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報じられているのは、今や失言・放言が金看板となった観のある現・政権与党・民主党党首にして日本国首相たる、即ち陸海空三自衛隊最高指揮官たる菅直人の発言。
記者団の質問に答えて、菅直人の曰く。
1.> 「春の統一地方選に向け、> 5千億円を超える一括交付金を実現した。3> 各県が自主的に使うことができる画期的なものだ。4> 統一選で民主党の成果を伝えて、5> 大きな支持をもらいたい」6> と強調した。
如何であろうか。
私は正直言って、この報道記事を読み、言葉を失った。
確かに如何なる政策にせよ政策を決めると言うことは、その政策によって利益誘導される集団の支持を期待できると言うことはあるだろう。政権与党である民主党であれば、国家権力の中心なのであるから、そのような「支持を当てにした政策決定」を行いやすい立場にある。かつて、自民党が長いことその様な立場にあったとおり。
しかしながら、その長い自民党政権時代にせよ、一昨年夏以降の民主党政権時代にせよ、特定の選挙へ向けて特定の政策を、支持率向上のために決定したと公言した例を、私は他に知らない。
また、そんな前例が仮にあったとしても、それは、忌むべきポピュリズム=大衆迎合=単なる人気取り として、糾弾されるべきものであった筈だ。それ故にこそ、内々や内心ならば兎も角、公言するようなことは、私の記憶にある限り、滅多になかった。
此処で私が「忌むべき」と表現するのは、そのような大衆迎合=ポピュリズムが必然的にバラマキ政策となり、財政上の悪条件となるから、ばかりではない。
それは国民の衆愚化を促進する。ローマ共和国時代の「無料のパンとサーカス」に他ならないからだ。
尤も、国民が賢明であるならば、無料のパンやサーカスぐらいでは衆愚化せず、ポピュリズムは国民の衆愚化を促進するモノとならず、国民を愚弄するモノとなる。
報道された菅直人の発言をつぶさに見てみよう。
上記1>は、裏を返せば「統一地方選が今年無かったり、或いは統一地方選での民主党の勝利が盤石であったならば、一括交付金は実現されなかった。」である。
上記4>~5>が明言しているところは、「この程度の一括交付金を渡しておけば、国民の大きな支持は得られる。」である。
さて、国民諸君。
諸君はこの一括交付金を、「無料のパン」として嬉々として受け入れ、その供給者たる民主党を支持するのか。
それとも国民を愚弄するポピュリズムと断じ、衆愚政治への堕落を阻止するのか。
如何に、国民。