http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32456068.html  より続く
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(163) 平成22年04月24日(土) 折角ニュースになるぐらい珍しかった鳩山首相の覚悟であるが、同じ日の夜には忽ち腰砕け。
1> 「『職を賭す』との思いで連日、すべての政策に責務を感じ、努力している。
2> その一つが普天間問題だ」と、
3> 意気込みの問題にすり替えて説明してみせた。
 またもや「思い」である。イヤ、言葉ってのは便利だね。
首相、国会で「普天間で職を賭す」と発言、夜にはトーンダウン  http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100423/plc1004232039019-n1.htm
 
(164) 平成22年04月24日(土) 徳之島の中には普天間基地の米海兵隊を誘致しようと言う異説賛成はも居るそうで、この日、普天間基地移設賛成派の協議会がが結成されたと言う。こいつが、鳩山首相、民主党、現政権の「すがっている藁」なのかも知れない。
 が、どうせすがるのならば、沖縄県内なかんずく辺野古の藁の方が、遥かに日本にとっての利益なのである。
徳之島移設、賛成島民ら20人が協議会結成  http://www.yomiuri.co.jp/feature/20091215-481540/news/20100424-OYT1T00829.htm
 
(165) 平成22年04月24日(土) 米ワシントンポスト紙電子版が、日本の岡田外相とルーす駐日大使の会談を報じ、岡田外相が普天間基地移設問題につき現行日米合意案に大筋合意した、と報じた。週明けには詳細が公表されると言う報道のおまけつきだ。
 これが事実ならば、漸く現政権、民主党、鳩山首相は、普天間基地移設問題で「漸く現実路線に向かい、日本の安全保障という厳しい現実に直面する至誠を見せた。」と評することが出来たかも知れない。
普天間、「岡田外相が現行案大筋受け入れ」 米紙報道  http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100424/plc1004241341009-n1.htm
 
(166) 2010/04/25(日) 案の定と言うべきだろうが、上記(165)の通りワシントンポストに報じられた岡田外相当人も、鳩山首相も、「現行日米合意案で大筋合意」という報道を否定した。
 つまりやはり鳩山首相、民主党、現政権は日本の安全保障に何の責任も持とうとしない、非現実無責任集団であり続けると宣言したわけだ。
 進歩と言えば、官房副長官は「勝手に徳之島移設案を漏らした」とされたのに対し、さすがに閣僚である岡田外相が現行日米合意案に大筋合意したか、否かを、鳩山首相が(一応)「知っていた」事だろう。
 「それは岡田外相に聞いて下さい。」とは言わなかった。
普天間移設、迷走の末の「現行計画回帰」?   http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100425-OYT1T00197.htm

(167) 2010/04/25(日) 沖縄で普天間基地の県外国外移設を求める大会なるモノが開かれ、「鳩山由紀夫首相に対し「公約通りの解決策」を示すよう要求した。」そうである。
 鳩山(今や)首相や民主党が先の衆院選挙で掲げた公約の内、未だ生き残っているものの方が少ないという事実は、都合良く忘却されている。そりゃ、そんなことを思い出したら、都合が悪いだろうから、ガソリン税も、事業仕訳さえすれば財源なんて屁の河童という目論見も、高速道路無料化も、半分だけ実施の子供手当も・・・
 徳之島で開かれた同様の大会に対する政府評価からすると、これもまた「一つの民意」にしか過ぎないのだが。事実翌日には、そんなコメントが政府から出ている。
普天間の県外・国外移設求め9万人大会 知事「公約通りの解決を」   http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100425/plc1004252016002-n1.htm
普天間県外移設求める沖縄県民集会 首相「民意の1つ」  http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100426/plc1004261034004-n1.htm
 
(168) 2010/04/26(月)上記(167)の沖縄家民大会で挨拶もした共産党の志布志委員長は翌日記者団に以下のように述べたという。
1> 「政府には『(県民大会は)一つの意見だ』と軽く見る向きがあるが、
2> 県内移設は不可能になったという認識を持つべきだ。
3> 日米政府が仮に合意しようと不可能で、
4> 鳩山内閣はそのことをよく認識して対応するべきだ」
 この、「地元県民の意向は日米合意よりも優先される」という主張は、基地反対派が往々にして、素面で堂々と述べてしまう理屈であるが、私にはサッパリ判らない。
 日米の合意がなると言うことは、日本の政府と米国政府が合意すると言うこと。日本の政府は日本の国民国益を代表しているのであり、沖縄県民も鹿児島県民も、国民の一部でしかない。従って日米合意が沖縄県民の相違に関わらず成立することは大いにあり得ること。
 その日米合意を地元県民に説明する義務は日本政府にあるだろうが、地元県民の了解を取り付けなければならないと言う義務は日本政府にはない。
 日本政府は、日本の国益、日本国民を代表しているのだから。
 ま、共産党としてはこう言っておけば、次回沖縄選挙区には期待できるんだろう。言うだけならタダだしな。
志位氏、「沖縄県民大会を軽く見るな。県内移設は不可能になったのだ」   http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100426/stt1004261504003-n1.htm
 
(169) 2010/04/27(火) 日本政府が辺野古移設案=現行日米合意案の修正案で米側と最終調整に入ったと報じられた。
 さらに翌日の続報では、日本政府案は ①辺野古浅瀬案として、浅瀬に滑走路1本を新設 ②出来るだけヘリ舞台は徳之島に移設。 なる、以前あった「3-1段階移設案」の1段目と現行日米合意案( これは埋め立ての滑走路2本)修正案ヲ組み合わせた形だが、徳之島は沖縄から遠すぎることもあり、②は「普天間以外の沖縄県内基地になるかも知れない。」というもの。
 「現行日米合意案では辛うじてない。」以上のメリットは殆ど感じられない、鳩山首相、民主党、現政権のメンツを保だけの案と見える。
 貼るほどの見栄や面子があるのかよ。今の政権に。
政府、「浅瀬案」で米側と最終調整 審議官級協議で打診   http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100427/plc1004270131001-n1.htm
政府案は辺野古修正案、首相4日沖縄訪問へ   http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20100428-OYS1T00716.htm
 
(170) 2010/04/28(水)一方で、「普天間基地の移設先として、テニアンが名乗りを上げるかも知れない。」という実に脳天気な報道もある。
 「実に脳天気」と私が断じてしまうのは、沖縄とテニアンでは地理的・地政学的条件が全く異なるからである。それを無視して「地元住民の思い」という視点でふて生木地位設問台を論じるのは、安全保障上は愚の骨頂と言うべきだろう。
 この記事の記者は全く忘却しているようであるが、普天間基地移設問題は、普天間基地に今いる米海兵隊を何処にどう配置するかという問題であって、テニアンやグアムの「歓迎」など、2義的以下の意味しかないのである。
普天間基地移設先に「テニアン島」? 北マリアナ連邦が積極誘致へ    http://www.j-cast.com/2010/04/28065601.html