仙石の奇怪な菅直人擁護-菅直人、連日の「最終判断」-今まで何も判断してないから、決済が溜まってるだけだろ。
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首相、連日の「最終判断」=求心力回復へ焦り  http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010121500819
 国営諫早湾干拓事業(長崎県)の堤防排水門の開門を命じた福岡高裁判決について、菅直人首相が15日、上告断念を表明したのは、内閣支持率の低下に歯止めがかからない中で、自らの「最終決断」を示して指導力をアピールする狙いもある。法人課税の5%引き下げに続く「首相主導」の演出には、求心力回復に躍起になっている首相の焦りが透けて見える。
 「高裁判決を受けて最終判断を私にしてほしいという話があった。最終的に上告をしないという判断を下したところだ」。首相は15日午前、首相官邸で記者団を前に上告断念を発表した。
 「コンクリートから人へ」を掲げて昨年の衆院選に臨んだ民主党にとって、諫早湾干拓は「政権交代の成果」(仙谷由人官房長官)を示すことができる格好のテーマだった。とりわけ首相は野党時代から現地を何度も訪問。「ギロチン」と称された堤防締め切りは「不必要」との主張は一貫している。
 各種世論調査で内閣支持率が「危険水域」とされる20%台に落ち込む中、首相が諫早湾干拓の扱いを政権浮揚の材料にしたいと考えたのは想像に難くない。首相は15日午前、発表に先立って、鹿野道彦農林水産相を官邸に呼んで上告断念を指示、この問題での自らの統率力を印象付けようとした。
 首相は13日にも、報道陣を急きょ公邸前に集めて、税制改正で焦点となっていた法人課税の実効税率5%引き下げを発表し、リーダーシップの演出に努めた。臨時国会中は、国会答弁などの準備に忙殺され、国民への発信が足りなかったとの「反省」からだ。
 「首相が政治判断してきた例は多い」。仙谷長官は15日の記者会見で、首相をこう持ち上げた。だが、具体例は何かと記者団から問われると、「突如そういう質問を受けても…。あした(16日)まで考えておく」と言葉に詰まった。
 一方、民主党の小沢一郎元代表を支持する当選1回の衆院議員による「北辰会」メンバーの一人は、「『決断した』と繰り返すのは、自分に指導力がないのを自覚している証拠。情報発信よりも、党内をまとめることに力を入れてはどうか」と、小沢氏の国会招致問題で「指導力」が見えない首相を皮肉った。(2010/12/15-19:22)
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 報じられているうちの、仙石の発言に曰く。
 
1> 「首相が政治判断してきた例は多い」。
>  仙谷長官は15日の記者会見で、首相をこう持ち上げた。
>  だが、具体例は何かと記者団から問われると、
2> 「突如そういう質問を受けても…。あした(16日)まで考えておく」
 
 さて、いうもさらなりであるが、上記1>と上記2>の発言は、全く矛盾する。
 上記1>では「首相が政治判断した例は多い」と言いながら、上記2>ではその例を唯の一つも挙げられず、翌日までに「考えておく」である。
 
 実に奇怪だが、いくつかのケースがありうる。
 
 ケース1、「首相が政治判断した例は多い」と言う上記1>が全くの嘘で、仙石自身菅直人が政治判断した例を思いつかないケース。言うなれば、上記2>が本音であり、上記1>はただの菅直人に対するおべっか=追従でしかないケース。
 
 ケース2、上記1>を発言した再には何らかの例を思い浮かべていたのだが、健忘症がますます進行して話すそばから忘却してしまい、思い出せなくなったケース。この場合は上記2>で言う「あした=12/16」になっても思い出せる可能性は低いから、ケース2であるか否かは、明日には判明するだろう。
 尤も、仙石に回答すべき事を、明日まで覚えていれば、だが。前首相の例もあるし、少々心もとない。
 
 ケース3、上記1>を発言したときに念頭にあった「首相の政治判断」を、何らかの理由で公言する事が憚られて、上記2>のときにはそれ以外の事例を思いつかず、ごまかしたケース。つまり、公言できないような「菅直人の政治判断」しか念頭にはなかったケースだ。
 
 ケース1である可能性は勿論ある。3択問題と考えるならば、無難な選択肢であろうし、入試ならばケース1を選択しろ、と予備校では受験テクニックとして教えそうだ。
 
 だが、私はケース3なのではないかと邪推する。
 「公言できないような、菅直人の政治的判断しか、仙石の念頭にはなかった。」と。
 
 理由は半ば菅、もとい、勘であり、心当たりが在るからだ。
 仙石の念頭にあった「公言できないような菅直人の政治判断」とは、尖閣沖衝突事件に於ける中国「漁船」船長釈放決定もしくは衝突ビデオ非公開決定なのではなかろうか。
 
 想起されたい。
 
 未だに政府の公式的立場は、当該中国「漁船」船長釈放の決定は那覇地検、福岡高検、最検による「日中関係を考慮した」決定であり、政府はこれを追認しただけだと言う無責任きわまるものなのである。
 私が「検察の犯した4つの大罪」と糾弾しているところだ。
 
尖閣領海侵犯中国「漁船」船長釈放に関する那覇地検への公開質問状、もとい、質問を公開する。   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33708602.html

 さらには、その衝突事件の際撮影され、一部がYou Tubeに流出しただけで我が国に多大な国益となったビデオ映像は、未だ大半部分が、国民はおろか一部の国会議員にさえも、公開されていないのである。
 ネット上の噂では、海保庁職員の殉職シーンすら映っているとされる映像が、だ。
 
 これを非公開とするのは確かに「高度な政治的判断」であり、菅直人や仙石にすれば自慢したくて仕方がないのだろう。
 
 だが一方で公言はできない。中国様のご機嫌を損ねるから。
 
 だから、上記3>の通り、「12/16までに別の事例を考えてくる。」としか答えられない。
 
 如何であろうか、この推論は。
 
 邪推であろうか。下種の勘繰りであろうか。仙石ならばそう言うだろうな。
 
 だが、どうであろうか。
 
 如何に、国民。