4. 長門級と大和級
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33258232.html より続く
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4.1 世界初の16インチ砲戦艦 七姉妹が長姉 「長門」級
第1次大戦後、我が国は世界初の16インチ砲戦艦「長門」級2隻、長門と陸奥を建造する。大戦後の海軍軍縮条約交渉が始まり、この条約が成立すれば原則新たな戦艦の建造は認められない事や、この条約を楯に日露戦争以来の日英同盟解消を迫られる事を考えると、16インチ砲戦艦の建造は、我が国の安全保障上急務であったに違いない。「これさえあれば、艦体決戦で世界の如何なる艦隊にも負けることは無い筈」と期待された、16インチ砲艦( と一説には18インチ砲艦も)揃えた八八艦隊計画の尖兵がこの「長門」級2隻であればなおさらだ。

結論から言うと、海軍軍縮条約は英米日の主力艦を5:5:3の割合として新たな戦艦の建造は代替艦以外禁止され、長門級2隻をはじめとする米英日の16インチ砲戦艦7隻は「七姉妹」と呼ばれて海軍軍縮条約時代=海軍休日Naval Holidayのヒロインとなる。
「長門」級はその七姉妹の長姉であり、世界に先駆けて建造された16インチ砲戦艦と言うばかりではない。その速力も実は七姉妹の最速であり(*1)、単装砲をズラリと並べた砲郭式の副砲や高角砲の少なさこそ旧式ではあるが、「日本の誇り」とされるに足る軍艦史上の金字塔である。
先述の通り、「決戦兵力」としての戦艦は第1次大戦時点で既に終了しており、故に第2次大戦、我が国にとっての大東亜戦争( 太平洋戦争)での活躍こそ期待からは程遠かったが、戦後、米国の核実験に供され、核兵器の水中爆発を喰らってなお5日間沈まずに居た「長門」を、ただの鉄の塊だの、或いは「人殺しの道具」だなどと、割り切ってしまう事は、私には出来ない。
かつての船乗りが言う通り、船に魂と言うものがあるならば、長門の魂は核実験に供されて沈むような事は望まなかっただろうと考えるし、そうであればこそ、核兵器の水中爆発を喰らってなお5日間沈まず、人知れず水中に姿を消した「長門」に、「七姉妹が長姉としての意地(*2)」を感じてしまう。
そう、「長門」には魂があったのだ、と。
かつての船乗りが言う通り、船に魂と言うものがあるならば、長門の魂は核実験に供されて沈むような事は望まなかっただろうと考えるし、そうであればこそ、核兵器の水中爆発を喰らってなお5日間沈まず、人知れず水中に姿を消した「長門」に、「七姉妹が長姉としての意地(*2)」を感じてしまう。
そう、「長門」には魂があったのだ、と。
<注釈>
(*1) 英ネルソン級23kt、米コロラド級21ktに対し、我が長門級は公称23ktながら、26kt航行を可能としていた。
(*2) 「私(わたくし)は、人類初の16インチ砲戦艦にして、七姉妹が長姉。新型爆弾如きに、おさおさ負けは・・・・致しませんわ!」 などと言う台詞が、似合いそうではないか。
4.2 史上唯一の18インチ砲戦艦 「大和」級
さて、長いこと続いた海軍休日=海軍軍縮条約時代も、ナチスドイツの台頭を契機に無常約時代に突入する。未だ「戦艦が主力艦」と考える者も多い当時にあっては、新型戦艦が計画されたのも理の当然であろうし、その新型戦艦に、海軍休日のヒロイン七姉妹=16インチ砲戦艦以上の艦を求めたのもまた当然だろう。
結論から言うと英米日のうちイギリスは七姉妹=イギリスで言えばネルソン級を凌駕する新戦艦を作るところまで手が回らなかった。第2次大戦に最初から巻き込まれたイギリスは、新型戦艦も14インチ砲のキング・ジョージV世級で済まし、戦後に15インチ砲装備のヴァンガード級を竣工させたのみ。それでも戦後に戦艦ヴァンガードを完成させている点に、戦艦に対するある種の情念を感じるの。
アメリカは其処へ行くと贅沢で、新戦艦としてノースキャロライナ級2隻を皮切りに、サウスダコダ級4隻にくわえ、アイオワ級4隻を建造。主砲は何れも16インチ砲であり、サウスダコダ級とアイオワ級はさらに長砲身50口径とした。副砲を廃止して対空対水上両用砲を採用し、舷窓の廃止等の近代化が盛り込まれ、それに大戦中に実用化されたVT信管(近接信管)及び徹底したダメージコントロールと相俟って、極めて強靭な軍艦になった。
対する我が国は、何しろ米英と対峙するとなると数的劣勢は明らかだから(*1)、この差を縮めるための暫減邀撃作戦をたて、個々の艦で攻撃力重視し、能力を高める猛訓練をした。
攻撃力を重視し、個艦の能力を重視するが故に計画されたのが18インチ砲戦艦である。背景には、18インチ砲戦艦では、パナマ運河の通過が困難になると言う読みがあった。
帝國海軍のパラダイムシフト1 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/30703565.html

結論から言うと英米日のうちイギリスは七姉妹=イギリスで言えばネルソン級を凌駕する新戦艦を作るところまで手が回らなかった。第2次大戦に最初から巻き込まれたイギリスは、新型戦艦も14インチ砲のキング・ジョージV世級で済まし、戦後に15インチ砲装備のヴァンガード級を竣工させたのみ。それでも戦後に戦艦ヴァンガードを完成させている点に、戦艦に対するある種の情念を感じるの。
アメリカは其処へ行くと贅沢で、新戦艦としてノースキャロライナ級2隻を皮切りに、サウスダコダ級4隻にくわえ、アイオワ級4隻を建造。主砲は何れも16インチ砲であり、サウスダコダ級とアイオワ級はさらに長砲身50口径とした。副砲を廃止して対空対水上両用砲を採用し、舷窓の廃止等の近代化が盛り込まれ、それに大戦中に実用化されたVT信管(近接信管)及び徹底したダメージコントロールと相俟って、極めて強靭な軍艦になった。
対する我が国は、何しろ米英と対峙するとなると数的劣勢は明らかだから(*1)、この差を縮めるための暫減邀撃作戦をたて、個々の艦で攻撃力重視し、能力を高める猛訓練をした。
攻撃力を重視し、個艦の能力を重視するが故に計画されたのが18インチ砲戦艦である。背景には、18インチ砲戦艦では、パナマ運河の通過が困難になると言う読みがあった。
帝國海軍のパラダイムシフト1 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/30703565.html
言うまでもないだろうがパナマ運河は中米で太平洋と大西洋をつなぐ交通の要衝であり、此処を通過できない艦船は、遥か南米大陸南端を廻ってこないと両洋間を行き来できない。
実際、後に完成した大和級戦艦は「パナマックス」=パナマ運河通過限界を超えて「目出度く」パナマ運河を通過できない戦艦となっている。先述の通り米の新型戦艦が軒並み16インチ砲戦艦ばかりなのも、一つにはこのパナマ運河通過限界のためだろう。
尤も、戦艦=主力艦と考える時代にパナマックスが米国のアキレス腱たりうることなんざ米国はとっくに承知しており(*2)「パナマ運河を通過しうる最大の戦艦」を何種類も検討している。その中には18インチ砲戦艦もあるから「16インチ砲より大きなほうを積んだ戦艦はパナマ運河を通過できない。」と言う事は絶対ではないらしい。
第一、米国の事だ。必要ならばパナマ運河の拡幅=パナマックスの引き上げだって実現してしまうだろう。
艦載砲としての18インチ砲には大和級よりも先達がある。WWIに英国が建造した「ヒミツ巡洋艦」フュ―リアスは軽巡洋艦の艦体に18インチ砲単装2基を積み、軽装甲による浅い喫水を利用して揚陸作戦を砲撃支援すると言う特殊な18インチ砲艦であったが・・・18インチ砲「戦艦」とは言い難い。18インチと砲だけはデカいんで、重巡洋艦(*3)とも呼び難い。第一、単装砲2基で僅か二門と言う主砲は、艦対艦砲撃戦(*4)には非常に使いづらい筈。揚陸作戦の砲撃支援に特化した「ヒミツ巡洋艦」と呼ぶのが相応しい艦であるが、18インチ砲搭載艦(*5)としては大和級の唯一の先輩だ。
米国も、18インチ砲だけは試作している。口径457mm砲の製造は可能と実証している
実際、後に完成した大和級戦艦は「パナマックス」=パナマ運河通過限界を超えて「目出度く」パナマ運河を通過できない戦艦となっている。先述の通り米の新型戦艦が軒並み16インチ砲戦艦ばかりなのも、一つにはこのパナマ運河通過限界のためだろう。
尤も、戦艦=主力艦と考える時代にパナマックスが米国のアキレス腱たりうることなんざ米国はとっくに承知しており(*2)「パナマ運河を通過しうる最大の戦艦」を何種類も検討している。その中には18インチ砲戦艦もあるから「16インチ砲より大きなほうを積んだ戦艦はパナマ運河を通過できない。」と言う事は絶対ではないらしい。
第一、米国の事だ。必要ならばパナマ運河の拡幅=パナマックスの引き上げだって実現してしまうだろう。
艦載砲としての18インチ砲には大和級よりも先達がある。WWIに英国が建造した「ヒミツ巡洋艦」フュ―リアスは軽巡洋艦の艦体に18インチ砲単装2基を積み、軽装甲による浅い喫水を利用して揚陸作戦を砲撃支援すると言う特殊な18インチ砲艦であったが・・・18インチ砲「戦艦」とは言い難い。18インチと砲だけはデカいんで、重巡洋艦(*3)とも呼び難い。第一、単装砲2基で僅か二門と言う主砲は、艦対艦砲撃戦(*4)には非常に使いづらい筈。揚陸作戦の砲撃支援に特化した「ヒミツ巡洋艦」と呼ぶのが相応しい艦であるが、18インチ砲搭載艦(*5)としては大和級の唯一の先輩だ。
米国も、18インチ砲だけは試作している。口径457mm砲の製造は可能と実証している
だが、18インチ砲戦艦として具現化したのは、我らが「大和」級のみである。
先述の通り、戦艦はWW|で決戦兵器たりえない事が実証されており、我が国にとっての第2次大戦=大東亜戦争(太平洋戦争)に於いて大和級が寄与する部分は期待外れどころか誠に少ない事は肯んぜざるを得ない。其処には、我が国の燃焼事情もあろう。戦艦はことに燃料くらいだ。(*6)
秘密兵器とハッタリ兵器 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/25252844.html
「戦艦は既に主力艦ではない。」と言う観点から、「大和級はピラミッド、万里の長城と並ぶ世界の三大馬鹿」なんていう揶揄もあったと聞く。
主砲からも発射できる対空散弾・三式弾はあるものの、火器管制でも近接信管でも火力密度でも、米国戦艦の対空砲火には及ばなかったのも事実だろう。
ヴァイタルパートを短縮して集中防御する方式は、艦隊決戦のような「大威力の少数弾が降って来る」状態には適して居たろうが、航空攻撃は「小威力の爆弾と中威力の魚雷が、どちらも無数に殺到してくる」状態であり、米国の分散防御(*7)の方が適していたと言えよう。
日本光学(現ニコン)製15m測距儀は当時世界最大で最精密だが、電子兵装はレーダーでも無線機でも米英に遅れをとっていた事も否めない。
だが、我らが大和級が人類史上唯一の18インチ砲戦艦にして、史上最重の戦艦であったのは紛れもない事実である。また、史上最強の戦艦であることを、期待されたのも事実である。
その期待を担いながら、実証する事ができず、新たな覇者・航空機の攻撃の前に、「一億総特攻の先駆け」としてついには倒れるその姿は、「仮に戦後まで生き延びたとしても、長門と同様、核実験の標的艦に供された公算大。」と言う冷徹な想像と比べても、悲劇とは言え、物語性に富んでいる(*8)。
「今、この伝説は死んでゆく。」 -アリステア・マクリーン作 H.M.S.Ulysses-
因みに、大和級の三番艦に予定されていた「信濃」は、建造途中から空母に変更され、帝國海軍史上最大の空母として進水した。
「信濃」が空母として建造されため、その主砲砲塔用の装甲板は余っており、戦後米軍に接収された。
その装甲版を持ち帰った米国は、そのうち最も厚い主砲砲塔前盾にアイオワ級と同じ50口径16インチ砲で穴をあけて、今でも展示している。
「アイオワ級の50口径16インチ主砲でも、大和級の主砲砲塔前盾を貫通できるんだぜ!(だから、アイオワ級は大和級に勝てるぜ!)」と言いたいのだろうが、開けられた穴は装甲版に対し殆ど垂直になっている。これ即ち、「50口径16インチ砲弾が、貫通力最大となるような最適な角度で命中した場合」のサンプルであることを示している。
つまり。「この条件で貫通できないならば、貫通しない条件」である。
さらには、この装甲版を撃った50口径16インチ砲は、相当に近い距離から撃った事も示唆している。
以上の考察は、「大和級主砲砲塔の前楯が、アイオワ級の50口径16インチ砲に耐えうる」事を証する物ではない(*9)。
だがしかし、大和級が実現した史上唯一の18インチ砲戦艦に対し、米国・米海軍が抱いた悔しさ、嫉妬心は、如実に示している。
先述の通り、戦艦はWW|で決戦兵器たりえない事が実証されており、我が国にとっての第2次大戦=大東亜戦争(太平洋戦争)に於いて大和級が寄与する部分は期待外れどころか誠に少ない事は肯んぜざるを得ない。其処には、我が国の燃焼事情もあろう。戦艦はことに燃料くらいだ。(*6)
秘密兵器とハッタリ兵器 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/25252844.html
「戦艦は既に主力艦ではない。」と言う観点から、「大和級はピラミッド、万里の長城と並ぶ世界の三大馬鹿」なんていう揶揄もあったと聞く。
主砲からも発射できる対空散弾・三式弾はあるものの、火器管制でも近接信管でも火力密度でも、米国戦艦の対空砲火には及ばなかったのも事実だろう。
ヴァイタルパートを短縮して集中防御する方式は、艦隊決戦のような「大威力の少数弾が降って来る」状態には適して居たろうが、航空攻撃は「小威力の爆弾と中威力の魚雷が、どちらも無数に殺到してくる」状態であり、米国の分散防御(*7)の方が適していたと言えよう。
日本光学(現ニコン)製15m測距儀は当時世界最大で最精密だが、電子兵装はレーダーでも無線機でも米英に遅れをとっていた事も否めない。
だが、我らが大和級が人類史上唯一の18インチ砲戦艦にして、史上最重の戦艦であったのは紛れもない事実である。また、史上最強の戦艦であることを、期待されたのも事実である。
その期待を担いながら、実証する事ができず、新たな覇者・航空機の攻撃の前に、「一億総特攻の先駆け」としてついには倒れるその姿は、「仮に戦後まで生き延びたとしても、長門と同様、核実験の標的艦に供された公算大。」と言う冷徹な想像と比べても、悲劇とは言え、物語性に富んでいる(*8)。
「今、この伝説は死んでゆく。」 -アリステア・マクリーン作 H.M.S.Ulysses-
因みに、大和級の三番艦に予定されていた「信濃」は、建造途中から空母に変更され、帝國海軍史上最大の空母として進水した。
「信濃」が空母として建造されため、その主砲砲塔用の装甲板は余っており、戦後米軍に接収された。
その装甲版を持ち帰った米国は、そのうち最も厚い主砲砲塔前盾にアイオワ級と同じ50口径16インチ砲で穴をあけて、今でも展示している。
「アイオワ級の50口径16インチ主砲でも、大和級の主砲砲塔前盾を貫通できるんだぜ!(だから、アイオワ級は大和級に勝てるぜ!)」と言いたいのだろうが、開けられた穴は装甲版に対し殆ど垂直になっている。これ即ち、「50口径16インチ砲弾が、貫通力最大となるような最適な角度で命中した場合」のサンプルであることを示している。
つまり。「この条件で貫通できないならば、貫通しない条件」である。
さらには、この装甲版を撃った50口径16インチ砲は、相当に近い距離から撃った事も示唆している。
以上の考察は、「大和級主砲砲塔の前楯が、アイオワ級の50口径16インチ砲に耐えうる」事を証する物ではない(*9)。
だがしかし、大和級が実現した史上唯一の18インチ砲戦艦に対し、米国・米海軍が抱いた悔しさ、嫉妬心は、如実に示している。
<注釈>
(*1) 先述の通り、主力艦=戦艦の数を英米日で5;5:3の比とするのが海軍軍縮条約の主眼であったから、米英連合対日本の戦艦数は凡そ10:3。3倍以上の敵を相手にしなければならない。
(*2) 米国がオレンジ計画だの、レインボー計画だので対日戦用意を怠らなくなったのは、日露戦争直後から、とされる。先述の海軍軍縮条約締結に伴う日英同盟解消も、米国の利益であり対日戦を有利にする準備。
第一段作戦が予想以上に上手く早く終わったのに、第二段作戦を決定していなかった我が国とはえらい違いだ。これで「平和に対する罪」が日本にあると言うのが、東京裁判なんだからなぁ。
第一段作戦が予想以上に上手く早く終わったのに、第二段作戦を決定していなかった我が国とはえらい違いだ。これで「平和に対する罪」が日本にあると言うのが、東京裁判なんだからなぁ。
(*3) 後の海軍軍縮条約では、8インチ砲を積んだ巡洋艦。
(*4) 砲弾が弾着する範囲=散布界に目標艦を包み込んで命中弾を得ようとする「公算射撃」では、最低限6門の主砲が必要とされた。
(*5) 後にその最大の特徴である18インチ砲塔を撤去して空母に改装される。
(*6) 大東亜戦争(太平洋戦争)で役に立った帝國海軍の戦艦は、「一番古いが一番高速な金剛級だけだった。」と言う説があるのも、この燃料事情が影響していよう。
速力だけなら金剛級の30ktに準じる速力27ktが、大和級にはある
速力だけなら金剛級の30ktに準じる速力27ktが、大和級にはある
(*7) 及び機関のシフト配置。これもヴァイタルパートを延ばすが、ダメージコントロール性を上げる方式だ。
(*8) 宇宙戦艦に仕立て直して、大マゼラン星雲まで飛行させてしまえ、何て発想は、この物語性が無ければ出てこなかっただろう。
(*9) 示唆は、して居るように思うが。