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 引用するは、昨年尖閣諸島沖中国「漁船」体当たり攻撃時の海上保安庁撮影ビデオの一部(凡そ1/3ほど。残り2/3ほどは未だに政府が握って非公開にしている。)をYou Tube上に公開した一色元海上保安官の講演。先行記事にもした通り、一色元海上保安官は、「元」海上保安官となってしまいはしたが既に不起訴処分が決まっているから、晴れて自由の身としての今日の講演である。先ずはご一読願おうか。
 
男一匹、一色元海上保安官-尖閣ビデオ流出の元海上保安官、起訴猶予と決まる。当該中国「漁船」船長も。   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/folder/1127896.html
転載開始==================================

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110214/crm11021413190010-n1.htm
【元尖閣保安官 講演(2)】
「“その国”は日本に侵略を開始。ビデオ見れば分かる」と一色元保安官
2011.2.14 13:19
日本外国特派員協会で講演する一色正春・元海上保安官=14日午後、東京・千代田区(大西史朗撮影)
 尖閣ビデオ流出事件について講演を続ける一色正春・元海上保安官(44)は、事件の背景にあった漁船衝突事件に関し、「尖閣諸島に領土問題をつくろうという動きが出てきている」と語った。
 一色元保安官は海上保安庁の業務について「日本は国土が狭いが、排他的経済水域は広く、これを守っているのが海上保安庁。当然、国境警備隊の仕事も兼ねている」と説明。
 さらに、日本の現状に関して、「現在、日本はいくつもの領土問題を抱えています。最近はそれに加え、尖閣諸島にもそういう問題をつくろうという動きが出てきている」と指摘した。
 中国は名指しせず、“その国”と表現し、「“その国”は南シナ海で行った方法で日本に侵略を開始したとも受け取れる行動を取り始めた。その一環が、昨年9月に起こったことで、私が11月に流したビデオを見ていただければ分かる」と話した。

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防人の声-一色元海上保安官「”その国”は日本に侵略を開始。」

 さて、如何であろうか。
 
 言うもサラナリであるが、海上保安庁といえば海上自衛隊共々帝国海軍の末裔。帝国海軍はその手本とした英国海軍Royal Navyと同様に海上警備も任務としていたが、敗戦で手本が米国海軍U.S.Navyに交代した為に(*1)米国の沿岸警備隊U.S.Coast Guardに相当する海上警備専門組織、「海の警察」「海の国境警備隊」として発足したのが海上保安庁。予算的には自衛隊よりもさらに厳しいものがありながら、領海は愚かその外側の排他的経済水域警備からプルトニウム輸送の護衛まで、広範な任務に今日も当たっている。
 
精強なれ、海上保安庁!   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33601491.html
 
 その海上保安庁の一員であった一色元海上保安官が講演で”その国”と直接言及は避けながらも、 

 
> 「“その国”は南シナ海で行った方法で
> 日本に侵略を開始したとも受け取れる行動を取り始めた。
> その一環が、昨年9月に起こったことで、
> 私が11月に流したビデオを見ていただければ分かる」
 
と中国の尖閣諸島侵略を言明したのだから、これは説得力がある。一方でその根拠を「11月に流したビデオ」としている事から、当該中国「漁船」船長の酔った上での乱交だの、船長の単独的犯行だのといった解釈を一色元海保官は取らない事も言明している。
 尤も、単独犯や乱交とは中国側も考えていない事は、当該中国「漁船」船長を「道徳規範」なるご大層な肩書きで英雄扱いしたり、同船長釈放のために邦人拘束から反日デモ、レアアース禁輸まで国を挙げて中国がかけた圧力から明らかだ。
 
 つまり、表題に「防人の声」と銘打って表明したとおり、「中国の尖閣侵略」ひいては「中国の沖縄侵略」は、今正に、我らの目の前にある危機なのである。
 
 「GDPで中国に抜かれた」なんて事よりも遥かに重大な。
 
 国民よ、防人の声を聞け。
 
 聞いてどう判断し、何を為すかは自らの判断だ。だが、防人の声に耳を塞げば、それは自ら課す情報統制であり、民主主義の自殺だ。

<注釈>

(*1) 時代背景から言うと、この交代は正しいと私は考える。師匠は一流であるに越した事はない。正規空母の戦略的運用なんて芸当が出来るのは、ハード的にもソフト的にも米海軍が唯一にして無二なのである。
 まあ、我らが海上自衛隊が正規空母を持つなんてのは、まだまだ夢物語ではあるが。
  でもねぇ、10年で六六艦隊を造った国だからねぇ。
奇跡の建艦-日清戦争から六六艦隊-1   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/24698304.html
-2 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/24698333.html