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  真の民主主義は、鼓腹撃壌とは対極にある
 鼓腹撃壌と言うのは大陸は支那の一つの理想状態を表す。
 「鼓腹」とは腹鼓を打つこと。狸じゃなく人間が打つのだから、満腹・満足を表す仕草であろう。
 「撃壌」はけん玉遊びに興じること。
 「一種の理想状態」というのは、国民が須く腹鼓を打ってけん玉遊びに興じ、満足している状態こそが国としての理想の状態であるとする思想だからであり、高顧客満足度ならぬ高国民満足度社会と言え、「最小不幸社会」とも相通じるものがあるかも知れない。
 
 だが、其れは、「一種の」理想状態にしか過ぎない。
 
 真の民主主義国家ならば、或いは、ある程度の民意を反映してしまう民主主義体制ならば、国民は鼓腹撃壌ばかりはしていられないのである。なぜならば、民主主義体制が理想に近ければ近いほど、その国の行く末は国民の双肩にかかっているのであり、国内外の諸問題について「正しい」決断を下す責任が国民にはある。また、その決断を下さなければその国は衰退ないし滅亡するほか無いのであるから、「正しく」決断するための安全策としての真摯な議論、或いはもっと原初的に「人の話を聴く」と言うことは不可欠である。
 
 言い換えれば、「鼓腹撃壌」は「無料のパンとサーカスに満足したローマ帝国市民」あるいは「プロレフィードに満足している小説「1984」のプロレ階級」の状態であり、其れはローマ帝国と同様に民主主義の安楽死を意味するのである。
 
 以上のように考えるから私は鼓腹撃壌を理想として目指す心算も、自ら鼓腹撃壌するつもりも全くない。
 が、前回衆院選挙の結果=民主党圧勝と民主-社民-国民新3党連立政権による政権交代実現は、我が国国民が一種「鼓腹撃壌状態」に陥ったからではないかと危惧しており、その状態は現在も継続して次回の参院選にも影響するのではないかと懸念している。
 
 そこで、今参院選挙では僅かなりとも国民の覚醒を促すべく、選挙公示段階の今、政権与党である民主党のマニュフェスト、なかんずくその安全保障政策を取り上げよう。前回衆院選挙では民主党の政策を非難してもマニュフェストをまともに扱わず、選挙後に泥縄で社民党のマニュフェストを痛罵したが、其れでは泥縄にもなりはしないことを、反省したからである。
 
社民党を嗤え http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/29729793.html
 
              http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32974465.html  へ続く