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報じられているのは、尖閣諸島の我が領海にて巡視船に体当たり攻撃を掛け、逮捕された中国「漁船」船長釈放に関する仙石官房長官の発言。
記事は中国に対して妙な敬語ばかり使う、鳩山前首相が乗り移ったような発言を揶揄しているが・・・最大の問題は、この記事の発言全体が、当該中国「漁船」船長釈放に、千石氏の意志が働いた事、即ち散々繰り返されている「地検独自の判断による釈放」が嘘であり、政府による司法への不当介入があったことを、強く示唆していることではないか。
1> 仙谷氏は13日に船長以外の船員14人と漁船を中国に戻す際、
2> 「14人と船がお帰りになれば、違った状況が開けてくるのではないか」と述べ、
3> 中国の姿勢軟化を予想していた
4> 「中国側も理解してくれるだろうと判断していた。
5> 『20年前ならいざ知らず』という気分が私にあった」と釈明。
6> その上で「(日中両国で)司法過程についての理解がまったく異なることを、
7> もう少しわれわれが習熟すべきだった」
上記3>では「予想していた」と報じられるが、上記4>では仙石官房長官自らが「判断していた。」と明言している。言葉尻を捉えるようだが、状況証拠、或いは少なくとも尋問の糸口にはなる発言と思うが如何であろうか。
逆に言えば、かような言葉尻を捉え、司法に対する行政なり何なりの政治介入が無かったかを、追求すべきである。
大津事件の時でも政府による司法への圧力は並々ならぬモノがあった。今回の中国「漁船」船長釈放への行政から司法への圧力が「建前上無い」とされているのは、善意に解釈すれば民主主義の進歩なのだが・・・単に行政の責任を司法、それも地検という「下っ端」に押しつけただけという方が、余程得心のいく解釈なのも事実だ。
更に言えば、上記3>の大甘すぎる中国に対する認識や、共産党一党独裁の人治国家=非法治国家に対し何を今更上記6>、7>なのだろうか。
一体何処に目を付けているのか、と言いたいが・・・
一方で、政治介入にせよ、「地検独自の判断」にせよ「今後の日中関係を考える」などと言う政治的理由で法的判断を曲げてしまった今回の事態は、我が国が、中国並の非法治国家に堕落したことを意味するのが判っているのか。
「中国並になったなら、結構なこと。」ぐらいに思っているのではないのか。
奸、斬る可し。