防衛両省に新しい発想を受け入れない土壌があったのでは。
【A7】 「本当に強くあった。私のようなアイデアは一笑に付されていたところはあるのではないか。本当は私と一緒に移設問題を考えるべき防衛省、外務省が、実は米国との間のベース(県内移設)を大事にしたかった(*10)。官邸に両省の幹部2人ずつを呼んで、このメンバーで戦っていくから情報の機密性を大事にしようと言った翌日に、そのことが新聞記事になった。極めて切ない思いになった。誰を信じて議論を進めればいいんだと(*11)」
「自民党(政権)時代に相当苦労して(県内移設という)一つの答えを出して、これ以上はないという思いがあり、徐々にそういう方向に持っていこうという意思が働いていたのではないか(*12)。彼らが米国と交渉すると、信頼するしかない。これ以外ない、これ以上は無理だとなった時に、その先を進めることはなかなかできなかった(*13)。自分自身の力量が問われた(*14)」
「防衛省も外務省も沖縄の米軍基地に対する存在の当然視があり、数十年の彼らの発想の中で、かなり凝り固まっている。動かそうとしたが、元に舞い戻ってしまう」◆密使、候補はいた
【Q8】 ―味方はいたのか。
【A8】 「平野博文官房長官(当時)は(望みをかけた)徳之島をいろいろと模索してくれた。少なくとも1人はいた」【Q9】 ―密使を使う考えはあったのか。
【A9】 「やりたい発想はあり、やってくれそうな方もいて検討はしたが、非常に難しかった」
<注釈>
(*1) 「しっかりと詰めがあったわけではない」などと婉曲表現を使っているが、要は「願い思い願望ばかりで見通しも何もなかった。」と自白している。
それはそうだろう。だからこそ、最後の最後に「やっぱり辺野古移設(但し滑走路の本数ぐらいは変えるかも)」に回帰するまで、まともな政府案どころか民主党案が出てこなかった。そう言えば「皆ハッピーになる腹案」ってのはどうなったのかね。やっぱり「金星移設案」だったのかな。
それはそうだろう。だからこそ、最後の最後に「やっぱり辺野古移設(但し滑走路の本数ぐらいは変えるかも)」に回帰するまで、まともな政府案どころか民主党案が出てこなかった。そう言えば「皆ハッピーになる腹案」ってのはどうなったのかね。やっぱり「金星移設案」だったのかな。
(*2) この応えは上記【A1】と矛盾する。閣僚の大半は民主党員であり【A1】の通り「党として『最低でも県外』と決めてきた」「党の基本的考え」ならば「党の考え方が政権奪取後に変更された」のでない限り、「腰の引ける」筈がない。残りの半分に至ってはいまだに「ケンガイダァコクガイダァ」と呪文を唱えるしか能がない( それでも、移設先の社民党案は一応出したよな・・・)社民党だ。
つまり、この鳩山発言が意味する所は、① 民主党の中で入閣した/させたのは上記【A1】で言う「党の基本的な考え方」に反対の少数派だった ② 選挙中は景気のよいことを言ったが、政権交代を実現したので民主党の考え方は変更になった ③ 「党の基本的考え方だった」と言うのは大嘘。 の三択だろう。
つまり、この鳩山発言が意味する所は、① 民主党の中で入閣した/させたのは上記【A1】で言う「党の基本的な考え方」に反対の少数派だった ② 選挙中は景気のよいことを言ったが、政権交代を実現したので民主党の考え方は変更になった ③ 「党の基本的考え方だった」と言うのは大嘘。 の三択だろう。
(*3) 政権交代なって、首相どころか閣僚総取替えになった政権交代で「政府内にまん延」と言うのも妙な話だ。上記【A1】を考えるとなおさらだ。この発言の意味は、① ここで言う「政府」と言うのは閣僚ではなく官僚である ② 閣僚に集めたのは【A1】で言う「党の基本的な考え方」に反対の少数派だった( あれ?閣僚を集めたのは、誰?当時民主党党首にして首相であった鳩山由紀夫じゃないの?) ③ 政権交代を実現したので民主党の考え方は変更になり、それが新たに発足した内閣にも影響した ④「党の基本的考え方だった」と言うのは大嘘。 の四択だろう。
(*4) 意味「私だけは「最低でも県外」と頑張ったんだ。他の閣僚が悪い。」頑張ったって、何を?
(*5) 意味「沖縄で一寸ばかり追い風を稼ぐ心算だったんだよぉ。」
(*6) 被告人は「常駐なき安保を封印した」と言うのは虚偽であったと自白しております。
(*7) 言っただけだろ。何をやった??
(*8) 一読して意味がわからなかった。「答えになっていない。」と早とちりした。
再読して、漸く意味が通じた。
意味」「『一致して行動していただきたいという思い』はあったのだから、党のビジョンが打ち出せず、閣僚の発言がばらばらでも、許される。」 何が許されるんだぁ?
再読して、漸く意味が通じた。
意味」「『一致して行動していただきたいという思い』はあったのだから、党のビジョンが打ち出せず、閣僚の発言がばらばらでも、許される。」 何が許されるんだぁ?
(*9) 意味:「悪いのは、『防衛省の考え方』を超えられなかった北沢防衛相だぁ!」
そりゃ「米軍常時駐留なき安保」って時点で、防衛省の考え方は愚か安全保障上の常識も超えた金星的発想だわなぁ。金星なら通じるんだろうぜ。地球上じゃあ通じない。
そりゃ「米軍常時駐留なき安保」って時点で、防衛省の考え方は愚か安全保障上の常識も超えた金星的発想だわなぁ。金星なら通じるんだろうぜ。地球上じゃあ通じない。
(*10) 意味:「外交の連続性なんてものは私は知りません。」 明治政府が江戸幕府の結んだ不平等条約解消にどれだけ苦労したかも・・・知ってたらこんな呑気な発言は出来んわなぁ。
(*11) 「あの時機密が漏れていなかったら。」と言いたいのだろうが・・・一寸待てや。いきなり総理官邸に呼び出されて、「現行の日米合意は反故にするからそのつもりで。」と言われた両省幹部こそ良い面の皮だろう。さぞや驚いたに違いないのだが、その両省幹部が「現行日米合意を保護するために戦ってくれる。」と無邪気にも確信できたのは一体何故なんだろうね。
その現行日米合意を前提していると承知のオバマ大統領相手に"Trust Me!"と大見得切ってしまえる図々しさと厚顔無恥があれば、なんでもありなんだろうけれど。
その現行日米合意を前提していると承知のオバマ大統領相手に"Trust Me!"と大見得切ってしまえる図々しさと厚顔無恥があれば、なんでもありなんだろうけれど。
(*12) それが現行の日米合意なのだから、そう言う「意志が働く」のは当たり前だし、米側の主張は一貫して「現行日米合意の履行」。2回にわたる日米首脳会談でも、現行日米合意が米側の前提であるとは当時の鳩山自身が認めているところ。それをさしたる目処もなく「最低でも県外」と選挙で吹聴したのだから、その「働く意思」を打破する方策なり対策なりを練るのが普通だろうに・・・願望だけ。お願いだけ。それで上手くいく筈、上手く行って欲しいと妄想するばかり。
女房が気違いだと、夫も気違いになるのかね。
少なくとも、そうなる可能性を視野に入れるべきだっ棚・・・衆院選挙前に。
女房が気違いだと、夫も気違いになるのかね。
少なくとも、そうなる可能性を視野に入れるべきだっ棚・・・衆院選挙前に。
(*13) その先って、一体何が「これ以上」なのだ。滑走路の本数を変える(かも知れない)だけか。ならば「その先」で何処まで行ける心算なのだ。「アメリカにお願いさえすれば、国外は無理でも県外ぐらいは聞いてくれるだろう。」と言う願望・妄想以外の何だ??
(*14) そうだよ。だから貴様は失脚したんだよ。散々吹聴した大言壮語「少なくとも県外」「年内決着」「3月までに政府案」「5月までに決着」全て反故にして、滑走路の本数を変えることしか出来なかったから。