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1.中華思想と言う悪癖
「中華思想」と字面は厳しい(いかめしい)が、平たい話が「オラが一番」と言う発想だろう。「オラ=我が国・我が民族・我が人民」こそが一番でありそれ以外の者は野蛮人ないし人間ではないという発想。であればこそ、「オラ」たる中華に対する東夷・西戒・北狄・南蛮なる「華夷秩序」を設定し、「オラ」以外を蔑視する。
元来「中華思想」は勿論大陸は支邦の思想であるが、発想としては大なり小なり普遍的に見られる発想であり、「人間の業」と言っても良いかも知れない。「平家で無ければ人ではない。」なんて暴言も、一種の中華思想と考えてよかろう。
かくも「伝統」があり、広く「普及」している中華思想ではあるが、根本的には損な考えである。「オラが一番」で唯我独尊と言う事は、他人他者の言う事に聞く耳を持てないということである。そりゃ自己完結しているから気分は良いかも知れないが、問題意識とか向上心とかはどうしたって鈍るから、成長も発達も進歩も遅くなるし、下手すると全くストップしてしまう。
何より肝心なのは、極端化した中華思想は異論異説を排して無視してしまうと言う事である。であればこそ、大陸の「数多ある」史書は「正史」ばかりであり、その時々の正史以外の歴史・歴史解釈は「野史」として排斥され、時には焚書の対象となる。大陸の史書が「数多ある」のは、その数だけ政権交代ならぬ「王朝交代」があって、その数だけ王朝が(*1)絶えたからに他ならない。
王朝が頻繁に交替するのも、その度に「正史」が誕生するのも、大陸の勝手なのであるが(*2)、その時々の王朝に阿った「正史」以外は認めない中華思想=「オラ(我が・現王朝)が一番」は、異論・異説を排してしまうが故に、建設的議論になり様がなく、「広く公議を起こし、万機公論に決す」る事もできなければ、3人寄っても文殊の知恵は出ようがない。誤まる時には皆一斉に誤って修正のしようもない。その大欠点に比べれば、根本的に民主主義と相容れないなんてのは、小さな欠点だ。
真の民主主義国家は最強である(楽観的観測) http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/23943306.html
無論私は魂の自由を愛する日本人であり、我が国が民主主義を標榜している事を(*3)誇りとする者であるから、我が国が中華思想に染まる事に断固反対するし、前述の通りそれはある種「人間の業」でもあるだけに、自らが中華思想・唯我独尊に堕さない様、自戒も注意もしている(*4)。
繰り返しになるが、中華思想と言うのは民主主義と相容れないばかりではなく、詰まる所は中華思想を信じる当人にとっても損な思想である。
元来「中華思想」は勿論大陸は支邦の思想であるが、発想としては大なり小なり普遍的に見られる発想であり、「人間の業」と言っても良いかも知れない。「平家で無ければ人ではない。」なんて暴言も、一種の中華思想と考えてよかろう。
かくも「伝統」があり、広く「普及」している中華思想ではあるが、根本的には損な考えである。「オラが一番」で唯我独尊と言う事は、他人他者の言う事に聞く耳を持てないということである。そりゃ自己完結しているから気分は良いかも知れないが、問題意識とか向上心とかはどうしたって鈍るから、成長も発達も進歩も遅くなるし、下手すると全くストップしてしまう。
何より肝心なのは、極端化した中華思想は異論異説を排して無視してしまうと言う事である。であればこそ、大陸の「数多ある」史書は「正史」ばかりであり、その時々の正史以外の歴史・歴史解釈は「野史」として排斥され、時には焚書の対象となる。大陸の史書が「数多ある」のは、その数だけ政権交代ならぬ「王朝交代」があって、その数だけ王朝が(*1)絶えたからに他ならない。
王朝が頻繁に交替するのも、その度に「正史」が誕生するのも、大陸の勝手なのであるが(*2)、その時々の王朝に阿った「正史」以外は認めない中華思想=「オラ(我が・現王朝)が一番」は、異論・異説を排してしまうが故に、建設的議論になり様がなく、「広く公議を起こし、万機公論に決す」る事もできなければ、3人寄っても文殊の知恵は出ようがない。誤まる時には皆一斉に誤って修正のしようもない。その大欠点に比べれば、根本的に民主主義と相容れないなんてのは、小さな欠点だ。
真の民主主義国家は最強である(楽観的観測) http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/23943306.html
無論私は魂の自由を愛する日本人であり、我が国が民主主義を標榜している事を(*3)誇りとする者であるから、我が国が中華思想に染まる事に断固反対するし、前述の通りそれはある種「人間の業」でもあるだけに、自らが中華思想・唯我独尊に堕さない様、自戒も注意もしている(*4)。
繰り返しになるが、中華思想と言うのは民主主義と相容れないばかりではなく、詰まる所は中華思想を信じる当人にとっても損な思想である。
<注釈>
(*1) と言う事は、殆ど確実にその時々の皇帝の血筋が、
(*2) その度に生じる社会的混乱は往々にして悲劇であるが、これまた「大陸の勝手」、ではある。
(*3) さらにはどこかの国のように、国名にだけ「民主主義」と冠しているのではなく、あるレベルまで実践している事を、
(*4) 心算だ。
2.「核心的利益」の拡大と世界征服
さてその「中華思想」の総本山にして権化たる「中華人民共和国」こと中国、別名・中共ないし支邦の「漁船」が、我が領土たる尖閣諸島付近の我が領海で海上保安庁の巡視船に体当たり攻撃をかけ、その余りの悪質さに漁船ごと拿捕されて船長は逮捕されたのに対し、中国政府は強硬な態度を見せ、日本大使を呼びつけるわ、漁業「監視」船とやらは派遣するわ、ちょいとした騒ぎになっているのは既報の通りだ。
尖閣領海侵犯の中国船長逮捕に対する4+1紙社説比較 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33589460.html
中国、尖閣諸島海域に漁業監視船派遣 「日本の国内法適用は荒唐無稽」 http://sankei.jp.msn.com/world/china/100909/chn1009091930005-n1.htm
中国外相、丹羽大使にまた抗議 漁船接触事件 http://sankei.jp.msn.com/world/china/100910/chn1009101220003-n1.htm
尖閣領海侵犯の中国船長逮捕に対する4+1紙社説比較 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33589460.html
中国、尖閣諸島海域に漁業監視船派遣 「日本の国内法適用は荒唐無稽」 http://sankei.jp.msn.com/world/china/100909/chn1009091930005-n1.htm
中国外相、丹羽大使にまた抗議 漁船接触事件 http://sankei.jp.msn.com/world/china/100910/chn1009101220003-n1.htm
その背景にあるのが、とうとう「日本を抜いて世界第2位」を実現した高い経済成長率と、それ以上に増やしている軍事支出による軍拡、なかんずく空母建造まで視野に入れている海軍・艦艇の拡大であろう事は、想像に難くないところだ。
それら実績に裏打ちされた中華思想が、「中国4千年の夢」たる中華による統合統治=世界征服を「手の届きそうな夢」と思わせているであろう事も。
「世界征服」と聞けば、甚だ子供じみた幼稚な野望か法螺にしか聞こえないが、「オラが一番」とする中華思想を原理的に推し進めれば、「この世は全てオラの物」となり、行き着くところは「世界征服」にならざるをえない。
中々世界が征服されないのは、世界が広くて「この世は全てオラの物」となる前にその「全てオラの物」にしようとした主体=中華思想に染まった王朝(*1)が力尽きるなり滅ぼされるなりしてきたからだと考えると辻褄が合う。
それら実績に裏打ちされた中華思想が、「中国4千年の夢」たる中華による統合統治=世界征服を「手の届きそうな夢」と思わせているであろう事も。
「世界征服」と聞けば、甚だ子供じみた幼稚な野望か法螺にしか聞こえないが、「オラが一番」とする中華思想を原理的に推し進めれば、「この世は全てオラの物」となり、行き着くところは「世界征服」にならざるをえない。
中々世界が征服されないのは、世界が広くて「この世は全てオラの物」となる前にその「全てオラの物」にしようとした主体=中華思想に染まった王朝(*1)が力尽きるなり滅ぼされるなりしてきたからだと考えると辻褄が合う。
古くは元帝国が膨張した時は、西はウイーンで西欧諸国によって、東は日本海で我が国によってその膨張が止められて、止められている間に元帝国・が力尽きたと考えうる。
現王朝たる中国共産党政権が、チベットや台湾を、前者は併合し、後者は併合しようと企んで「核心的利益」と呼んでいたのが、近年は南支邦海に於ける「領土問題」をも「核心的利益」と言い始めたのも、「世界征服が大陸=支邦=中国の夢」である証拠だろう。
<注釈>
(*1) 当然、その王朝は中華思想と言う悪癖に染まった不利益を被るはずである。
3.反転攻勢―中国の「核心的利益」を粉砕すべし
では、左様な「世界征服」を目指す隣国・中国に対し、我らはいかに対処すべきだろうか。
一つにはわれらが領土領海領空、我が国の主権をしっかりと保持する事だろう。極々当たり前のことなのであるが、国家意識の希薄な現・民主党政権や、どこの国の報道機関かも怪しい大手マスコミにはこんなまともな事も中々理解されない(*1)。産経が例外なのは、「大手じゃない」からだろう。
一つにはわれらが領土領海領空、我が国の主権をしっかりと保持する事だろう。極々当たり前のことなのであるが、国家意識の希薄な現・民主党政権や、どこの国の報道機関かも怪しい大手マスコミにはこんなまともな事も中々理解されない(*1)。産経が例外なのは、「大手じゃない」からだろう。
【主張】対中姿勢 尖閣の守り強化が課題だ http://sankei.jp.msn.com/world/china/100914/chn1009140315001-n1.htm
これまた当たり前であるが、「友愛外交」だの「日中友好」だのなんてものは、中華思想による世界征服の野望の前には殆ど役に立たない。なにしろ「この世は全てオラの物」なのであるから、これに追従した処で、せいぜい併呑を遅延・延期させるぐらいの効果しかない。その間に相手が力尽きてくれれば併呑は免れるのであるから、効果がないではないが、防御にはなっても決して攻撃にはならない。
攻撃せずに勝つと言うことなど、滅多にないのであるから、少なくとも機を見て攻撃に転ずる、反転攻勢の機会を逃すべきではない。
では、中国の「中華思想に基づく世界征服」に対する攻勢は何処に、如何にかけるべきか。
先述の通り、中国の領土拡大・併合にはある程度のパターンが見られる。最初にある地域海域を「中国の核心的利益」と言い出し、自国領だと主張し始める。ある程度それで押せると、「民間人」「民間団体」「漁船・漁民」が登場する。仕上げは勿論、中華人民共和国の誇る人民解放軍による制圧・支配だ。統治のまずさも「少数民族」の不満も銃剣と砲口が黙らせる。
であるならば、中国による併合の初期段階、中国が「核心的利益」と言い始めたところでこれを叩くのが、叩きやすい筈だ。
攻撃せずに勝つと言うことなど、滅多にないのであるから、少なくとも機を見て攻撃に転ずる、反転攻勢の機会を逃すべきではない。
では、中国の「中華思想に基づく世界征服」に対する攻勢は何処に、如何にかけるべきか。
先述の通り、中国の領土拡大・併合にはある程度のパターンが見られる。最初にある地域海域を「中国の核心的利益」と言い出し、自国領だと主張し始める。ある程度それで押せると、「民間人」「民間団体」「漁船・漁民」が登場する。仕上げは勿論、中華人民共和国の誇る人民解放軍による制圧・支配だ。統治のまずさも「少数民族」の不満も銃剣と砲口が黙らせる。
であるならば、中国による併合の初期段階、中国が「核心的利益」と言い始めたところでこれを叩くのが、叩きやすい筈だ。
即ち現段階ならば、南支邦海、台湾、チベットなどで、中国の「核心的利益」を粉砕する事こそ、最良の攻撃に違いない。
<注釈>
(*1) 首相になって1年近く経つまで、「沖縄の米海兵隊が抑止力と知らなかった」なんて公言できてしまう人も居る位だからなぁ。
4・明石大佐、再び。
では、その攻撃はいかようにかけるべきか。
我が国では軍隊を派遣するのには相当制限がある。我が領土たる尖閣諸島ならば問題ないが、その他の地域には相応の大儀なり口実がないと兵を出せないし、実際の戦闘にはもっと出せない。
正規の兵を直接には、だ。
非正規の兵を間接に、ならばどうだ?
想起されたい、我が国がロシア帝国の南下によって存亡の危機に曝され、日露戦争に踏み切った際は、兵力集中による局所的優位の確保に努める(*1)と共に、ロシア国内に明石大佐を派遣して秘密工作を実施し、ロシア国内における反政府勢力に資金援助を盛大に行い、大ロシア帝国に背後から揺さぶりをかけた。これはロシア国内に反政府勢力と言う「非正規の兵を間接に」派遣し、成功した事例と言って良い。
同様の手段が、今、大中華人民共和国に対して有効なのではないか。
無論問題はある。我が国にはかつてのような、或いはMI6やモサドやCIAのような諜報機関が今はない。明石大佐のような人材を集め、訓練し、あまつさえ実践に移しているような機関も、寡聞にして聞かない。
先の「党代表選挙」に敗れたとは言え未だ隠然たる影響力を誇る自称・人民解放軍野戦司令官殿を擁する現・民主党政権下の、8月15日に靖国神社に参拝も出来ないような首相と防衛相には、「中国の「核心的利益」地域に対する秘密工作」を実行できる度胸は全く期待できない。かかる秘密工作が暴露された場合、日中関係に相当な影響があることを思えばなおさらだ。
だが、「日中関係に相当な影響がある」と言う事は、その秘密工作の効果がそれだけあるということに他ならない。
「お隣の嫌がるようなことはやらないでしょう。」と靖国神社への不参拝を正当化して見せたのはチンパン福田(敬称略)だが、敵の嫌がる事をドンドンやるのは、国益の追求と言うものだ。
「中国の核心的利益地域に対する秘密工作」。秘密裏でも何でも、検討して置いて損はない計画ではないか。
中国に、21世紀の明石大佐を派遣すべし!
少なくとも、派遣できる21世紀の明石大佐と、作戦計画を準備すべし。
それが、抑止力ともなる。
我が国では軍隊を派遣するのには相当制限がある。我が領土たる尖閣諸島ならば問題ないが、その他の地域には相応の大儀なり口実がないと兵を出せないし、実際の戦闘にはもっと出せない。
正規の兵を直接には、だ。
非正規の兵を間接に、ならばどうだ?
想起されたい、我が国がロシア帝国の南下によって存亡の危機に曝され、日露戦争に踏み切った際は、兵力集中による局所的優位の確保に努める(*1)と共に、ロシア国内に明石大佐を派遣して秘密工作を実施し、ロシア国内における反政府勢力に資金援助を盛大に行い、大ロシア帝国に背後から揺さぶりをかけた。これはロシア国内に反政府勢力と言う「非正規の兵を間接に」派遣し、成功した事例と言って良い。
同様の手段が、今、大中華人民共和国に対して有効なのではないか。
無論問題はある。我が国にはかつてのような、或いはMI6やモサドやCIAのような諜報機関が今はない。明石大佐のような人材を集め、訓練し、あまつさえ実践に移しているような機関も、寡聞にして聞かない。
先の「党代表選挙」に敗れたとは言え未だ隠然たる影響力を誇る自称・人民解放軍野戦司令官殿を擁する現・民主党政権下の、8月15日に靖国神社に参拝も出来ないような首相と防衛相には、「中国の「核心的利益」地域に対する秘密工作」を実行できる度胸は全く期待できない。かかる秘密工作が暴露された場合、日中関係に相当な影響があることを思えばなおさらだ。
だが、「日中関係に相当な影響がある」と言う事は、その秘密工作の効果がそれだけあるということに他ならない。
「お隣の嫌がるようなことはやらないでしょう。」と靖国神社への不参拝を正当化して見せたのはチンパン福田(敬称略)だが、敵の嫌がる事をドンドンやるのは、国益の追求と言うものだ。
「中国の核心的利益地域に対する秘密工作」。秘密裏でも何でも、検討して置いて損はない計画ではないか。
中国に、21世紀の明石大佐を派遣すべし!
少なくとも、派遣できる21世紀の明石大佐と、作戦計画を準備すべし。
それが、抑止力ともなる。
<注釈>
(*1) これは、正規の兵を直接に、だな。