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 ブログ記事にするさえ情けなくなってくる報道であるが、報じられているのは中国「漁船」が尖閣にて我が海上保安庁巡視船に体当たり攻撃をかけてきた際に撮影された尖閣衝突ビデオの取り扱い。国会が提出を求めていた当該ビデオの提出を、来月半ばのAPEC以降まで先送りする方針を政府が固めたのだと言う。
 理由は、
> 菅直人首相が議長を務め、中国の胡錦濤国家主席の来日が予定されているAPEC前に提出すると、
> 中国側の反発を招く可能性があると判断したためだ。
> 政府・与党内には
> 「早期に国会提出すれば、
>  野党議員らが国民に反中感情をあおることも予想される」(民主党国対筋)との懸念がある

だそうだ・・・・(脱力)
 
 果たして、現・民主党政権は、菅直人やら仙石やらは、自分の言っていることが判っているのだろうか。なにやら仙石は、法律論を振りかざして当該ビデオの非公開を正当化しようとしているが、当該ビデオに写っている真実を公開する事によって招来される「国民の反中感情」も「中国の反発」も、それは本来あるべき姿であり、通常の状態であろう
 
 それを当該ビデオの国会提出さえ遅延させ、当該ビデオを公開しない事で、「国民の反中感情」を抑え、「中国の反発」を予防して「日中友好」に努めたところで、そんな「日中友好」は虚構であり、砂上の楼閣であり、異常事態である。
 
 現・民主党政権は、国民をツンボ桟敷に置き、真実を明らかにしない事によって、「日中友好」、おそらくは「APECに於ける日中首脳会談の『成功』」を達成しようとしているのである
 
 これが非核三原則における核密約以上の大罪であることは以前にも述べた。
 
 核持密約の目的は我が国の安全保障と言う、殆ど最高位に優先すべき目標であったのに対し、今度の「尖閣衝突ビデオ非公開」の目的は高だか「日中友好」であり、早い話が「中国様のご機嫌」だ。
 さらにはその目的の為にとられる手段は、核密約の方が「緊急時の核兵器持ち込み容認」と言う重大決意ではあるが平常時の実害は少ない手段であったのに対し今回の法は尖閣衝突ビデオを公開しないことによる国民に対する愚弄だ。
 
 「尖閣衝突ビデオさえ公開しなければ、国民の反中感情は抑えられる」と言う判断は、日本国民に対する情報統制への絶大な自信を意味し、そんな自信は放送上ネット上の検閲かますびしい中国政府にすらないであろうことに、現・民主党政権並びに民主党のお歴々は気づいているのだろうか?
 
 それが、自由主義陣営にある日本国の国民に対する愚弄であることにも。
 
 逆に、「尖閣衝突ビデオを公開したら、国民の反中感情は抑えられない。」とまで考えていたら、それこそ国民を馬鹿にしている。反中デモの数は増え、その規模は拡大するかも知れないが、中国の反日暴動よろしく暴徒化し、中国車( まあ、そんなものがたまたまあれば、だが。)の窓ガラスを割ったりすると、本気で考えているのだろうか。
 
 「尖閣衝突ビデオを公開したら、国民の反中感情が盛り上がり、それが政府批判につながって、現・民主党政権がもたない。」・・・この判断ならば、大いにありうる。国民を愚弄している事にもなら無いだろう。実際にそうなるかは兎も角、私としては大いに期待してしまうのも事実だ。
 だが、かように判断して尖閣衝突ビデオの公開を拒否し、国会提出さえ遅らせているのであるならば・・・・現・民主党政権は、その政権維持の為に、ただ、それだけの為に、国民に情報統制を強い、なおかつその情報統制に満腔の自信を持っている事になる。
 
 なるほど、中国共産党政権と仲良くしたがる訳だ。政権維持のために国民を情報統制下に置く、同じ穴の狢。
 
 だとすると・・・一体どこが「民主」党なんだぁ!!!!