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 当ブログの最新記事「やっぱり鼠一匹じゃん  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32439161.html  」 に「通りすがり」様からコメントいただきました。同記事にも私自身にも批判的なコメントのようですが、どうにも理解できない点があり、この記事に仕立てました。
 
 先ずは通りすがり様のコメントを全文掲載します。
 例によって適当なところで切って「n> 」と番号を振りました。但し、9> より後で挙げられている8項目は通りすが様の振った番号「n.」を使えるので、重ねて番号振りはしていません。
 
1> 反日マスコミのデタラメ報道に騙されて、
2> 安易に鳩山政権を批判する輩が多いことに驚きです。
3> 普天間問題が混迷しているのは、アメリカネオコン(つまりブッシュの残党)、自民党政治屋、官僚(検察含む)、マスコミといった民主党を快く思わない連中が原因なのは言うまでもありません。
4> これら1)アメリカネオコン、2)自民党政治屋、3)官僚、4)マスコミに加え、5)経団連が、日本をダメにした諸悪の根源です。悪徳ペンタゴンとも呼ばれています。
5> 安易に鳩山政権を批判することは、これら悪徳ペンタゴンにとっては願ってもないことなのです。敵を利する行為です。
6> 鳩山首相が、小沢幹事長が、民主党が表舞台から消えれば、悪徳ペンタゴンによる暗黒社会が復活するんですけどね。
7> もっとも、今後も悪徳ペンタゴンに搾取され続けることに快感を感じるマゾヒストでありたいならば、鳩山政権を批判し続けても結構ですが。(笑)
8> 実際、悪徳ペンタゴンが作り出した格差社会の被害者であるはずのニートが、ネット右翼となって悪徳ペンタゴンの手先となって民主党を攻撃しているのは、滑稽以外何物でもありません。(笑) 
9> 公に意見を述べるなら、最低限以下のことを理解してもらいたいものですね。
> 1.普天間の海兵隊の部隊は海外へ遠征するための部隊であって、日本の防衛には何の役にも立たないこと
> 2.沖縄には、普天間以外にも空軍の嘉手納基地があって、これらの基地は依然として残り続けること
> 3.4月25日の沖縄の県民集会や徳之島の反対でもわかるように、住民に受け入れられる移設先などなく、国内への移設は事実上ありえないこと
> 4.アメリカとしては、海兵隊の機能をグアムへ集約させる予定で、海兵隊のほとんどはグアムへ移設することがすでに決定していること
> 5.仮に辺野古に滑走路を建設しても、ほとんど使われることがないこと
> 6.北マリアナ連邦のテニアンでも海兵隊の受け入れの準備を進めていること
> 7.大手マスコミ(特に産経、読売)は、報道内容を意図的に歪曲していること
> 8.アメリカ発の記事で鳩山政権を批判するもののほとんどが、オバマ政権ではなく、ネオコン・ブッシュ残党によるもの 
 
(1.)「公に意見を述べるならば理解すべき最低限の事項8項目」に対する反論

 先ずは通りすがり様がコメント後半に掲げられた、「公に意見を述べるならば理解すべき最低限の事項」について。
 
 率直に申し上げて、貴方が挙げる「公に意見を述べるならば理解すべき最低限の事項8項目」の内、私が理解できるのは「2.沖縄には嘉手納基地もある」「7.大手マスコミの偏向報道」のみであり、それ以外は全て全く理解できません。
 
 順番に参りましょう。
 「1.米海兵隊は遠征部隊だから日本の防衛力にならない」との理解は抑止力に対する根源的な理解の欠如であります。「攻撃は最大の防御」などと言う例えに端的に現れる通り、防御力のみならず攻撃力もまた抑止力たり得るし、むしろ純然たる防衛力よりも攻撃力の方が強力で有効な抑止力であります。
 況や、「憲法9条」の制約下、専守防衛を旨とせざるを得ない自衛隊のみで我が国の安全保障を全うさせようと言うのは、少なくとも現状の兵力では不可能。これを補完する駐日米軍として、攻撃力も有する遠征部隊・海兵隊が配備されるのは理の当然と考えますので、上記「1.」のような理解は全く出来ません。
 
 「2.沖縄には嘉手納基地もある」と言う事は十全に理解しております。
 
 「3.地元住民が反対するから、国内移設はありえない。」と言うのも私の理解を絶します。地元住民の反対は、地元住民の反対にしか過ぎません。対して日本の何処にどれぐらいの兵力を配置するかは日本の安全保障問題であり、日本政府と日本に米軍が駐留する以上は米政府との問題。今回のように米軍部隊の配置が問題ならば、日米政府の合意があれば、日本政府は日本国民を代表しており、地元住民は国民の一部にしか過ぎないのだから、いかに地元住民の反対が激しかろうとも、その反対を説得するなり押し切るなりするのは日本政府の責任。従って「地元住民の反対=そこへの移設は不可」とは考えません。
 
 「4.アメリカは海兵隊をグアム移転する事を既に決定」
 「5.辺野古に滑走路を作っても殆ど使われない」
 「6.テニアンも海兵隊受け入れ準備中」
 以上三つはまとめていきましょう。まず「4.」は以前週刊朝日の記事なったそうで、同趣旨ブログ記事を題材に当ブログでも考察を加えました。
沖縄米軍グアム移転説の不思議  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/30961409.html
 端的に言って、「4.」のような決定を米政府が既に行っているのならば、今回のような「普天間基地移設問題」は発生のしようがない。
 問題は実際に発生しているのに、「4・」のように理解するのには、ダブルシンクが必要でしょう。私にはそんなスキルはありませんので、理解できません。 
 「4.米は海兵隊グアム移転を決定」が正であれば、「5.辺野古滑走路は殆ど使われない」は必然の結果でしょうが、「4.」を理解できない私には「5.」の根拠もサッパリわかりません。
 「6.テニアンは海兵隊受け入れ準備中」はもっとわからない。「4.」が正なら「6.」は全く不要であり、矛盾する。
 「4.」が正でない場合も「6.」の準備は米海兵隊のテニアンへの撤退であり、日本の安全保障上受け入れられない。従って「理解」なぞできません。
 
 「7.マスコミの偏向報道」は理解できます。「産経と毎日が特に酷い」と言う点には異を唱えますが。少なくとも産経が鳩山政権に甘くなかったのは以前からであり、最近のことではありません。
 
 「8.米発の鳩山政権批判記事はネオコン・ブッシュ残党による」と断じる根拠がサッパリわかりません。更には、「8.」の言わんとするところは「ネオコン・ブッシュ残党ではないオバマ政権は鳩山政権を支持している」と言うことかと拝察されますが、”Trust Me!”を一日でひっくり返し、第2回日米首脳会談の日米合意事項を全く履行していない鳩山政権を、オバマ政権が「我慢する」事はあっても「支持する」なんて全く信じられません。
  
 以上、貴方が掲げた「公に意見を述べるならば理解すべき最低限の事項8項目」の内、当方が理解できるのは2項目であることを宣言します。
 その上で貴方主張に真っ向から反し、今後も普天間基地移設問題について公に意見を述べていく事を宣言します。
 
 そもそも「公に意見を述べるならば理解すべき最低限の事項」は最低限とすべきであり、常識程度に留めるべきもの。事実の明らかな誤認や曲解は避けるべきものとしても、それさえも「公に意見を述べる制限」とすべきとは考えません。
 況や貴方の挙げた8項目に対する理解を「公に意見を述べる」条件とするのは、明らかに思想の自由と言論の弾圧。魂の自由を愛する私としましては、到底組する訳には参りません。
 
 Freiheight in der Hand!
 自由を、我が手に。

(2.)「通りすがり」様コメントに対する返コメント

 では、上記8項目以外、前記の1>~8>について述べましょう。
 
 2>で言う「安易に鳩山政権を批判する輩」と言うのは私の事を指しているのでしょうが、当ブログの鳩山批判民主党批判は政権交代当初どころか殆どブログ開設当初( と言っても、そう昔ではありませんが)に遡るもの。一方1>で言う「反日マスコミのデタラメ報道」が鳩山政権に対する批判的報道を指すものならば、それはつい最近の事。アリバイ成立しておりますので、私は左様な輩ではありません。
 
 3>は普天間基地問題迷走の原因を「1)アメリカネオコン、2)自民党政治屋、3)官僚、4)マスコミ」にありとし、「言うまでもありません。」と断言されています。しかしながら、この根拠がサッパリわかりません。
 そもそも、民主党及び鳩山首相が先の選挙で「普天間基地の県外移設」なんて派手な公約掲げず、現行日米合意=辺野古海上案を粛々と進めていれば、今日ほどの大混乱はなかったろうというのが私の認識であり、その大混乱を招来したのは鳩山首相、民衆党、現政権の誰かのせいにできるというのは俄かには信じられません。
 少なくとも「言うまでもありません」どころか、大いに説明いただかないことには、私には全く理解できません。
 
 4>では普天間基地移設問題の混迷の原因とされる上記1)~4)に5)経団連を加えて「悪徳ペンタゴン」と銘打ち、5>では現政権を非難する事は「悪徳ペンタゴン」に利するから非難するな、と仰る。つまり「悪徳ペンタゴン」は現政権とは対立する存在で、6>7>や5>の「利敵行為」なんて表現からするとどうやら悪役であると主張されている事はわかる。
 
 主張されている事はわかるが、全然理解できない。
 勿論、納得なんてしようがない。
 
 昨年夏の政権交代以前の社会が6>「悪徳ペンタゴンによる暗黒社会」と言うのも理解できなければ、「オバマ政権ではない」のだから今はアメリカ政府の主流ではない1)や、是非国家に忠良なる野党として頑張ってもらいたいが未だ期待に添えていない2)がつるんで陰謀を巡らすと言うのも想像を絶する。仮につるんでも、日米反主流派同志の陰謀では、どうも大したことはできそうにない。
 大体、4)マスコミは昨年夏の衆院選挙以前からつい最近まで、鳩山首相・民主党・現政権にべったりの大甘擁護論を垂れ流していたのであり、昨年夏の民主党大勝=政権交代にも大いに貢献した4)マスコミを、この「悪徳ペンタゴン=反現政権勢力」にリストアップするのには、鳩山首相級の鳥頭が必要でしょう。
 
 7>8>は再び私に対する個人攻撃のように読めます。
 私が仮に「格差社会の敗者でニートでマゾヒスト」であったとしても、現政権を非難するのも擁護するのも私の自由で私の勝手であります。
 「格差社会の敗者」「ニート」「マゾヒスト」全部外れているのですから、一体何を見てそんな判断をされたのやら。水晶玉ですかね。
 
 ついでに言えば、「ネット右翼となって」ってのも外れです。どこかの記事に書きましたが、私の「右翼は」ネット普及以前から。殆ど、生まれつきです。